今回は、『映画 としまえん』で主演を務めた北原里英さんに、物語の舞台となった遊園地、としまえんでインタビューをさせて頂きました。北原さんご自身の遊園地の思い出や、ホラー映画にまつわるいろいろなことを聞いてみました。
<PROFILE>
北原里英(きたはら りえ):辻本早希 役
1991年6月24日生まれ。愛知県出身。AKB48グループでの活動を経て、2018年4月に同グループを卒業。2018年、映画『サニー/32』で主演を務めた。また、つかこうへいの名作舞台“新・幕末純情伝 FAKE NEWS”で沖田総司役を好演。その他の主な出演作品に、映画『任侠野郎』『ジョーカーゲーム』、テレビドラマ『フルーツ宅配便』『家族ゲーム』『ろくでなしBLUES』、舞台“どろろ”(19年3月上演)などがある。
これは女同士の怖い話でもある
マイソン:
遊園地にまつわる思い出はありますか?
北原里英さん:
遊園地の思い出は、もう5年くらい前なんですけど、プライベートでAKB48のメンバーととしまえんに来たことがあります。その時すごく楽しくて、今回としまえんで映画を撮ることになり、「え、あそこ!?また行けるんだ」って嬉しかったです。あと、私は地元が愛知なので、中学生の時は、夏休みとかにナガシマスパーランドに行っていました。
マイソン:
そうなんですね!好きな乗り物とかってありますか?絶叫とかも乗れますか?
北原里英さん:
乗れます。でも学生の頃より今のほうが好きなんです。結構怖がりなので、苦手だったんですけど、苦手だから良いリアクションをしているのか、AKB48のロケで絶叫マシンに乗ることが結構多かったんです。「絶叫マシンでバターは作れるか」とか、そういう変わった実験のロケとかをやっているうちに好きになりましたね(笑)。
マイソン:
怖いのがおもしろいみたいな感覚になったきっかけは何かありますか?
北原里英さん:
たぶん乗らず嫌いだったので、乗ったら楽しかったんでしょうね。
マイソン:
なるほど〜。今回はホラー映画ということで、演じる上でわかっていて驚かないといけないので、難しそうだなと思いました。難しい部分と楽しかった部分ってどんなところでしょうか?
北原里英さん:
確かにリアルなほうが絶対に良いリアクションが出るんだろうなと思いつつ、ホラー映画は結構好きなので、撮影自体は全編通して楽しかったです。引きずられていくシーンとか、ドアをバタンとするところとか、「あ、手動なんだ」って(笑)。スタッフさんが一生懸命やっているのを見て、こうやって皆で作り上げていくんだなと思いました。
マイソン:
ホラー映画がお好きとおっしゃっていたんですが、どんなタイプの作品をご覧になりますか?
北原里英さん:
ジャパニーズホラーが大好きで、一番好きなのは『着信アリ』です。
マイソン:
身近にある出来事が題材になっていておもしろいですよね。
北原里英さん:
自分にも起きる可能性がありそうで、怖いなと思いますね。「考えた人、天才やな。って、秋元康さんやん!」みたいな(笑)。逆に『ソウ』とか、悪者が倒されていくスタイルのほうが安心して観られますね。悪いことをしなければ良いんだって。
マイソン:
確かに(笑)。スプラッターはあまりご覧にならないですか?
北原里英さん:
全然観られます。『ウォーキング・デッド』が好きなので、ハマってからはグロいシーンとか割りと平気になりました。『ウォーキング・デッド』を観ながらユッケも食べられます(笑)。
マイソン:
ユッケ(笑)、ハハハハ!確かに、観ながら食べたら生々しいですね。今回は遊園地を友達と回っている設定でしたが、これがデートだったら、ノリノリで一緒に乗ってくれるタイプか、ちょっと怖がってるくらいのほうがおもしろいか、どっちが良いですか?
北原里英さん:
迷うな〜。一緒に乗ってくれるならちょっと怖がってくれても良いですね。でも乗ってくれなかったら別れます(笑)。
マイソン:
ハハハハ(笑)。やっぱり一緒に楽しむ努力はして欲しいですよね。
北原里英さん:
そうですね。できればお化け屋敷も怖がりつつ行ける人が良いです。「作り物じゃん」とか言って、すごく冷めているのは嫌ですね。ちゃんと怖がりつつ、大丈夫な人が良いです。注文多めですね(笑)。
マイソン:
でも同感です(笑)。ちゃんとリアクションが合う人が良いですよね。今回この映画を観て、としまえんに来る方もいると思うんですが、北原さんのオススメスポットってありますか?
