NEWS

アメリカ演劇界で最も権威のある第74回トニー賞授賞式開催&受賞結果発表!

  • follow us in feedly
  • RSS
<第72回トニー賞授賞式>レスリー・オドム・Jr他

日本時間9月27日に、アメリカ演劇界で最も権威のある第74回トニー賞授賞式が開催され、WOWOWにて生中継されました。約2年ぶりの開催となったトニー賞授賞式は2部構成で行われ、2部では「ブロードウェイが帰ってくる!」と銘打ち、主要3部門(ミュージカル作品賞、演劇作品賞、演劇リバイバル作品賞)の発表と、ミュージカル作品賞にノミネートされている3作品からのパフォーマンスなどが披露されるライブ・コンサート形式のスペシャルな授賞式となりました。

<第72回トニー賞授賞式>レスリー・オドム・Jr
MC:レスリー・オドム・Jr

恒例のオープニング・パフォーマンスは、MCのレスリー・オドム・Jrが華麗に飾り、現在日本でも大ヒット公開中の映画『アメリカン・ユートピア』のデヴィッド・バーンが登場し会場を盛り上げました。さらに、ミュージカル作品賞のノミネート3作品が圧巻のパフォーマンスを披露!

<第72回トニー賞授賞式>『アメリカン・ユートピア』デイヴィッド・バーン

受賞結果は、“ムーラン・ルージュ”が、ミュージカル作品賞、主演男優賞他10部門受賞の快挙を成し遂げ、演劇部門では演劇リバイバル作品賞を“ソルジャーズ・プレイ”が受賞。そして演劇作品賞は、演劇部門最多ノミネートの“スレイヴ・プレイ”を抑えて“インヘリタンス”が受賞しました。その他の主な部門受賞結果は下記の通りとなりました。

<主な部門受賞結果>
★ミュージカル作品賞…“ムーラン・ルージュ”
★演劇作品賞…“インヘリタンス”
★演劇リバイバル作品賞 …“ソルジャーズ・プレイ”
★演劇主演男優賞…アンドリュー・バーナップ “インヘリタンス” ※初受賞
★演劇主演女優賞…メアリー=ルイーズ・パーカー “サウンド・インサイド”
★演劇助演男優賞…デヴィッド・アラン・グリア “ソルジャーズ・プレイ” ※初受賞
★演劇助演女優賞…ロイス・スミス “インヘリタンス” ※初受賞
★ミュージカル主演男優賞…アーロン・トヴェイト “ムーラン・ルージュ” ※初受賞
★ミュージカル主演女優賞…エイドリアン・ウォーレン“ティナ/ザ・ティナ・ターナー・ミュージカル” ※初受賞
★ミュージカル助演男優賞…ダニー・バースタイン “ムーラン・ルージュ” ※初受賞
★ミュージカル助演女優賞 ローレン・パッテン…“ジャグド・リトル・ピル” ※初受賞
★特別賞…ブロードウェイ支持連合 “アメリカン・ユートピア”“フリースタイル・ラヴ・シュープリーム”

受賞式の第1部は“ヘアスプレー”より<YOU CAN’T STOP THE BEAT>のパフォーマンスでスタート。MCを務めたオードラ・マクドナルドは「ブロードウェイの鼓動を止めることは誰にもできません!」と開催予定だった2020年6月から約1年3か月のタイムラグを経てのトニー賞授賞式開催の喜びを口にしました。

<第72回トニー賞授賞式>オードラ・マクドナルド
MC:オードラ・マクドナルド

俳優として40年以上のキャリアを誇るデヴィッド・アラン・グリア(“ソルジャーズ・プレイ”)は演劇助演男優賞に輝き「やっともらえたよ」と喜びを噛みしめました。そして、ミュージカル助演男優賞のダニー・バースタイン(“ムーラン・ルージュ”)は、7回のノミネートの末に初受賞を果たし、昨年、妻を亡くしたことに触れつつ、温かく支えてくれた周囲への感謝の思いを語りました。演劇助演女優賞に輝いたロイス・スミス(“インヘリタンス”)は3度目のノミネートで今回初受賞し、90歳にして史上最高齢のトニー賞受賞者となりました。5人のノミニー全員が初ノミネートとなったミュージカル助演女優賞は、ローレン・パッテン(“ジャグド・リトル・ピル”)が受賞。特別賞を授与された“アメリカン・ユートピア”のデヴィッド・バーンは、スタッフをはじめ、関係者への感謝の念を口にしました。なお、デヴィッド・バーンをはじめとする“アメリカン・ユートピア”の面々は、第2部でのパフォーマンスで<BURNING DOWN THE HOUSE>を披露し、観客から大きな拍手が送られました。

