本作はアメリカの児童文学作家ノーマン・ブリッドウェルが1963年に発表した原作を映画化。主人公は母マギー(シエンナ・ギロリー)と2人暮らしの少女エミリー(ダービー・キャンプ)、そして赤い子犬のクリフォードです。ひょんなことからクリフォードと出会ったエミリーは、一晩で超巨大化したクリフォードを元に戻そうと奔走します。
最初に登場する小さなクリフォードも可愛いですが、大きくなったクリフォードは見た目の迫力が付きながらも愛嬌ある仕草や行動が良い意味でダイナミックに映るので、可愛いらしさもも大いに伝わってきます。普通に獣医に診せに行ったり、エミリー達のダメ元な行動も何だか可愛くて、観ていてとてもホッコリさせられます。また、エミリーを手伝うオーウェン(アイザック・ワン)もキャラがすごく立ってて、キャラクター達の可愛らしさと物語の優しい世界観にとても癒されます。
物語はクリフォードを元のサイズに戻すという目標に向かって進んでいきますが、ラストには意外な展開が待っていて、そこにこそ大切なメッセージが込められています。彼らがどうやってこの難題を解決するのか楽しみに観てください。
内容や雰囲気は子ども向けですが、大人が観ると癒されるので、2人とも興味があればデートで観るのも良いと思います。同棲カップルや夫婦で、犬を飼いたいと思っている方は、パートナーに検討してもらうきっかけに一緒に観て相談を切り出してみてはどうでしょうか。ペットを飼う大変さもわかるので、一緒に客観的に考えられると思います。
児童文学が原作で、映像的にも華やかさがあり、キッズにオススメです。素直で真面目なエミリーは学校では浮いてしまっていて、友達関係にも悩んでいます。でもクリフォードがきっかけで状況が変わるシーンもあったり、皆さんが親近感を持ちながら観られる部分も多いでしょう。友達と観ても楽しいし、親子で観るのもアリですよ。
『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』
2022年1月21日より全国公開
東和ピクチャーズ
公式サイト
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TEXT by Myson