予約がなかなか取れないレストランが舞台のお話なのに、なぜR指定が付いてるのかと思ったら、観てビックリかつR指定に納得の内容です。でも、皆さんにもぜひ意表を突かれて欲しいので、前情報は極力入れずに観てください。
そして、登場人物のやり取りの細部もぜひ注意深く観てください。最初は些細なことに思えても、何か違和感があったり、引っかかることは覚えておくと、後半でどんどん伏線が繋がっていくおもしろさを堪能できます。前半は独創的な料理を観る楽しさがあり、気を抜いてしまうかもしれませんが、何か言いたげなカメラワークがどんどん増えてきて、レストランに座る登場人物達と同じような緊張感が味わえるでしょう。
クライマックスは、結局このレストランのメニューは美味だったのかしらと、ふと我に返るポイントが出てくると思いますが、意外なメニューが登場して、急にお腹が空くこと間違いナシ。映画を観終わった後に食事をする予定なら、何を食べるかは本作を観てから決めることをオススメします。
グルメ映画かなと思ってデートで観たら、ドッヒャーとなる可能性があります。2人とも映画を観慣れているカップルならそれごと楽しめると思いますが、初デートでお互いに好みがわからないうちは、どういう反応になるのか微妙なので避けたほうが良さそうです。とはいえ、ちゃんと美味しそうな料理は出てくるので、デートの進行順は映画→食事にしておくと良いのではないでしょうか。
最近洋画にハマってきたという15歳以上のティーンの皆さんにオススメしたい1作。本作は、これまで多くの個性豊かな名作を生んできたサーチライト・ピクチャーズの作品です。スタイリッシュでクセが強いだけでなく、人間という生き物への洞察が鋭いので、とても見応えがありますよ。サーチライト・ピクチャーズが気になったら、過去制作の作品も観てみてください。
『ザ・メニュー』
2022年11月18日より全国公開
R-15+
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
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TEXT by Myson