“チャイルド・プレイ”シリーズ第1作目は1988年に公開されたとのことで、始まってからもう30年も経ったんですね。本作は大ヒットホラー『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の製作陣を迎え、新しい設定で作られたもの。チャッキーの風貌もやや異なるのですが、今回のチャッキーは、おもちゃのデザインとしてもかなり不気味(笑)。中身がチャッキーじゃなかったとしても、これはおもちゃとして欲しがる人がいるんだろうかと、人気のおもちゃとして売られている設定に無理を感じて、のっけからツッコミを入れたくなります(笑)。で、チャッキーの声を演じるマーク・ハミルの声が不気味さを煽り、“ちょうど良い声”がチャッキーのキャラクターにピッタリで、耳に残ります。またスプラッター的シーンもしっかりたっぷり入っていて、ホラー映画としての期待を裏切りません。今回、AIという現代を象徴する設定が入っている点も見どころの一つで、ふとした言葉で雪だるま式に被害者を出していく様が恐ろしくもあり、滑稽でもあります。チャッキーの持ち主の少年アンディを演じたガブリエル・ベイトマンがキュートで、オーブリー・プラザが母親役を演じているのも新鮮。90分という短い上映時間に濃厚な内容が詰まっていて、見応えがありますよ。
吊り橋効果があると言えばあるんでしょうが、それ以前に結構スプラッター的シーンがあるので、ホラーが苦手な人はどこまで耐えられるのかが微妙です。AI搭載の賢いおもちゃだからこそやることが残酷で、見た目にもグロいシーンがあるので、初デートではやめておいたほうが良いでしょう。お互いにホラーが大丈夫、もしくはチャレンジ精神があるなら、デートで観てみるのもありではないでしょうか。
R-15なので15歳未満の人は観られません。ティーンの皆さんは「所詮、チャッキーっておもちゃでしょ」と油断するかも知れませんが、切ったり、もいだり、剥いだりと、かなり見た目にもインパクトのあるホラーシーンがあるので、ホラー慣れしていない人は心して観ましょう。友達複数で観るほうが心強いし、盛り上がれると思います。
『チャイルド・プレイ』
2019年7月19日より全国公開
R-15+
東和ピクチャーズ
公式サイト
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TEXT by Myson