Monthly Archives: 7月 2018

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映画業界人インタビューVol.5 株式会社ゲオ メディア商品部 メディア営業企画課 松岡良房さん【後編】

どんな映画でも、それを好きな人はいるという観点で魅力探し

TAKE:今までした中で一番楽しい仕事は?ご自身の仕事のやりがいは何ですか?

松岡さん:映像ストアディレクターを務めさせて頂いた時が一番楽しかったです。これは、映画の価値を伝えることを目的に、弊社で一時的に作られたポジションでした。当時は観た映画のレコメンドを数多く手がけ、ノラノロシというWEB媒体で紹介、その作品を店頭で並べていました。記事を読んでくださった方がその映画を借りたくなるような仕組みができたので、今までで一番楽しかったですね。やりがいを感じるのは、地元の友人が「この間ゲオでレコメンドを見て商品を借りたよ」と言ってくれたりして、遠くてもこういうところで繋がっているんだなと実感する時です。これは全国チェーンだからこそ味わえる感覚だと思います。本社にいるとなかなか実感できない部分ですが、店舗のお客様は見てくれているのだなとやりがいを感じますGEO「ノラノロシ」コーナーWEBtop

おこめとパン:次に、他の方へのインタビューでもお聞きしている質問なのですが、ご自身が「あまり好きじゃないな」と思う作品を扱わなくてはいけない時、どういう風にモチベーションを保っているのでしょうか?

松岡さん:オン・オフじゃないですけど、例えば自分が好きな作品を観る時って、メモとか何もとらずに、本当に純粋に観ているんです。それ以外の映画に関しては、魅力を探しながら、「オススメするとしたら、どういう切り口が良いだろう?」って考えて観るようにしています。どんな映画でも、絶対に好きな人がいると思うので。

局長:観る前は期待していなかったのに、観たらすごくおもしろかった作品はありますか?

松岡さん:今日メモを持ってきたんですよ。(ぎっしり書かれたメモを取り出されて)

一同:すごい!!!

松岡さん:本当に定番ですけどイルミネーション・エンターテインメントの『SING/シング』とか。観たらめちゃくちゃおもしろくて。あとは弊社で先行レンタルをしている作品があって、吹き替えや字幕がまだついていない状態で作品選定をしたりするんですが、あまり情報がない作品だと、フラットな立場で何の偏見もなく観られるんですよね。そういう中にやっぱりおもしろい作品がありますね。

TAKE:では、ずっと好きな映画ベスト1は何ですか?

松岡さん:難しいな〜(笑)。年齢によって変わるのですが、『(500)日のサマー』が好きです。主人公トムと学生時代の自分を重ねて観て、印象に残っています。女性のことを見るとき、結局は男子目線で勝手にいろいろ決めつけていたことを教えてくれたのがこの映画ですね。「これは自分のことだ!!」と深く共感しました(笑)。

一同:ありがとうございました!

今回の記事担当:TAKE
【取材しての感想】
今回お会いした松岡さんは、映画愛に溢れた、観るスペシャリストだと感じました。自分が大好きなものだからこそ、常に映画のおもしろさを伝えようと考えてらっしゃるその姿は、今の私達に共通するものがあると思いました。また機会があればお話を伺いたいです!

取材日:2018年6月5日

【前編へ戻る】

 

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映画業界人インタビューVol.5 株式会社ゲオ メディア商品部 メディア営業企画課 松岡良房さん【前編】

【映画業界の方にインタビュー】第5弾は、エージェントのおこめとパン、TAKEが取材しました。今回も2回に渡ってお届けします。

アルバイト時代に社内のコンテストでグランプリを受賞して社員に!

TAKE:お仕事の具体的な内容を、簡単に教えてください。

松岡さん:主にレンタル映像、レンタルCD、レンタルブック、音楽などの新品中古商品のの売り場、販売促進に携わっています。店頭のプロモーションが中心です。

おこめとパン:店頭のプロモーションというのは具体的にどんなことをするのでしょうか?

