REVIEW
良い意味で、ここまで激しいバイオレンス映画とは思っておらず観て驚きました。生田斗真が演じる主人公の坂田周平は凄腕の殺し屋で、序盤で大暴れするシーンによって、どれだけ凄腕かが証明されています。かなりスピーディーで高度なアクションが繰り広げられるので、その時点で本作のアクションのクオリティの高さを感じます。
でも、本作はアクションがすごいだけではありません。序盤で予想外な展開があり、このストーリーがどう展開していくのか読めなくなります。そして、徐々に方向性が見えてきたところで、二転三転あります。前半のストーリーは割とシンプルでありながら、クライマックスに近づくにつれトリッキーな伏線が入ってきます。特に敵側のキャラクターの特徴に注意しながら観ると、推理するおもしろさも味わえます。
生田斗真は年を重ねるにつれ、どんどん役や出演作の幅を広げてきていて、本作でさらに新境地を切り拓いたという印象です。また、Netflixオリジナル作品が得意とする激しい描写で刺激を放つ作品となっています。豪華キャストも出演しているので見応えも抜群ですよ。
デート向き映画判定

血が噴き出したり、体の一部が吹っ飛んだりするので、観る人を選ぶと思います。ただ、露骨に映さないほうが良さそうなところは見えないよう、映し方に工夫が見えるので、もともと激しいアクション映画が好きな方なら、許容範囲だと思います。ロマンチックなムードにはならない内容である一方で、ジェットコースターに乗っているような感覚で一緒に興奮を味わえるのではないでしょうか。
キッズ&ティーン向き映画判定

かなり刺激の強い描写があるので、大きくなって、ある程度いろいろな映画を観て免疫がついてから観てください。怖いシーンもありつつ、主人公がずば抜けて強いので、爽快感も味わえます。クライマックスでは、キーパーソンの背景を予想したり、終わったと思った後の展開を予想するおもしろさがあるので、最後まで集中が切れずに引き込まれると思います。

『Demon City 鬼ゴロシ』
2025年2月27日よりNetflixにて配信開始
公式サイト
TEXT by Myson
