特集

映画で“食”について考えてみよう6:理想の食習慣を身に付けて健康増進

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『はなちゃんのみそ汁』広末涼子/赤松えみな

飽食と言われるほど豊かになっている私達の食生活。海外からの食料輸入が増大し、外食する機会も増え、24時間いつでも手軽に食べ物を口にすることができるようになりました。その一方で、脂質の摂り過ぎ、野菜不足などの栄養バランスの偏りも問題となっています。今回はその問題点と改善方法について紹介したいと思います。

食習慣と関係の深い病気

問題のある生活習慣、食習慣を長く続けることでもたらされるのが、生活習慣病です。その生活習慣病の原因として最も注目されているのが“メタボリックシンドローム(=内臓脂肪症候群)”。メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型の肥満に、高血糖、高血圧、脂質異常の症状が重なった状態のことを指します。本来、内臓脂肪は、身体に必要なホルモンを分泌するなど、大切な役割を果たしていますが、多すぎるとホルモン分泌異常を起こし、生活習慣病の原因になることがわかっています。

<メタボリックシンドロームの判断基準>
■ステップ1:腹囲(へそ周りのウエストサイズ)が、男性85㎝以上、女性90㎝以上。
■ステップ2:脂質異常、高血圧、高血糖の3項目のうち2項目以上の異常。

生活習慣病は、現在、国民医療費(医科診療医療費)の約3割、死亡者数の約6割を占めています。このため、平成20年度から、メタボリックシンドロームに着目した“特定健康診査・特定保健指導制度”が実施されています。血圧、血中脂質、血糖などの検査に加え、腹囲の検査も行われ、メタボリックシンドローム、またはその予備軍と診断されると、医師や保健師、管理栄養士などから生活や食習慣の特定保険指導を受けることになります。その他にも、糖尿病の発症予防のために、生活習慣の改善、適切な食生活や適度な運動習慣などで糖尿病予防に取り組もうとしている人を支援する、厚生労働省補助事業「糖尿病予防戦略事業」も実施されています。

映画『はなちゃんのみそ汁』広末涼子

健康増進のために今できること

一人ひとりの健康増進、生活の質の向上、食料の安定供給の確保などを図ることを目的として、平成12年3月に農林水産省、厚生労働省、文部科学省の3省が共同して、10項目からなる“食生活指針”を策定しました。これは毎日の食生活のなかで下記を実践することで、食習慣の乱れを解消し、国民の肥満や生活習慣病の危険性をなくし、健康的な暮らしを実現しようというものです。

★食生活指針
①食事を楽しみましょう
②1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを
③適度な運動とバランスのよい食事で、適正体重の維持を
④主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを
⑤ごはんなどの穀類をしっかりと
⑥野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて
⑦食塩は控えめに、脂肪は質と量を考えて
⑧日本の食文化や地域の産物を活かし、郷土の味の継承を
⑨食料資源を大切に、無駄や廃棄の少ない食生活を
⑩「食」に関する理解を深め、食生活を見直してみましょう

また、この食生活指針の理念を具体的な行動に結び付けるものとして、食事の組み合わせや量の目安をわかりやすく示した“食事バランスガイド”があります。こちらの詳細については、農林水産省webサイトにてご確認ください。

映画『はなちゃんのみそ汁』広末涼子/赤松えみな

健康診断を受けて、その結果を見て生活改善していくことはもちろん、普段から定期的に自分の生活を見直すこともとても大切なことです。ぜひこれを機に上記の食生活指針や食事バランスガイドを参考にして、健康増進に努めましょう。

<参考・引用資料>
三ッ井清貴「服部幸應の食育インストラクター養成講座 テキスト4」(がくぶん)
農林水産省Webサイト
本内容は、上記で語られている内容を一部引用しまとめたものです。

食にまつわる映画をチェック!

『はなちゃんのみそ汁』
ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定

千恵はある日、乳がんを宣告される。見えない不安に怯える千恵に信吾は優しくプロポーズし、2人は夫婦となる。その後妊娠し、産まれた子に“はな”と名付けた。しかし、幸せな生活は長く続かず、はなが4歳の時に千恵は自分がいなくなってもはなが暮らしていけるようにとみそ汁の作り方を教える。

★食の注目POINT!!
知恵とはなのやり取りを通して、食事の大切さを感じることができます。玄米ごはんを食べたり、鰹節を削ってお味噌汁を作るなど、誰にも役立つ食の知識がたくさん詰まっている点にも注目です。