松岡さん:時期に合わせてオススメの作品を選んで商品を陳列します。それに連動して、店内放送やWEBページの調整をしていきます。バイヤーさんが仕入れてきたものをどう売るかということを常日頃考えていますね。

局長:扱うジャンルが広いですよね。

松岡さん:そうですね。知識はある程度必要ですが、チームのフォローを受けながら業務を進めています。

おこめとパン:この業界に入ろうと思われたきっかけと、今のお仕事に就かれた経緯を教えて頂けますか?

松岡さん:僕はもともと、大学生の時にゲオで働いていて、映画をひたすら観て好きになりました。大学4年生の時に、一応は小売業界で内定を頂いていたのですが、あまり気が進まなくて(笑)、映画の仕事をしたいなあと思ったので、卒業した後2年間くらい、そのままフリーターとしてゲオでアルバイトをしていました。ゲオでは2012年度から年に1回、社員もアルバイトも全員対象の社内アイデアコンテストを実施しているのですが、当時お客さんに「あまり時間が無くて映画を観られないんだよね」というご意見を聞いていたこともあって、時間が短い映画を紹介する、“90分映画”というコーナー組のアイデアを出したんです。採用されるとは思っていなかったんですけど、たまたま最終選考までいって、実際に社長ともお話しする機会があったんです。社長を目の前にして、ずっと映画の話をバーッとしてしまったんですが、内容と映画への想いみたいなものが評価されたようで、グランプリ(最優秀賞)を頂きました。その時までは九州の店舗で働いていたのですが、「社員になってみないか?」と声をかけて頂いて、名古屋の本社で社員として働くことになりました。。

一同:シンデレラストーリー(笑)!

おこめとパン:では、学生の頃にやっていて、今のお仕事に役立っていることとか、映画業界を目指している私達のような学生が、学生のうちにやっておいたほうが良いことはありますか?

松岡さん:映画が本当に好きなら、絶対にたくさん観ておいたほうが良いと思います。僕はゲオで働いていたので、フリーターの頃は、年間500本くらい観ていましたね。

おこめとパン:えー!すごい…。

松岡さん:それでも社会人になって、会社の先輩に「お前の映画の知識なんて全然だぞ」とか、「こんな映画しか観てないのか」「これも知らないのか」という洗礼を浴びました(笑)。でも、映画の話ってどんな人にも共通でできると思うので、仮に映画業界に就職するのでなくても、観ていて絶対役に立つと思います

TAKE:確かに。

おこめとパン:映画を好きになるきっかけとなった作品はありますか?

松岡さん:高校生くらいから邦画が好きだったんですよ。詳しくなりたいとかは全く思わずに観ていたんですが、当時は邦画至上主義でしたね。洋画は、字幕と吹き替えで100%ニュアンスが違うけど、それに比べて邦画は日本語だから最強だと思っていました。でも、いざ洋画を観たらおもしろいなーって。親がすごく映画が好きで、子どもの頃に家で『ゴジラ』とかを観る環境もありました。ビョークを好きだった親の影響で、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』とかも観ましたね。あんな内容だとは知らずに(笑)。

局長:衝撃的な内容ですものね(笑)。

おこめとパン:学生でまだ映画に目覚めていない人だと、入口としてオススメの作品はありますか?

松岡さん:入口としてオススメは、弊社でもよく借りられている作品で、WEBで“おもしろい映画”って調べても出てくるような作品です。『ショーシャンクの空に』『バタフライ・エフェクト』、最近で言うと『ゴーン・ガール』とか。リリースされてから時間が経っても借りられているのは、そういう作品ですね。『ローマの休日』とかでも、(直近2カ月間の)年代別のレンタル実績で見ると若い方のほうが観ていたり、『ショーシャンクの空に』も若い方が多く観ています。名作と言われるものは、やっぱり何周も回って、観られているんだなと思います。あと、『マイ・インターン』は入口としてオススメです。男女の視点も入っているし、ラブストーリーっぽいけど、中身はハートフルなドラマなので鼻につかないというか。入口として観る映画で、嫌な気持ちになって欲しくないなと思うと、これは温かい映画で悪い人も出てこないんですよね。そこから次に、アン・ハサウェイの他の映画を観ていったり、派生していって欲しいなと思います。邦画は今だと、是枝監督の映画はぜひ観てほしいですね。カンヌ国際映画祭で受賞して話題にもなりましたしね。

