REVIEW
浅野いにおによる原作「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」を映画化した本作は2部作となっており、こちらは前章となっています。突如上空に巨大な宇宙船が現れ、その異常な光景が日常へと溶け込んだ東京を舞台に、青春を謳歌する少女達の姿が描かれています。
最初は主人公の門出と凰蘭を中心とした女子高生5人組が恋や友情を楽しむ様子が観られ、大人目線だと微笑ましい気持ちになります。ただ、やはり気になるのは巨大な宇宙船の存在です。国自体が監視しているものの、大きな動きがないため、多くの人達はそれぞれ普通の日常を送っています。一方、中には宇宙船についてかなり警戒心を抱いている人物もおり、そういった人間模様は昨今のコロナ禍ともリンクする部分があるように感じます。
前章では気になる点が盛りだくさんであるなか、中盤あたりからまさかの事態が起こり、驚きの連続です。宇宙船や、門出と凰蘭の友情に隠された秘密など、かなり物語が展開します。それでもまだまだ謎が多く、後章でどんな結末を迎えるのか気になります。主人公達と同世代の方はもちろん、大人も心に刺さる部分が多いので、どんな方にもオススメです。
デート向き映画判定
2部作となっているので、まずは前章を一緒に観れば、次回のデートは後章の鑑賞をきっかけに誘うことができます。少女達の青春模様が描かれた物語で、恋愛要素も少しあるので、初恋のドキドキ感などには共感できるのではないでしょうか。また、巨大な宇宙船にまつわるSF要素も気になる点が多くあるので、鑑賞後は感想を話したり、先の展開を予想すると会話が盛り上がりそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定
SFの展開としては少し怖い要素もあるので、できれば中学生くらいになってからご覧ください。ティーンの皆さんは、少女達の青春を等身大で楽しめると思います。また、物語が進むにつれて、主人公達の友情を揺るがす秘密に触れる展開もあるので、ご自身の友人関係を振り返るきっかけにもなりそうです。
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』
2024年3月22日より全国公開
ギャガ
公式サイト
©浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee
TEXT by Shamy
本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年3月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。