『アメリカン・ビューティー』でアカデミー賞監督賞を受賞、『007スペクター』を始め、ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの007シリーズを手掛けたサム・メンデス監督の最新作『1917 命をかけた伝令』が、2020年2月14日より全国公開となります。本作は、サム・メンデス監督ら製作陣が“全編ワンカット”で作り上げた画期的な作品で、すでにいくつかの映画賞を受賞およびノミネートされているほか、Rotten Tomatoesでは93%フレッシュの高評価を得て、海外の映評でも絶賛されています。
そして先日、本作のロイヤル・プレミアがイギリス、ロンドンで開催されました!本イベントは、The Film and TV Charity団体が企画する「Royal Film Performance」にふさわしい作品として本作が選出され実現したもので、イギリス王室からチャールズ皇太子とカミラ夫人もゲストとして来場しました。さらに、本作のサム・メンデス監督、主演のジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、撮影監督のロジャー・ディーキンスらが来場し華やかにレッドカーペットを彩りました。
サム・メンデス監督は、今回のロイヤル・プレミアについて「才能あるイギリス人の仲間達と共に、イギリスで製作された映画を世に送り出すには最高の形だから、こんな嬉しいことはないよ。この旅には最高の始まりだね」と喜びを語り、全編ワンカットで撮影した本作については、「主人公のキャラクターと観客をしっかりと結びつけ、離れることがないようにしたいと思った。観客に過ぎていく毎秒毎秒、彼らが辿る一歩一歩、そして彼らの息遣いすべてを感じてもらいたかったわけだが、それこそがこの物語を伝えるのに最も相応しい手法だと思えたんだ」と、こだわりについて明かしました。さらに、日本のファンに向けて「日本の皆さん、こんにちは!皆さんにもうすぐ映画を観て頂けるのが楽しみだよ。大規模で没入体験ができるイメージ、サウンド、音楽となっており、心から誇りに思っているので、ぜひ皆さんにも観に来て頂きたい。映画館でご覧頂きたいです」とメッセージを寄せました。
伝令という重要なミッションを強いられるスコフィールド役のジョージ・マッケイは、当時実際に戦場の過酷な体験した人について問われると、「彼らが体験したことを真に理解することはできないが、表現していけるように可能な限り見極め、理解しようとするというのが僕たちの仕事だ。だから本作を通して、それを心掛けた」と話し、日本のファンに向けて、「本作はとても物語に引き込まれるので、彼らと共に一歩一歩進んでいくんだ。だから可能であればぜひ映画館で観てもらいたい」とコメントしました。
また、主人公スコフィールドと共にミッションに立ち向かっていくブレイク役のディーン=チャールズ・チャップマンは、全編ワンカットの撮影を振り返り「すべての機能を検証するため、撮影の半年前からリハーサルをしなければならなかった。とても精密なもので、映画全体がまるでコレオグラフィーのようだった。ワンカットによって俳優としてそのすべてに身を投じ、キャラクター、状況に自分を委ね、すべてを忘れることができる。それは僕がこれまでに経験したことがなかったことで、とても楽しかったよ」とコメント。サム・メンデス監督との仕事について問われると、「彼は最高だよ。サムにはすべてにおいてこだわりのビジョンがある。そして、一言や一行ですべてが全く違って感じられるようにする。素晴らしい監督だよ」と明かしました。
本作を全編ワンカットとして仕上げるために腕を振るった撮影監督のロジャー・ディーキンスは、「本作はワンカットだったから、これまで撮ってきた他の作品とも違ったけど、最終的には“どこにカメラを配置するのか、そこに置くのはなぜか、そのカメラで何をしたいのか”ということに尽きるということに変わりはないんだ。本作ではずっと移動し続けていくので、そう決断するのは簡単なことだったけど、カメラは常に移動し続けなければならなかった。最も大きなチャレンジは天候で、天候が続かないと辻褄が合わなくなるから曇り空を望んでいたけど、それは本当にチャレンジだったんだ。時には撮影を再開するために午後遅い時間の雲を文字通り1日中待たなければならなかったこともあった」と、撮影の裏側を語りました。
早くも海外では大きな話題 となっている本作。監督やキャスト陣のコメントからますます期待が高まりますね!日本公開を楽しみに待ちましょう。
『1917 命をかけた伝令』
2020年2月14日より全国公開
東宝東和
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