今回の記事担当:おこめとパン
【取材しての感想】
終始笑いの絶えない楽しいインタビューでした!どんなに「自分には合わないかも」と思う食わず嫌いな映画でも、「うわ、気になる!」と変えてくださるのが松岡さんです。意識せずとも自然にお客様目線で、「こういうことを聞きたかった~」という気持ちでいっぱいになりました。もっともっと、松岡さんのオススメ映画をお聞きしたいです!ありがとうございました。

取材日:2018年6月5日

松岡さんは、毎月3企画×12ヶ月、作品でいうと年間36企画×100本にも及ぶ種類のコーナー組を考えたりすることもあったそうですよ。これは本当にたくさん映画を観ていてなんぼの世界ですが、大変だけれど、映画好きにはたまらないお仕事にも思えます。→【後編を読む】

 

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映画業界の方にインタビュー:株式会社TSUTAYA 映像レンタル 邦画MD 宮田武雄さんの好物をモチーフにしたイラスト

映画業界人インタビューVol.4 株式会社TSUTAYA 映像レンタル 邦画MD 宮田武雄さん【後編】

学生という敏感な時期にたくさんのものに触れて欲しい

おこめとパン:学生の頃にやっていて、今お仕事で役に立っていること、学生のうちにやっておいたほうが良いことはありますか?

宮田さん:たぶん、学生の最大の強みは“時間”だと思います。映画でも音楽でも良いんですけど、本当に自分が好きなことに時間を使って没頭できる時期だと思います。映画館に通い詰めても良いでしょうし、TSUTAYAでレンタルして映画を観まくるのも良いでしょうし。僕自身も学生時代からずっとある程度映画を観てきたストックをちょいちょい仕事に活かしている部分があります。だから学生の時期にたくさん映画を観てインプットしておくのは、絶対にやっておいたほうが良いと思います。あと、学生の頃って、やっぱり感受性も豊かなので「学生の頃にこの映画を観ていたら、今よりもっと衝撃を受けていただろうな」と思うことがあります。そういう作品を今の若い人達にぜひ観て欲しいなと思うので、敏感な時期にたくさんいろんなものに触れると良いと思います。

局長:TSUTAYAさんのお仕事では、旧作もすごく大事ですよね。

宮田さん:大事ですね。店頭に並んでいる作品量が膨大じゃないですか。お店のデータを見ると、昔の作品なのにずっと借りられているのもあれば、もう世間から忘れ去られちゃって、店頭からも無くなっちゃうような作品もあるんです。その違いって何なんだろうって考えていくのも、この仕事ですごくおもしろい部分です。

おこめとパン:ご自身が一番好きな映画、ベスト1は何ですか?

宮田さん:本当に難しい…。考え過ぎると答えが出ないので、条件反射的にパッと思い付いたものでいうと、『トレインスポッティング』が一番好きですね。

おこめとパン:お〜〜!

宮田さん:中学3年生くらいの時に友達に勧められて観たんですけど、映画を観た後で初めて原作小説やサントラに手を伸ばした作品です。原作も読んでみて、この本を映画化したダニー・ボイル監督の才能に衝撃を受けました。サントラも今でもよく聴いています。

おこめとパン:あと、最後にあまりモチベーションが上がらない作品に対してどう対処してらっしゃるのか、教えてください。

宮田さん:例えば先ほど『トレインスポッティング』が好きと言いましたが、これは誰かにとっての『トレインスポッティング』なんだと思ってやっています。どの作品にも良い部分があるのでその特長がより出るように心がけています。

おこめとパン:なるほど。ありがとうございました!

