映画業界人インタビューVol.5 株式会社ゲオ メディア商品部 メディア営業企画課 松岡良房さん【後編】
Category : 映画業界人インタビュー , ブルーレイ/DVD , 大学生・専門学校生
どんな映画でも、それを好きな人はいるという観点で魅力探し
TAKE:今までした中で一番楽しい仕事は?ご自身の仕事のやりがいは何ですか?
松岡さん:映像ストアディレクターを務めさせて頂いた時が一番楽しかったです。これは、映画の価値を伝えることを目的に、弊社で一時的に作られたポジションでした。当時は観た映画のレコメンドを数多く手がけ、ノラノロシというWEB媒体で紹介、その作品を店頭で並べていました。記事を読んでくださった方がその映画を借りたくなるような仕組みができたので、今までで一番楽しかったですね。やりがいを感じるのは、地元の友人が「この間ゲオでレコメンドを見て商品を借りたよ」と言ってくれたりして、遠くてもこういうところで繋がっているんだなと実感する時です。これは全国チェーンだからこそ味わえる感覚だと思います。本社にいるとなかなか実感できない部分ですが、店舗のお客様は見てくれているのだなとやりがいを感じます。
おこめとパン:次に、他の方へのインタビューでもお聞きしている質問なのですが、ご自身が「あまり好きじゃないな」と思う作品を扱わなくてはいけない時、どういう風にモチベーションを保っているのでしょうか?
松岡さん:オン・オフじゃないですけど、例えば自分が好きな作品を観る時って、メモとか何もとらずに、本当に純粋に観ているんです。それ以外の映画に関しては、魅力を探しながら、「オススメするとしたら、どういう切り口が良いだろう?」って考えて観るようにしています。どんな映画でも、絶対に好きな人がいると思うので。
局長:観る前は期待していなかったのに、観たらすごくおもしろかった作品はありますか?
松岡さん:今日メモを持ってきたんですよ。(ぎっしり書かれたメモを取り出されて)
一同:すごい!!!
松岡さん:本当に定番ですけどイルミネーション・エンターテインメントの『SING/シング』とか。観たらめちゃくちゃおもしろくて。あとは弊社で先行レンタルをしている作品があって、吹き替えや字幕がまだついていない状態で作品選定をしたりするんですが、あまり情報がない作品だと、フラットな立場で何の偏見もなく観られるんですよね。そういう中にやっぱりおもしろい作品がありますね。
TAKE:では、ずっと好きな映画ベスト1は何ですか?
松岡さん:難しいな〜(笑)。年齢によって変わるのですが、『(500)日のサマー』が好きです。主人公トムと学生時代の自分を重ねて観て、印象に残っています。女性のことを見るとき、結局は男子目線で勝手にいろいろ決めつけていたことを教えてくれたのがこの映画ですね。「これは自分のことだ!!」と深く共感しました(笑)。
一同:ありがとうございました!
今回の記事担当:TAKE
【取材しての感想】
今回お会いした松岡さんは、映画愛に溢れた、観るスペシャリストだと感じました。自分が大好きなものだからこそ、常に映画のおもしろさを伝えようと考えてらっしゃるその姿は、今の私達に共通するものがあると思いました。また機会があればお話を伺いたいです!
取材日:2018年6月5日
★お知らせ
ゲオ店頭では、2018年8月31日(金)までの期間、『未来のミライ』の公開にあわせて、細田守監督が過去に影響を受けた映画や今まで制作した映画の参考となった作品を集めた「スタジオ地図推薦:夏に見るべき映画」コーナー を設置しています。
推薦作品の一覧はゲオオンラインにも掲載しています→こちら
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