映画『聖闘士星矢 The Beginning』ジャパンプレミア:新田真剣佑、ショーン・ビーン、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマン、ディエゴ・ティノコ、マーク・ダカスコス、トメック・バギンスキー監督/車田正美(原作者)
全世界累計発行部数5000万部を突破した車田正美の「聖闘士星矢」が、ハリウッドで実写映画化されました!この度、日本での劇場公開を目前にして、『聖闘士星矢 The Beginning』のキャスト、スタッフがジャパンプレミアに集結。ファンと交流しました。
ちなみに、ショーン・ビーンは20年以上前、『ロード・オブ・ザ・リング』以来の来日となり、前日の4月17日が誕生日だったとのことで、会場から祝福の声があがっていました。
主演を務めた新田真剣佑は、「皆さんに早くこの映画を観ていただきたかったので、こういう機会をいただいて本当に幸せです」と挨拶。
トメック・バギンスキー監督は「監督であれば誰しも願うことなんですが、チーム以上に良いものは作れません。でも、今回は幸いなことに世界最高のチームを編成することができました。それはスクリーンから皆さんに伝わると思います。そして、願わくばこれが出発点になればいいと思っています。私は大昔にポーランドのテレビで『聖闘士星矢』を観ていたんですけれど、誰かに「いつかきっと君は東京に行って、この作品を日本の皆さんに紹介することになるんだよ」と言われても、たぶん信じなかったと思います。でも、現実に今ここにやってくることができました。お招きいただいた皆さん、お集まりいただいた皆さん、本当にありがとうございます」と喜びを伝えました。
「ハリウッド超大作で日本人が主演を務めるのは珍しいことですが、プレッシャーはありましたか?」と聞かれた真剣佑は、「ありました。押しつぶされそうになることは多々ありました。でも、自分がこれまで現場に立たせていただいて学んだことすべてを出し切って。参加すると決めたからにはもう逃げられる状況ではないので、良い芝居ができたらいいなと思って挑戦しました」と振り返りました。
肉体美やアクションについて聞かれると、真剣佑は「スケールは自分の想像を遥かに越えていました。撮影に入る1ヶ月前から、朝から夕方まで週5日、アンディ(スタント・コーディネーターでファイト・コリオグラフィのアンディ・チャン)のもとで練習させていただいて、星矢のアクションを作っていきました。劇中で意図しない上半身裸のシーンがあるかもしれないんですけれど、世界中の皆さんに観られるということで恥ずかしくない身体に仕上げたつもりです」と自信を覗かせました。
ショーン・ビーン、ファムケ・ヤンセンは『007/ゴールデン・アイ』でも共演し、今回は夫婦役であることを聞かれると、ショーン・ビーンは「またファムケさんとご一緒できて素晴らしかったです。『007/ゴールデン・アイ』の時には同じシーンで共演することはありませんでした。『サウンド・オブ・サイレンス』では電話で会話するシーンがありましたが、今回初めてお互いに目を見合って話をするということが叶いました」と話しました。
一方、ファムケは「私もショーンさんと共演できて大変光栄に思っています。今回、別れた夫婦を演じる上で、以前同じ作品に出たということも良かったと思います。そして、心から監督に感謝しています。今回、コラボレーションの作業だったと思います。いろいろなキャラクターの深みをさらに掘り起こしていく上で、どういう風にすれば、ただのアクション映画よりもさらに深いものにしていけるか、シーンごとにショーンと話しあった結果、こういう作品ができました。心から監督に感謝しています」と述べました。
初来日のマディソン・アイズマンは、女神アテナの生まれ変わりとなるシエナを演じたことについて「35年以上前からある原作で、ずっと愛されているキャラクターを演じることにとてもプレッシャーを感じました。だからいろいろな方と、どういった外見、性格にしようかと相談してきました。そして、髪に特徴があるんじゃないかというところに辿り着き、今日その素晴らしい姿を観ていただけると思います。私も大好きなシエナとアテナにぜひご注目ください」と笑顔を見せました。
とても重いアーマー(甲冑)で撮影に挑んだディエゴ・ティノコは、「初めて現場に立った時に、真剣佑さんとニック・スタールさんがアクションシーンを演じていたんです。いかにも簡単に飛んだりキックしたりしているのをそばで素晴らしいと思って観ていたんです。でも、自分は衣装を着たら、いきなりだらだら汗が出てくるという状況で、さっそく息切れもし始めて、これは僕が悪いのかな、どうしようととても困惑しました。そこへスタントマンがやってきて、“君は素晴らしいね。君のスーツは重いんだよ”とおっしゃいました。皆さんのスーツは7ポンド程度の軽めのもので、僕のは40ポンドもあるスーツだったんです。だから大変だったんだと思いました(笑)。でも、どういうビジュアルに仕上げていきたいのかははっきりしていて、見事に実現できていると思います」と撮影秘話を披露しました。
そして、実は監督の一番のお気に入りキャラだというマイロック(原作では辰巳徳丸というキャラクターをアレンジ)を演じたマーク・ダカスコスは、「僕自身、マイロックは大好きなキャラクターです。原作をご存じの方はおわかりになると思いますが、ちょっと悩める人物で、身体的な特徴、というか過去があるといってもいいかもしれません。僕はいろいろな過去がありながらも自分なりに道を切り拓いてきた男だと見ています。特別な力はないんですけれども、忠誠心、愛が溢れているキャラクターで、私も今皆さんに愛を感じている状態です」と表情豊かに語りました。
そして、気になる続編についてトメック・バギンスキー監督は、キャストに向けて「真剣佑さんや皆さんとのお仕事は本当に楽しくてとても幸せでした。ぜひまた組むことができれば、いやぜひ組みましょう」と語った上で、「いろいろなアイデア、プランを練っていますが、この時点でいうとネタバレになるのでまだつまびらかにはできません。でも影のヒーローであるプロデューサー陣は、いろいろ把握されていると思います。願わくば、この冒険が続けばと思っています」と次作への意欲を見せました。
真剣佑も「本当に光栄です。まさかここにいる皆さん…(舞台上の全員を見渡して)。すごくないですか?まさか自分がこのクルーの一員になれると思っていませんでした。僕はオーディションに受かった時に、共演者はショーンさんですって言われて、意味がわかりませんでした。本当に出るんですか??っていうくらい、ビックリしました。だから、監督にそう言っていただけて、頑張った甲斐があったなと思います」と返しました。
最後に真剣佑は、「この日までここで何と言おうか、すごく考えました。でも適切な言葉が思い付かないまま、この日が訪れてしまいました。でも確実に言えるのは、いろいろな意味で希望を与えてくれる作品だと思っています。この作品自体、日本の映画界にとっても、本当に大きな第一歩だと思っています。そして、観終わった後にすごい!って言っていただける作品になっていると思います」と締めました。
日本らしさや、良い意味で日本特有のアクションの匂いも感じさせる超大作となっています。ハードなアクションシーンが満載で、真剣佑の身体能力のスゴさも実感できます。前述にもあった通り、すっごい身体に仕上がっていて、肉体美にも驚かされますよ。日本で生まれた作品が、ハリウッドでどんな姿に生まれ変わっているのか、ぜひご覧ください。
映画『聖闘士星矢 The Beginning』ジャパンプレミア:
2023年4月18日取材 PHOTO&TEXT by Myson
『聖闘士星矢 The Beginning』
2023年4月28日より全国公開
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