北原里英さん:
やっぱりメリーゴーランドは映画のテーマにもなっているし、実際“機械遺産(日本機械学会)”にも登録されているので、来たらぜひ乗って欲しいです。しかも意外と速く回るんです。
マイソン:
スピードがあるんですね!怖いスポット的にはどうですか?
北原里英さん:
お化け屋敷も怖いんですけど、としまえんで一番怖いのは、ミラーハウスです。
マイソン:
映画の設定に関係なく?
北原里英さん:
はい。設定もあったと思うんですけど、お化け屋敷の撮影よりミラーハウスのほうが怖かったですね。
マイソン:
雰囲気的に?
北原里英さん:
味のある見た目で本当に良い雰囲気なんですよ。そして、ミラーハウスって人がいないので、そこが結構怖いなと思いますね。
マイソン:
じゃあそういうスリリングなところがオススメですね。では、本作を一番観て欲しい層ってどの辺でしょうか?
北原里英さん:
やっぱり一番は女子高生とですかね。結構女同士の怖い話でもあって、どこか心当たりがあって、身近に感じると思うんですよ。
マイソン:
女子にしかわからないところはありましたよね。
北原里英さん:
ある!
マイソン:
やっぱり仲良しグループで観たほうが良いですかね?
北原里英さん:
観た後に「あ〜、はいはい」って思いそうですね。できればグループとかでも観て欲しいです。絶対に誰かは心の中で「あの子はこのタイプだな」って当てはめちゃうと思うので、それも含めて楽しんで欲しいと思います。
マイソン:観た後にさらに仲良くなったら良いですよね。
北原里英さん:
そうですね。ああいうことのないように(笑)。ずっと友達でいようねってなったら良いですね。
マイソン:
最後にホラー映画って怖いから観るのが苦手だったいう人もいると思うんですけど、それを敢えて誘う時にどう誘ったら来やすいと思いますか?逆に怖いのを観たけど、気分転換をできるとしたら何かオススメなこととかはありますか?
北原里英さん:
この映画の怖さって、すごく良い塩梅だなと私は思っていて、スプラッター的な場面は出てこないので、痛々しいのがダメな人でも観られる映画です。そこは食わず嫌いせずに観て欲しいなと思います。あと、公開が始まってから、ユナイテッド・シネマとしまえんで映画を観て、その後にとしまえんに遊びに来ると割引になるっていう噂を聞いたんですよ。だからホラーを観た後は気分転換にとしまえんで遊んでもらえたら、ちゃんと1日充実して終われると思うので、ぜひそのコースも楽しんで欲しいなと思います。
マイソン:
私は今日初めてとしまえんに来たんですけど、この映画を観てから来たので、劇中にも出てくるアトラクションを目の前にしてテンションが上がりました。
北原里英さん:
「本物だ!」ってテンションが上がりますよね!映画を観た後に来るとやっぱりアガるんですよ。だからぜひ映画を観た後にとしまえんに遊びに来て欲しいです。
マイソン:
オススメコースですね。今日はありがとうございました!
2019年4月17日取材 PHOTO & TEXT by Myson
『映画 としまえん』
2019年5月10日よりユナイテッド・シネマとしまえんほか全国公開
監督・脚本:高橋浩
出演:北原里英/小島藤子/浅川梨奈/松田るか/さいとうなり/小宮有紗/國島直希/鈴木聖奈/沖田×華/吉川美結/三嶋悠莉/河瀬祐未/YOUNG DAIS/中山峻/中島ひろ子/竹中直人
配給:東映ビデオ
かつてよく遊びに来ていた遊園地“としまえん”に、高校時代に仲の良かった女友達と久しぶりに訪れた大学生の早希は、「としまえんの呪い」としてネットで噂になっていた古い洋館を見つける。早希達は冗談半分で洋館のドアをノックしてみるが、そこから思わぬ事態に呑み込まれていく。
© 2019東映ビデオ