鑑賞後&未鑑賞の2チームに分かれて宣伝!『恋と嘘』
2017年9月22日。『恋と嘘』の1回目打合せを行いました。今回は、本編を鑑賞してから宣伝アイデアを考えるチームA、鑑賞しないで考えるチームBに分かれました。両チームとも、女子3名男子2名の5名ずつで編成されたチーム。男女、年齢でも感覚が違うので、さまざまな意見が飛び交っている様子が伺えました。今回は、それぞれのチームの会話を少しご紹介します。
鑑賞したチームA【女子大学生2名、女子高校生1名、男子大学生1名、男子専門学校生1名】
5人とも皆、普段は観ないジャンルと言いながら、
男子ア(大学生):逆に現実逃避できた。
女子ア(大学生):自分の周りだと、結婚願望がない人が多いので、ファンタジーとして観る感覚。
とリアルな意見が出たので、「最近の若者は恋愛願望自体があまりないと言われているけど、実際は?」と聞いてみると、
女子イ(高校生):アイドルが好きな人は観たいと言いそう。自分は恋愛したいと思っているほうだけど、政府通知で結婚相手を決められるのは嫌かな。
という具合に、鑑賞したからこそ出てくるイメージをもとに、何を伝えれば良いかを考えていました。
鑑賞していないチームB【女子大学生3名、男子高校生2名】
こちらのチームは本編を観ていないので、観る前に惹かれるポイントを探すところからスタート。まずは男子に観る前のイメージ、普段こういうタイプの映画を観るのかを聞いてみると、
男子イ(高校生):設定はおもしろいと思う。ストーリーは気になるけど、劇場では女子が多そうなので行きづらい。劇中でイチャイチャしてるんだろうなと思うと、(そのイチャイチャを)わざわざ観なくてもと思ってしまう。
男子ウ(高校生):(ポスタービジュアルの色使いを見ながら)パステルなどの色使いは、ラブストーリーのイメージが強いので、男子は観づらいかも。
という意見。もともと本作の男性宣伝担当者からも、「男子が劇場で観るにはハードルが高い。でも原作は男性ファンが多い。今回はメインターゲットは女子高校生、サブターゲットは女子中学生、戦略ターゲットで男子中高生」ということはオリエンテーションで話がありましたが、皆がどう戦略を練るのか楽しみです。
また、チームBには原作を読んでいるメンバーもいて、
女子ウ(大学生):(原作の)20年後の話ということを言った方が、原作ファンは気になるのでは?原作にはある“BL要素”が女子ファンもいる理由ではないかと思うと、そこが映画では描かれているのか気になる。
その他の意見では、
女子エ(大学生):あらすじに書いてある、司馬(北村匠海)が抱える秘密が気になる。脇役が豪華。『ヒロイン失格』の脚本家(吉田恵里香)が脚本担当というのも、押せるポイントだと思う。
など、観ていないからこそイメージを膨らませて、魅力を探っていました。このチームの会話のなかでは、よく『ちはやふる』が例に出ていましたが、他に恋愛色がどの程度あるのか(恋愛要素が多いと観る人観ない人が分かれるという意味で)、色使い、ポスタービジュアルから感じる印象なども意見交換している様子でした。
ここで、「あらすじ」だけご紹介しますね。
少子化が進んだ未来の日本では“政府”が国民の遺伝子情報を分析し最良の結婚相手を“通知”する「超・少子化対策法」が施行されていた。“政府通知”が来ると自由恋愛は禁止となるものの、遺伝子レベルでのマッチングシステムは功を奏し、“科学の赤い糸”と呼ばれ、幸せな結婚のかたちとして定着していた。人よりちょっと優柔不断な仁坂葵は、通知が教えてくれる相手をずっと心待ちにしている女子高生。そんな葵は、誕生日前日、幼なじみの司馬優翔に突然「好きだ」と告白される。小さな頃からいつもそばにいてくれる心優しい優翔の気持ちに戸惑う葵のもとに、無口でミステリアスな高千穂蒼佑が政府通知の相手として現れる。葵は蒼佑に心惹かれていくのだが…。
これまでの課題は、具体的にやることが決まっていましたが、今回は、実際にどんな宣伝をやるのかという段階から自分達でアイデアを出します。幅があるだけに、難しくもあり、楽しくもあり…。彼らがどんな宣伝を実施するのか、お楽しみに!
『恋と嘘』
2017年10月14日、劇場公開
配給:ショウゲート
公式サイト
監督:古澤健
出演:森川葵 北村匠海 佐藤寛太 浅川梨奈 田辺桃子 / 遠藤章造 眞島秀和 温水洋一 中島ひろ子 三浦理恵子 木下ほうか/徳井義実
©2017「恋と嘘」製作委員会 ©ムサヲ/講談社