オリビア・ワイルドの長編監督2作目、『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー主演のユートピアスリラー『ドント・ウォーリー・ダーリン』が、2022年11月11日より全国公開となります。先日(日本時間9月6日)、第79回ヴェネチア国際映画祭にて本作のワールドプレミアが開催されました!本作は、同映画祭のアウト・オブ・コンペティションに招待され、フローレンス・ピュー、ハリー・スタイルズ、ジェンマ・チャン、クリス・パインら豪華キャストと監督のオリビア・ワイルドがレッドカーペットに華やかに登場しました。
オリビア・ワイルド監督はイエローのドレスに身を包み華やかな姿で登場!
主人公のアリスを演じたフローレンス・ピューはブラックのシックなドレスに身を包みスパンコールをあしらったドレスで観客を魅了しました。
アリスの夫のジャックを演じたハリー・スタイルズはフォーマルなブルーのスーツ姿で現れました。
本作のお披露目の場となった会場は超満員となり、上映後は約5分間のスタンディングオベーションが起こりました。また、上映前には記者に向けた会見が行われ、監督のオリビア・ワイルド、ハリー・スタイルズ、クリス・パイン、ジェンマ・チャンが出席しました。
まずオリビア・ワイルド監督は、本作の世界観について、前作からタッグを組んでいる脚本家のケイティ・シルバーマンと一緒に組み立てたと話しながら、「この作品はノスタルジアへの危険性に触れている作品。すべてメタファーとして描いていて、美しくも邪悪であるという両輪が存在し、意図的にそういう街にしています。さらに、女性達に対するメッセージも含めており、自分を自分でコントロールできるかについて言及したくて、その想いが大きなモチベーションにも繋がって作品を作りました」とコメントしました。そして、会見への出席が叶わなかった主演のフローレンス・ピューについて、監督は「フローレンスは本当に力強い、素晴らしい俳優。今夜、彼女の素晴らしい演技を祝福できることが本当に嬉しいです」と賛辞を送りました。
ハリー・スタイルズは、本作での演技について「自分が生きている世界から遠い世界で演じることができました。何も欠けていない完璧な世界で、カッコ良い車に乗ったり、カッコ良いものを持ったりするのとても楽しいことでした。それはこの映画の世界観を細部まで作り込んでくれたので、最後までリアルな演技をすることができたと思います。そういう意味ではお芝居をしている意識はなく、皆さんが作ってくれた世界に救われました」と話しました。続いて、音楽と俳優業の違いついて聞かれると、「いろんな意味で音楽と俳優業は対局にあります。音楽を作るのはパーソナルで個人的な作業に対し、芝居は自分ではない誰かを演じるので、違う角度から探究ができます。次に何が起きるかわからない、未知の楽しさがあります」と語りました。そして、自身のファンに対して「身の回りで支えてくれた人がたくさんいるおかげで、素の自分で活動ができていて、自分が表現したいことができています。すべては支えてくれたファンのおかげ。僕のようにありのままの自分で生きていける場所を皆さんに提供することで、ファンの方へ恩返しをしたい!」と感謝を述べました。
さらに、アリス達が住む完璧な街を仕切る謎多き人物、フランクを演じたクリス・パインは自身の役について「フランクを演じる上で意識したのは言葉遣い。指導者は言葉を武器にするので、オリビアやケイティと話し合いながら彼がどういう言葉を発するかを意識していました」とコメントを寄せました。
予想できない展開で観るものを惹きつけ、恐怖と欲望が入り乱れるユートピアスリラーという新しい世界観を描く本作。今回のキャストや監督のコメントを読んでいると、本作への期待がますます高まりますね!日本公開を楽しみに待ちましょう。
『ドント・ウォーリー・ダーリン』
2022年11月11日より全国公開
PG-12
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