<第72回トニー賞授賞式>“インヘリタンス”アンドリュー・バーナップ
“インヘリタンス”アンドリュー・バーナップ

演劇主演男優賞は、トム・ヒドルストン(“背信”)やジェイク・ギレンホール(“シー・ウォール/ライフ”)ら日本でも人気が高い実力派候補者達をおさえ、“インヘリタンス”のアンドリュー・バーナップが初ノミネートにして初受賞を飾りました。バーナップは壇上に上がると「オーマイガッ!ちょっと漏らしちゃったかもしれません(笑)」と笑いを誘いつつ、同作について「新たな家族を与えてくれました」と感謝を語りました。

<第72回トニー賞授賞式>”ムーラン・ルージュ”アーロン・トヴェイト
“ムーラン・ルージュ”アーロン・トヴェイト

ミュージカル主演男優賞は、候補者がアーロン・トヴェイト(“ムーラン・ルージュ”)1名のみという初めての事態で、60%以上の得票で受賞が決まるという状況でしたが、見事に初受賞を果たしました。

<第72回トニー賞授賞式>“ティナ/ザ・ティナ・ターナー・ミュージカル”エイドリアン・ウォーレン
“ティナ/ザ・ティナ・ターナー・ミュージカル”エイドリアン・ウォーレン

ミュージカル主演女優賞は、“ティナ/ザ・ティナ・ターナー・ミュージカル”のエイドリアン・ウォーレンが初受賞し、第2部のパフォーマンスでは、メドレーで力強い歌声を響かせました。

<第72回トニー賞授賞式>“サウンド・インサイド”のメアリー=ルイーズ・パーカー
サウンド・インサイド”のメアリー=ルイーズ・パーカー

演劇主演女優賞は“サウンド・インサイド”のメアリー=ルイーズ・パーカーが受賞し、母から譲られたというドレスに身を包み、感謝の思いを語りました。

<第72回トニー賞授賞式>レスリー・オドム・Jr
MC:レスリー・オドム・Jr

続く第2部では、MCを務めるレスリー・オドム・Jrによるオープニングアクト< Broadway’s Back!>で幕開け!

<第72回トニー賞授賞式>”ソルジャーズ・プレイ”ケニー・レオン
“ソルジャーズ・プレイ”ケニー・レオン

演劇リバイバル作品賞は“ソルジャーズ・プレイ”が受賞。演出のケニー・レオンは、スピーチの冒頭で、昨年、警察官による銃撃で亡くなったブリオナ・テイラー氏と、同じく警察官によって殺害されたジョージ・フロイド氏の名前を繰り返し口にし、「我々は決してあなた達を忘れません」と呼びかけ、さらに「私達は、この状況を改善できるはずです!」と訴えました。演劇作品賞は“インヘリタンス”が受賞。本作の脚本家であるマシュー・ロペスは、ラテン系のアメリカ人作家の作品として初めて同賞を受賞したことの喜びを口にし、アメリカの人口に占めるラテン系の割合に対し、アメリカ演劇界で活躍するラテン系の劇作家が少ないことについて言及しました。

<第72回トニー賞授賞式>”ムーラン・ルージュ”
“ムーラン・ルージュ”カルメン・パヴロヴィッチ

そして、注目のミュージカル作品賞は“ムーラン・ルージュ”が受賞!スピーチに立ったプロデューサーのカルメン・パヴロヴィッチは受賞の喜びを語ると共に「この歴史的な夜に、受賞作が1つだけだなんて!昨シーズンのすべてのショーが受賞に値すると思っています。先のことを想像できない状況で作品を作り続け、未来のブロードウェイのために力を注いできたすべての人に賞が贈られるべきです」と苦しい時期を共に乗り越えてきた仲間達を称えました。さらに、“ムーラン・ルージュ”はパフォーマンスも披露し、主演男優賞に輝いたアーロン・トヴェイトをはじめとして出演者が総出で<WELCOME TO THE MOULIN ROUGE!>のパフォーマンスを披露し、観客を魅了しました。その他にもジョン・レジェンドやシンディ・ローパーもパフォーマンスを披露するなど、大盛況でトニー賞は幕を閉じました。

<第72回トニー賞授賞式>ジョン・レジェンド
ジョン・レジェンド
<第72回トニー賞授賞式>シンディ・ローパー
シンディ・ローパー

なお、今回の第74回トニー賞授賞式の模様は10月2日にWOWOWライブにて放送されます!圧巻のパフォーマンスや受賞模様をぜひ映像でご覧ください。

【第74回トニー賞授賞式】
<字幕版>WOWOWライブにて放送
放送日時:10月2日(土)午後5:30~
番組公式サイト

©Getty Images

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』ロムニック・サルメンタ/イライジャ・カンラス アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス【レビュー】