今回の記事担当:おこめとパン
【取材しての感想】
学生の中でも、「やりたいことが見つからない」と嘆く声をよく耳にします。たとえそうであっても、”やりたいこと”へのきっかけを選ぶのではなく、まず行動した結果として見つけられるのかも…と思いました。行動を起こして自分を理解する。その大切さを噛みしめるインタビューでした。宮田さん、ありがとうございました!!
P.S.宮田さんのお好きな、鯵のお寿司をモチーフにしたイラスト、描かせていただきました。

取材日:2018年5月16日

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★TSUTAYAプレミアム

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映画『ルームロンダリング』池田エライザ/渋川清彦/健太郎/光宗薫/オダギリジョー

映画業界人インタビューVol.4 株式会社TSUTAYA 映像レンタル 邦画MD 宮田武雄さん【前編】

【映画業界の方にインタビュー】第4弾は、エージェントのおこめとパンが単独で担当しました。2回に渡ってお届けします。

入社していろいろな仕事を経て、今の仕事のおもしろさに気付いた

おこめとパン:この業界に入ろうと思ったきっかけと、どういう経緯で今のお仕事に就かれたかお聞かせください。

宮田さん:子どもの頃から映画は好きだったんです。それこそTSUTAYAに行ったりしてたんですけど、あまり明確に「映画業界に絶対入るんだ!」とは考えていませんでした。新卒で入った会社も全然映画に関係のない会社で、営業職として入ったんですね。それで、1年半くらいして、転職をしようと思いまして。その会社がいやだった訳ではないんですけど、一人前になるのに10年くらいかかる業界だったんです。どの業界もそうかもしれないし、それはそれで素敵な業界なんだけど、10年かけて自分はこれをやりたいんだろうかと、ふと思いました。転職先を探していた時は、映画という括りより、新店インストラクターっていう部分を見て「なんかコレ、ちょっとおもしろそうだな」と思ったんです。 “新店インストラクター”っていうのは、例えばTSUTAYAの新しいお店が北海道、愛媛県にできますっていう時に、オープン直前1週間から2週間くらい前に現地に入るんです。何にもないガラーンとした店内に什器を組み立てて、商品を段ボールから開けて陳列してポップをつけて、いわゆるTSUTAYAをつくる。あとはアルバイトさんにレジを一から教えたりして、オープン日に去る。そのようなお仕事だということは後からわかったんですが(笑)。

一同:あはははは(笑)。

映画業界の方にインタビュー:株式会社TSUTAYA 映像レンタル 邦画MD 宮田武雄さんの好物をモチーフにしたイラスト

宮田さんの好きな食べ物をモチーフに、おこめとパンがイラストにしました。

宮田さん:教えることに携われたら良いなという切り口と、「映画も嫌いじゃないしな」くらいの感覚で、たまたまTSUTAYAに入ってみたら、実際はTSUTAYAでアルバイトをしたこともないし、レジの打ち方もわからないし、「何をアルバイトさんに教えるんだ?」という状態でした。もちろん、最初は先輩のインストラクターについていきながら、東京にいる時は自分も店舗の研修に行って、まず自らレジを打って接客や売り場もつくって覚えました。翌日には、さも元から知っているかのように昨日自分が教わったことを、他の人に教えるということを3年くらいやって、100店舗くらいは行きましたね。その後、実際に静岡と東京の店舗で店長をやったり、同時にバイヤーもやりました。その後、“Filmarks(フィルマークス)”という映画アプリのTSUTAYA側の窓口に携わって、ひょんなことから今のお仕事になりました。
当時はどちらかと言うとお店に自分が入って、売り場を作ったり、お店を経営する立場で数字を見たり、お客さんと接するなかで、仕掛けた企画が当たったおもしろさを感じたり、「コレ良かったけど、他にもっとないの?」と言われたりして、それから「作品に関わるのって、おもしろいな」と思い始めました。その時は入社して既に5年くらい経ってたんですが、こんなことに興味を覚えるなんて、自分でも思いもよらなかったです。

