『アベンジャーズ/エンドゲーム』の時にうつ状態ででっぷりお腹だったソーのその後が気になっていた方も多いのではないでしょうか。そして、本作のビジュアルで「ジェーン(ナタリー・ポートマン)が新生マイティ・ソーになってるってどういうこと?」と思っている方も多いですよね。この辺りについては、劇中できちんと経緯が解説されるのでご安心を。さらに、ソーとジェーンの恋愛関係の変化について振り返るシーンもあり、本作にはテンションが違うシーンが入っているのも見どころです。本作は『マイティ・ソー バトルロイヤル』に引き続き、タイカ・ワイティティが監督を務め、今回は脚本も手掛けています。だから、笑いどころが満載。始めから終わりまでかなり遊んでいます(笑)。本筋とは違うシーンですが、注意して観て欲しいのが、劇中劇。見知らぬ俳優が演じているのかと思いきや、すごい人物が演じているのでお得感があります。ソーがやけに似ていると思ったら…という点もお見逃しなく。ぜひ映画を観終わってから誰が演じていたのか答え合わせをしてください。
本作は、雷神ソーの復活ともいえるストーリーで、再びマッチョなソーが見られます。戦闘服から覗く腕だけ見ていても、どれだけ身体を鍛えたかわかりますが、全身彫刻のような肉体美が見られるシーンがあります。これは絶対サービスカットとして入れたのだとわかるほど、仕組まれた演出でクスッと笑えますよ。同時にすっごくキレキレの身体で大きな筋肉がついているので凝視必至です(笑)。さらにソーを演じたクリス・ヘムズワースだけでなく、新生マイティ・ソーになったジェーンを演じたナタリー・ポートマン、ヴァルキリー役のテッサ・トンプソンもかなり身体を作り込んできたのがわかります。そんなマッチョな神チームの華麗なアクションシーンもふんだんにあるので、スカッとできます。
ロキが絡む時はしっかりした兄という印象ですが、本作ではとてもピュアで不器用なソーが観られます。もっというと、『ホワット・イフ…?』のパーティ王子的なテンションもあるので、ちょっとおバカに見えますが、ソーがとてもキュートです。とにかく見どころがいっぱいなので、さまざまな角度からお楽しみください。
本作はラブストーリー色が強く、カップルで観ると共感できるポイントが多いでしょう。気まずいシーンもあまりなく、どんなカップルのデートにもピッタリです。ベテランカップルでも初々しい気持ちを思い出すきっかけにできそうです。心にちょっと距離が出てきてしまったカップルや、1度は別れてしまったけどヨリを戻したい方は、一緒に観ると良い刺激になるかもしれません。
とにかくアクションシーンがカッコ良くて迫力があり、シリアスなシーンもあれば笑えるシーンもたくさんあるので、観ていて飽きません。そして、本作ではキッズが活躍するシーンもあるので、キッズやティーンの皆さんも自分が強くなった気分で爽快感を味わえるのではないでしょうか。友達と観ても、親子で観ても楽しめる内容なので、ぜひ誰かと一緒に観てください。
『ソー:ラブ&サンダー』
2022年7月8日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
©Marvel Studios 2022
TEXT by Myson