まず、マーベルのロゴが出てくるオープニングは、故スタン・リーに捧げる内容になっていて、ウルッときます。劇中にもこれまで通り、スタン・リーの姿が出てくるので、ぜひお見逃しなく。そして、本作は“アベンジャーズ”誕生の鍵を握るキャラクター“キャプテン・マーベル”の物語なので、シリーズを通して観てきたファンにとっては堪らない内容になっています。そのキャプテン・マーベルが失った記憶の断片が徐々に蘇り、謎が解けていく展開は、二転三転するおもしろさがあり、アクションは肉弾戦だけでなく、空中戦も迫力満点。舞台となる時代が、アメリカ全土で展開されていたブロックバスター(レンタルビデオチェーン店)があった時代ということで、懐かしい作品なども映り、映画ファンにはクスッと笑えます。さらに、“シールド”の若きフューリー(サミュエル・L・ジャクソン)とコールソン(クラーク・グレッグ)が登場!見た目もちゃんと若いんです(笑)。2人の関係や、フューリーがなぜ片目に怪我をしたかも本作で明らかになります。緊張感のあるシーンの合間にユーモラスなシーンがあるのも、マーベル作品に通じる魅力で、本作でもたわいもない会話ややりとりにクスッとさせられます。こういう会話に、観客が聞きたいことがさらっと入っているのが、いつも気が利いてるなと感心しちゃいます。最後はお約束の、次の“アベンジャーズ”シリーズへの伏線シーンがあるので、最後まで席を立たずに観てくださいね!“アベンジャーズ”シリーズファンには堪らない内容とお伝えしましたが、“アベンジャーズ”の始まりとも言える内容なので、本作から初めて観るという順番もアリだと思います。とにかくやっぱり“アベンジャーズ”シリーズは裏切らない!大満足の内容です。
ロマンチックなシーンはありませんが、男女共に楽しめるエンタテインメント超大作なので、デートムービーとしてもオススメです。“アベンジャーズ”シリーズに詳しければ詳しいほど、楽しめる要素はもちろん多いですが、本作で“アベンジャーズ”シリーズを初めて観るということでも、充分に楽しめる内容です。気に入ったら、他の作品も2人で一緒に観られるし、その本数もすごく多いので、デートの約束を何度もするきっかけになりますよ。
自分の中に秘められたパワーを制御できずにいた主人公キャプテン・マーベルが、苦難を乗り越えようと、本当の自分の強さを見いだすストーリーは、誰が観ても共感できます。マーベル作品はどれも一貫して、SF作品であるということを抜きに、普通の人間でも、自分の中のパワーを呼び起こすことができるんだと、勇気をくれる作品となっているので、キッズやティーンの皆さんにもぜひ気に入ってもらえたらと思います。そして、キャプテン・マーベルは類をみない強さなので、男女問わず惚れちゃうと思います。
2019年3月15日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
©Marvel Studios 2019
TEXT by Myson