おこめとパン:そういったお仕事の中で、今までで一番楽しかったお仕事と、ご自身のお仕事のやりがいをお聞きしたいです。

宮田さん:今やっている邦画のマーチャンダイズ(MD)っていう仕事の中では、やっぱり自分が挑戦した作品がうまくお客さんに気に入ってもらえて、たくさん借りられると単純に嬉しいですよね。あまりまだ世間の人に知られていない小規模の作品でも、良いものは大きく展開して、それがたくさん借りられた時はやっぱり嬉しいです。

局長:DVDになってからが強い作品って結構ありますよね。ご自身で印象に残っているタイトルはありますか?

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©2017「全員死刑」製作委員会

宮田さん:『全員死刑』という映画がありまして、イケメン俳優の間宮祥太朗さんが主演で、結構激しい、エッジの効いた作品です。『冷たい熱帯魚』のプロデューサーの千葉善紀さんが関わっていて、とにかく小林勇貴監督の才能がすごいなと思って、カルチュア・パブリッシャーズ(TSUTAYA独占・先行タイトルを扱う会社)に掛け合いました。最初は担当者もビックリしていたみたいで(笑)、言い出した自分は責任重大だなと思いました。でも、5月にリリースされて結構レンタルされています。一年くらい前から動いていたので、今までMDをやった中で一番長く関わった作品かも知れません。

局長:今は、TCP(ツタヤクリエイターズプログラム)*もありますね。

宮田さん:そうですね。あれも本当に長いプロジェクトで、今度第1回TCP作品の『嘘を愛する女』が7月18日にリリースされるんですけど、2015年のグランプリ作品なので、もう足掛け3年ですよね。次は『ルームロンダリング』っていう、2015年の準グランプリ作品が7月7日から劇場公開されます。この後2016年、17年の作品が複数ありますし、今TCP2018が動いています。長期プロジェクトになりますが、俳優さんも含めてここから大きく羽ばたいていく監督がいたら良いなあって思います。

*TCP(ツタヤクリエイターズプログラム)とは <公式サイトより引用>
TSUTAYAには、毎日のように数多くの映画ファンのお客さまが来店されます。そんな映画を愛するお客さまに、もっと新しい感動を、もっとワクワクする作品をお届けしたい。TSUTAYAでは、オリジナル映画企画とクリエイターの発掘を目的に、「良質な映画企画=名作のタネ」を募集しています。2015年から始まり、以降毎年開催しているTCPでは、これまでに総応募数(3年間)1,164もの作品企画の中から、11作品が受賞作に選ばれ、映画化にむけて動き出しています。2018TCP公式サイト

今回の記事担当:おこめとパン

取材日:2018年5月16日

後編では学生のうちにやっておいたほうが良い事などをお聞きしました。→【後編を読む】

 

★TCP(ツタヤクリエイターズプログラム)最新作

映画『ルームロンダリング』池田エライザ/渋川清彦/健太郎/光宗薫/オダギリジョー『ルームロンダリング』
2018年7月7日より劇場公開
公式サイト
監督:片桐健滋
出演:池田エライザ/渋川清彦/健太郎/光宗薫/オダギリジョー
配給:ファントム・フィルム

5歳で父親と死別し、翌年に母親が失踪した後、祖母に引き取られて育った八雲御子は、18歳で祖母が亡くなり、叔父に面倒をみてもらうことに。度重なる不幸で自分の殻に閉じこもってしまった御子は、叔父の仕事を手伝うが、それはワケあり物件に自分が住み‟物件を浄化する“ルームロンダリングの仕事だった。幽霊が見えてしまう御子は、そのワケあり物件で、さまざまな霊に頼られることになり…。霊としか交流しなかった主人公が、ルームロンダリングを通して、人間として成長していくハートフルな物語。
©2018「ルームロンダリング」

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