『スーパーサイズ・ミー』
DVDレンタル・発売中/デジタル配信中

1ヶ月間、すべての食事をマクドナルドのメニューで摂っていたら、体はどうなるのか?という疑問に、本作のモーガン・スパーロック監督が自ら体験し、答える異色のドキュメンタリー。食べ始めて数日後の嫌悪感を通り過ぎると、やがて麻薬のように欲する“マック食”の中毒性が明らかになる…。

★食の注目POINT!!
ずっとマック食を食べることで、体重の増加や肝臓などの数値が変化するのはもちろん、同じ食事の繰り返しが精神にも悪影響を与えるという点も明らかになります。絶対に真似してはいけませんが、偏食の恐ろしさをぜひ本作で疑似体験してみてください。

© 2015「はなちゃんのみそ汁」フィルムパートナーズ

TEXT by Shamy(NPO日本食育インストラクターPrimary)

  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『ナイトボーン -夜哭-』ルパート・グリント ルパート・グリント【ギャラリー/出演作一覧】

1988年8月24日生まれ。イングランド、エセックス州ハーロウ出身。

実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠 ルックバック【レビュー】

藤本タツキによる原作漫画「ルックバック」は、「2024年には劇場アニメ化され、第48回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞。2026年7月現在、発行部数は100万部を突破して」おり、「本作は、藤本タツキ作品として初の実写映画化」となります…

映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二 踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!【レビュー】

『踊る大捜査線』は1997年に連続ドラマとして放送が開始され、「これまでに公開された映画シリーズ8作品の累計動員数は3863万人、累計興行収入は524.1億円.。映画第2弾『踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)は、興行収入173.5億円を記録」した…

映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ 私たちは、ちょうどいい。【レビュー】

普段極力前情報を入れずに観るので、本作の背景も知りませんでした。だから、とてもイイ話だなとウルウルしてたら、最後に…

映画『ナイトボーン -夜哭-』セイディ・ハーラ セイディ・ハーラ【ギャラリー/出演作一覧】

1984年1月1日生まれ。フィンランド・キルッコヌンミ出身。

映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春 さとこはいつも【レビュー】

沖田修一監督作特有の甘塩っぱい世界観がたまらない1作…

映画『ブルーロック』高橋文哉 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2026年8月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2026年8月】のアクセスランキングを発表!

映画『ワンオペレーション』ローズ・バーン ワンオペレーション【レビュー】

観ているだけで、主人公リンダ(ローズ・バーン)の半端ない疲労感が生々しく伝わってくる作品です…

映画『白鳥とコウモリ』風吹ジュン 風吹ジュン【ギャラリー/出演作一覧】

1952年5月12日生まれ。富山県出身。

映画『八つ墓村』尾上松也 八つ墓村【レビュー】

シリーズ累計発行部数5500万部を超える、横溝正史のベストセラー「八つ墓村」は…

【映画でSEL】にたどりつくまでの道

今のあなたに必要な非認知能力を伸ばす【映画でSEL】プログラムのご案内

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック 映画好きが選んだ実在アーティストの伝記映画ランキング

今回は実在アーティストの伝記映画について、正式部員の皆さんに投票してもらいました。さまざまな有名アーティストにまつわる作品がある中で上位にランクインしたのはどの作品でしょうか?

映画『ズートピア2』 映画好きが選んだ2025アニメ映画ベスト

今回は、2025年に劇場公開されたアニメ映画について、正式部員の皆さんによる投票結果ベスト30を発表!2025年のアニメ映画ベストに輝いたのは?

映画『国宝』吉沢亮 映画好きが選んだ2025邦画ベスト

今回は、正式部員の皆さんに投票していただいた2025年邦画ベストの結果を発表!2025年の邦画ベストで上位にランクインしたのはどの作品でしょう?

学び・メンタルヘルス

  1. 【映画学ゼミ第10回】「メタ認知が働く映画鑑賞、そうでない映画鑑賞、何が違う?」参加者募集!
  2. 映画『四月の余白』一ノ瀬ワタル/上阪隼人
  3. 【映画学ゼミ第9回】「作品との心理的距離感に影響を与え得る情動知能」参加者募集!

REVIEW

  1. 実写映画『ルックバック』出口夏希/蒔田彩珠
  2. 映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』織田裕二
  3. 映画『私たちは、ちょうどいい。』バービー・フェレイラ/ジョン・レグイザモ
  4. 映画『さとこはいつも』有村架純/石田ひかり/姫野花春
  5. 映画『ブルーロック』高橋文哉

PRESENT

  1. ドラマ『幸せカナコの殺し屋生活2』のん/藤ヶ谷太輔
  2. トーキョー女子映画部ロゴ
    プレゼント

PAGE TOP