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チェルノブイリ1986【レビュー】

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映画『チェルノブイリ1986』ダニーラ・コズロフスキー

1986年4月に当時ソビエト連邦だったウクライナで起きたチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故に命懸けで挑んだ消防士の人間ドラマが描かれた本作。プロデューサーのアレクサンデル・ロジニャンスキーの実体験を基に本作が製作され、製作、監督、主演をダニーラ・コズロフスキーが兼任しています。主人公にまつわる物語自体はフィクションのようですが、実際に彼のような経験をした人がいると思うととても心苦しくなります。
冒頭は主人公のアレクセイが元恋人のオルガと再会する場面から始まり、原発事故の発生を機に2人がどんな運命を辿っていくのかにも要注目です。被爆の恐れもあり、火災も多発している事故現場に乗りこむことは本当に怖いことだと思いますが、大切な人を守りたいという強い気持ちからアレクセイが懸命に任務を遂行する姿からは勇気をもらえます。
チェルノブイリの原発事故は、今でも原子力史上最大の災害と言われていますが、日本でも原発事故があっただけに、決して他人事のようには思えません。その恐ろしさや命の尊さを心に留めておくためにも、少しでも多くの方が本作を観て、原発事故について考えるきっかけにして欲しいと思います。

デート向き映画判定
映画『チェルノブイリ1986』ダニーラ・コズロフスキー/オクサナ・アキンシナ

アレクセイが元恋人のオルガに再アプローチするシーンはとてもカッコ良いので、アプローチが苦手な方はぜひ参考にしてみてください。とはいえ、本作でメインとして描かれているのは原発事故の部分です。少しショッキングな場面もあるので、デートで観る場合は事前にどんな内容なのか、ある程度説明した上で誘ったほうが親切だと思います。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『チェルノブイリ1986』

常に命の危険と隣り合わせの状態で、過酷な任務に臨むアレクセイの姿から、皆さんも何か心に響くものを感じるはずです。原発のことはよくわからなかったとしても、本作を観てその恐さを知るだけでも十分だと思います。本作はチェルノブイリの原発事故が題材となっていますが、これを機に日本の原発事故について調べたり、関連作品を観るのもオススメです。

映画『チェルノブイリ1986』ダニーラ・コズロフスキー

『チェルノブイリ1986』
2022年5月6日より全国公開
ツイン
公式サイト

© ≪Non-stop Production≫ LLC, ©≪Central Partnership≫ LLC, ©≪GPM KIT≫ LLC, 2020. All Rights Reserved.

TEXT by Shamy

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