怖い!巧い!物語の舞台はレストランの一席、ほぼ2人の登場人物で展開される会話劇で、ここまでスリリングな作品に仕立て上げるとは…

映画『恋愛裁判』唐田えりか 唐田えりか【ギャラリー/出演作一覧】

1997年9月19日生まれ。千葉県出身。

映画『グッドワン』リリー・コリアス 利口な子どもに甘える大人『グッドワン』【映画でSEL(社会性と情動の学習)】

今回は、父と娘、父の友人の3人で出かけたキャンプでの様子を描く『グッドワン』を取り上げ、娘サム、父クリスと、その友人マットそれぞれの視点でどんな思考が働いていたかを想像してみます。

映画『モディリアーニ!』リッカルド・スカマルチョ モディリアーニ!【レビュー】

35歳の若さで亡くなったイタリア人の芸術家アメデオ・モディリアーニの人生を変えた3日間を描く本作では、ジョニー・デップが『ブレイブ』(1997)以来約30年ぶりに監督を務めました…

映画『28年後... 白骨の神殿』ジャック・オコンネル/レイフ・ファインズ 28年後… 白骨の神殿【レビュー】

おもしろすぎる!テーマが深い上に、遊び心もちゃんとあって、観賞中はテンション爆上がり…

映画『AFRAID アフレイド』ジョン・チョウ ジョン・チョウ【ギャラリー/出演作一覧】

1972年6月16日生まれ。韓国出身。アメリカ、ロサンゼルス育ち。

映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』南沙良/出口夏希/吉田美月喜 万事快調〈オール・グリーンズ〉【レビュー】

原作者の波木銅は、現役大学生だった21歳の時に、同名小説で松本清張賞を受賞…

映画『長安のライチ』ダーポン(大鵬)/テレンス・ラウ(劉俊謙) 長安のライチ【レビュー】

REVIEW『熱烈』で監督・脚本を務めたダーポン(大鵬/ダー・ポンと表記される場合もある)…

映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』ヒュー・ボネヴィル/ローラ・カーマイケル/ジム・カーター/ラケル・キャシディ/ブレンダン・コイル/ミシェル・ドッカリー/ケヴィン・ドイル/マイケル・フォックス/ジョアン・フロガット/ハリー・ハッデン=パトン/ロブ・ジェームズ=コリアー/アレン・リーチ/フィリス・ローガン/エリザベス・マクガヴァン/ソフィー・マックシェラ/レスリー・ニコル/ダグラス・リース/ペネロープ・ウィルトン ダウントン・アビー/グランドフィナーレ【レビュー】

テレビシリーズ、映画版と全部観てきた者として、15年の歴史を振り返ると、感慨深いものがあります…

映画『恋愛裁判』齊藤京子 恋愛裁判【レビュー】

アイドルは恋愛禁止という風潮が社会に浸透しているなか、改めて本作はその是非を問います…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ウィキッド ふたりの魔女』シンシア・エリヴォ/アリアナ・グランデ トーキョー女子映画部が選ぶ 2025年ベスト10&イイ俳優MVP

2025年も毎年恒例の企画として、トーキョー女子映画部の編集部マイソンとシャミが、個人的なベスト10と、イイ俳優MVPを選んでご紹介します。

人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集 昨日よりちょっと賢く生きるための【映画学ゼミ第4回】参加者募集!

ネットの普及によりオンラインで大抵のことができ、AIが人間の代役を担う社会になったからこそ、逆に人間らしさ、人間として生きる醍醐味とは何かを映画学の観点から一緒に探ってみませんか?

映画『チャップリン』チャーリー・チャップリン『キッド』の一場面 映画好きが選んだチャーリー・チャップリン人気作品ランキング

俳優および監督など作り手として、『キッド』『街の灯』『独裁者』『ライムライト』などの名作の数々を生み出したチャーリー・チャップリン(チャールズ・チャップリン)。今回は、チャーリー・チャップリン監督作(短編映画を除く)を対象に、正式部員の皆さんに投票していただきました。

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『グッドワン』リリー・コリアス
  2. 人間として生きるおもしろさを知る【映画学ゼミ第4回】参加者募集
  3. 映画『殺し屋のプロット』マイケル・キートン

REVIEW

  1. 映画『アバウトアス・バット・ノット・アバウトアス』ロムニック・サルメンタ/イライジャ・カンラス
  2. 映画『モディリアーニ!』リッカルド・スカマルチョ
  3. 映画『28年後... 白骨の神殿』ジャック・オコンネル/レイフ・ファインズ
  4. 映画『万事快調〈オール・グリーンズ〉』南沙良/出口夏希/吉田美月喜
  5. 映画『長安のライチ』ダーポン(大鵬)/テレンス・ラウ(劉俊謙)

PRESENT

  1. 映画『アウトローズ』ジェラルド・バトラー
  2. 映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』チャージングパッド
  3. 映画『ただ、やるべきことを』チャン・ソンボム/ソ・ソッキュ
PAGE TOP