クエンティン・タランティーノ監督の9作目の長編映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が、8月30日(金)に日本公開となります!本作は、先日行われた第72回カンヌ映画祭コンペティション部門に正式出品され、ワールドプレミア&公式記者会見が行われました。ワールドプレミアのカーペットイベントでは、タランティーノ監督を始め、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーらハリウッドの超スーパースターが登場!
その後行われた公式上映では、映画本編が初お披露目!上映終了後には約6分間にもおよぶスタンディングオベーションとなり、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの眼には涙が光り、タランティーノ監督が観客席で感謝の言葉を述べるという異例の事態となりました。
そんな興奮冷めやらぬ公式上映から一夜明け、翌日には公式記者会見が行われました。タランティーノ監督は、自身の監督9作目となる本作について、「自分の作品をそこまで意識していたわけではないんだけど、結果として今までの作品の総括のような部分も無意識的に出ていたと思う。脚本を最初に読んだうちの1人が助監督のビル・クラークなんだけど、彼は『ジャッキー・ブラウン』以降ずっと僕の助監督を務めてきて、『パルプ・フィクション』でもパーソナル・アシスタントだった人物なんだ。その彼が脚本を読むために僕の自宅に来て、「これが9作目か。どんなものなんだろう?」と言ってプールサイドで脚本を読んで、読み終えて帰ってくると、「おいおい、9作目は今までの8作が合わさったような感じじゃないか」って言ったんだ。そういう風に考えたとこはなかったけど、確かにところどころそういった部分はあるかも知れない」と話しました。
レオナルド・ディカプリオは、今回の役柄について「今回の役は、いろいろな意味で自分と重なる部分があると思った。僕もこの業界で育ったからね。時代が変わるなか、この人物はどこかその外にいて、取り残されているんだ。だからこの映画は僕にとって今の自分がいられる立場に対して、改めて強い感謝の気持ちを持つことをさせてくれた。リックという人物は、急に自分の苦しみと戦うことになる。自信を保つことや、仕事を繋ぐことに必死なんだ。僕は業界人の友人が多いから彼の気持ちがわかるし、こういう機会をもらってどれだけ自分が恵まれているかもわかっているから、それに対しては感謝の気持ちしかない」と語りました。
続いて、本作の登場人物について、ブラッド・ピットが「監督が作り上げたリックとクリフという2人は、1人の人物にも思える。最終的には“受け入れる”ということなんだ。自分の立場や人生への受け入れ 、周りや環境、壁や悩みを受け入れること。リックという人物は時々笑えてしまうくらいそれらに振り回され、物足りなさを感じ、人生は自分に対して厳しいと思っている。そしてここにいる仲間のレオは、人物が崩壊する瞬間を今まで見たことがないくらいの素晴らしい演技で表現してみせた。一方クリフという人物は、その段階を通り越し、自分の身の程を受け入れ、平然とした心持ちで、来るもの拒まず、なるようになるとわかっているんだ。だから僕にとってこの映画は受け入れるということがテーマだったんだ」とコメント。
マーゴット・ロビーは、今回の役づくりについて「調べ物もいっぱいしたし、見られるものは見て、読めるものはすべて読んだわ。でも同時に、役者の仕事は自分の役がストーリーの中でどのような役割を果たしているのかを理解するのが大事なんだと思うの。だからより重要なのは、なぜこの人物が物語の中に存在してるか。監督は早い段階で私に“彼女は物語の心臓 (あるいは鼓動)だ”と言ったの。私の目から見て彼女は一筋の光だった。だから私は光でありたいと思ったし、それが私の仕事であり物語に対する役割であると思ったの。それを表現することが、本物のシャロン・テートの追悼にもなると思ったわ」と話しました。
カンヌ国際映画祭で大盛り上がりだった本作。ますます日本での公開が待ち遠しいですね!下記本作の最新予告編映像もぜひチェックを!!
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2019年8月30日より全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト