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今の私達と変わらない若者達の本音に共感『映画 太陽の子』部活リポート

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映画『映画 太陽の子』柳楽優弥/有村架純/三浦春馬

太平洋戦争末期に行われていたとされる“F研究”と呼ばれる“日本の原爆研究”。その事実を基に、その研究に関わった若者達やその家族達の葛藤を描いた青春群像劇『映画 太陽の子』を観て、座談会を行いました。当時の若者達がどんなことを思っていたのか、本心はどうだったのかと想像しながら、自分達ならどうしていたか、いろいろな視点で語っていただきました。

『映画 太陽の子』
2021年8月6日(金)より全国公開
監督・脚本:黒崎博
出演:柳楽優弥、有村架純、三浦春馬、イッセー尾形、山本晋也、ピーター・ストーメア、三浦誠己、宇野祥平、尾上寛之、渡辺大知、葉山奨之、奥野瑛太、土居志央梨、國村隼、田中裕子
配給:イオンエンターテイメント
公式サイト
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定

当時の彼等に共感できつつ、複雑な心境にも

映画『映画 太陽の子』柳楽優弥/有村架純/三浦春馬

今回の座談会メンバー:20代=3名、30代=2名、40代=1名、50代=1名

マイソン:
まず感想をお願いします。

Aさん (20代) :
私自身、戦争が題材の映画を観る機会が正直なかったんですけど、歴史という今まで学んできたものも含めて、自分が体験していないものが映像化されて、私達の世代に受け継がれていくというのはとても大切なことだなと映画を通して改めて感じました。

Bさん (20代) :
ライトな感想になってしまうんですけど、(パイロット版の)ドラマを観ていたので、今日映画を観て放送時のことも思い出すし、シンプルに良かったなと思いました。

Cさん (40代) :
私も去年ドラマを観て、映画も観たいなと思いました。元々戦争が題材の作品がすごく好きでたくさん観ていて、ドラマでは原子力の開発とか、若者3人のいろいろな立場が描かれていて、今までとは違う視点だなと思いました。戦争ものって、家族だったり、男性が出征して戦争の悲惨さとかを描いたものがいろいろありますよね。でも、この映画は最後まで通して、当時の若者はやっぱり国のためとか、「命を捧げることは惜しくありません」「お母さん産んでくれてありがとう」と言いつつやっぱり怖いとか、死にたくないとか、そういうのが見えて、そういう風に思ってくれて良かったなと思いました。今の私達だったら「死ぬことないのに」って思って観るので。

映画『映画 太陽の子』柳楽優弥/葉山奨之

マイソン:
本音ではやっぱりそうだったんだなっていうのが伝わってきましたよね。Dさんはどうでしょう?

Dさん (20代) :
戦争のことは知っていないといけないことだと思いつつも、本を読むのはなかなか手に取りづらいなと思うんですけど、映画だったら画面を通してスッと入ってくるので、今回観てみて過去に日本で実際にあったことだし、知っておくべきだなと改めて思いました。

Eさん (30代) :
戦争ものはあまり好きじゃなかったんですけど、これは痛いとかひもじいとかじゃなくて、科学の話だったのが良かったです。時代考証の映画が日本でも出たのが嬉しいです。私も今大学に所属しているので、有村架純が演じた世津が「教育が大事」と言ってくれたのは、本当にそうだなと思いました。研究費の使われ方って難しいんだろうなと思いました。

マイソン:
学問とかそういった視点で観ても興味深いですよね。

Fさん (50代) :
私は戦争ものはあまり好みではないんです。なぜかというとものすごく壮大で美化しているものが多くて、エンタテインメントとして観てしまえば良いんだと思うんですけど、どうなのかなと。今は戦争を知らない世代のほうが圧倒的に多くなってきているなかで、カッコ良く見せたり、悲劇がカッコ良いみたいな味付けが一般化されてしまうのには怖さがあります。ドラマが放送されていたのは知っていたのですが、三浦春馬さんを観るのが辛くて観なかったんです。でも時間も経ってきて、科学者の研究をしたいという純粋な想いと戦争がどういう風に結び着くのかなと思って今回観ました。観ていて複雑だったのは、やっぱり科学者だったら自分で今までわからなかったことを解き明かしたいだろうけど、突き詰めていくと自己満足になってしまう。科学者が新しいものを作り出したらその先の先に対する想像力がないといけないし、それが責任だと思うんです。例えば、原子力はすごいエネルギーだけど、そのエネルギーを絶対に悪いほうに使う人がいるということは、人間だったら絶対にわかることで、そこを想定外だったとするのは、今の原発の問題と同じで絶対に避けて通ってはいけないことですよね。それを見張らないといけないのも本当は国民なんだけど、国民が政治に無関心だったり、科学は自分達とは違うところだと切り離して考えてしまうと、世界から戦争はなくならないんだなとちょっと思いました。だから、いろいろな意味で科学者だから純粋に自分のしたいことだけに没頭すれば良いというわけではないんじゃないかなって。全部が繋がっているんだろうな、その中には私達もいるんだなと感じました。

マイソン:
いろいろ考えさせられる内容でしたよね。 Gさんはどうですか?

Gさん (30代) :
戦争映画の中でも今回は科学的な視点での戦争もので、こういう物語も実際にあるだろうなって思いました。あと、三浦春馬さんが出演していると知って、ちょっと感慨深いものがあったので、心して観ました。

映画『映画 太陽の子』柳楽優弥/渡辺大知/宇野祥平/國村隼ほか

マイソン:
寂しいですよね。この作品では日本での原爆研究について描かれていましたが、日本でもこういう開発をしていたことについてどう思いましたか?

Gさん:
アメリカ、ソビエト、日本、どの国が最初に開発するかという状況だったんだって思いました。原爆を作ることではなくて、日本の学力、学問に対する探究心は素晴らしいと誇れるものだと思いました。

Fさん:
そういう研究を日本でしていたということを知りませんでしたし、ちょっと驚きました。どのくらい史実に基づいているのかわからないんですけど、教授が今回これで原子力の核エネルギーを作れたらエネルギー問題は解決して、戦争はなくなると言っていて、もしも本当にそれが彼の理想で、そのためにやっていたんだとしたら、もしかしたら日本が先にそれを開発して世界が平和になった可能性もあったのかもしれないと思いました。でも、それを軍は放っておかなくて結局は最初に作ったところが武器として使うことを試したくなってしまうというのが人間だと思うので、やっぱり観ていて複雑でした。戦争から始まっているから、何となく観ていて今のワクチン開発の競争とも似ているなと思って観ていました。

Eさん:
私もこういう開発をしていたことは知らなくて、研究者達がその後どう思っていたのかとか手記があったら読んでみたいなと思いました。開発も負けて良かったかなとも思います。ちょうど留学をしていたところが核実験に初めて成功したところで成功の碑があったのですが、日本人としては見るのが辛かったです。逆に日本が成功していたら、あんな風に皆喜んだんだろうなと思いました。

Dさん:
私は歴史としていろいろな国でどこが早く開発するのかということがあったのは知っていました。けど、そこに関わっている学生がいたっていうところまでは想像できていなかったので、実際に関わった人達がどういう気持ちだったんだろうかっていうのは、映画を観て初めて知りました。

映画『映画 太陽の子』有村架純/三浦春馬

マイソン:
あんな極秘で危険な研究に大学生で関わっていたなんて想像が付かないですよね。Cさんはいかがですか?

Cさん:
ドラマを観るまで知りませんでしたが、実際今日映画を観て、日本が成功して先に爆弾を落とさなくて良かったなって。もし先にできていたとして、開発している科学者達は「やった!これで平和になる」とか「戦争が終わる」と思っていたと思うんですけど、実際それを利用する人達はそうではないと思うんですよね。私の中で戦争は日本が正義ではなかったと思うので、勝って他の国に落として、また他でもってなってたかもしれない。結局真珠湾から始まっているから日本が原爆を落としていたら、今の世の中はないし、日本はどうなっていたのかなと思います。広島と長崎ですごい被害に遭われた方もたくさんいて亡くなった方もいて、他国が先に原爆を開発して良かったということでは決してありませんが、日本が先に作って他の国に使うことがなくて良かったなと思いました。

Bさん:
私は歴史の授業でそういう開発競争みたいなのがあったというのは知っていました。もし私があの時代に学者だったとしたら、彼等と同じような道に進むと思うんです。学者ならやっぱり新しいものを作りたいし、それがどうなるのかということよりも、まず目先の実験を成功させたいと絶対思ってしまうと思うんです。ダイナマイトと同じで、“思っていたこと”と“なること”って違うと思うんです。核戦争が今この世界から撲滅されるには、核よりも強いものを作るみたいなのと同じで、善としてしまうのは良くありませんが、歴史として通らないといけない道だったんだろうなとすごく思います。だからあそこにいた学生さん達は、皆が皆思っていることもやっていることも間違っていないし、肯定されることでもないけど、否定されることでもないなとすごく思います。

Aさん:
私は争いがあるというのは知らなかったんです。実際に映画を観て学生目線からの話にはなってしまいますが、自分がこれをやりたいと突き詰めていたものが、修の台詞にもあったように、これが正しいのか間違っているのか、そういった気持ちが出てきてしまうのは、学生本来の気持ちとしてはすごく複雑で、今の私には想像がつかないレベルの複雑さを持っていたのかなと感じました。

マイソン:
確かにそうですよね。判断をしてそれが通る立場でもないし、難しい立場だったでしょうね。では、1番共感したキャラクターを挙手で教えてください。

石村修(柳楽優弥):1
朝倉世津(有村架純):2
石村裕之=修の弟(三浦春馬):0
石村フミ=修と裕之の母(田中裕子):2
荒勝文策=日本の原子物理学者の第一人者(國村隼):0
修と研究をするメンバー達:2
その他:0

マイソン:
それぞれどの辺りに共感しましたか?

Eさん:
[修]研究の世界と実際の世界を考えた時、研究だけが楽しいんじゃ許してもらえないというところに共感しました。

映画『映画 太陽の子』三浦春馬/有村架純

Dさん:
[世津]共感というよりは憧れというか、良いなと思った部分で、日本全体が戦争、戦争ってなっているなかで、それも理解しつつ自分は変わりたいと思っていたり、疑問を持っていたり、芯のある考え方というのがすごく素敵だなと思いました。自分の頭で考えて、自分でどうしたいかというのを考えている人だろうなと思って、そういうところが良いなと思いました。

Cさん:
[世津]戦争時代の話を観ると、どの立場でもやっぱり犠牲になるのが正しいみたいなところがあると思うんですけど、自分の家が壊された時に「しょうがないよね。皆頑張っているし」と辛いのを我慢しつつも、先を見て「戦争が終わったら、自分にできることは何だろう」「今は我慢して耐えるけど戦争が終わったら私はこういう風にしたいんだ」と、今自分にできることやすべきことを考えているところがすごいなと思いました。それが他の人にはなかったので、そこにすごく共感しました。

マイソン:
今は我慢するけど、未来を見ているというか。

Cさん:
結局できないし、しょうがないからって仕方なくそうしているのではなくて、「じゃあ何をしたら良いのかな」ってところがすごいなって。

マイソン:
ちゃんと意志を持っていましたもんね。ではフミ(修と裕之の母)に共感した方はいかがでしょうか?

映画『映画 太陽の子』柳楽優弥/三浦春馬/田中裕子

Gさん:
私は消去法でお母さんかなと。でも理由としては息子2人の性格とか、本人達が目指すものを尊重していて、それぞれを送り出す時に必ずおにぎりを握ってって、そこが共感できるポイントでした。

Fさん:
自分が母親なのでやっぱり母親目線で観ちゃいますね。クライマックスの修の選択を聞いた時のお母さんのアップの凄みがすごくて。自分だったら絶対に「何言ってるの!?」ってたぶん口に出してしまうと思うんですけど、彼女は全部呑み込んで、今まで何でも我慢してきた自分の息子があそこで初めて発した言葉を全部受け入れた、あの強さに感動しました。それに裕之を送り出す時も本当は泣きたくて「行かないでくれ」「元気で帰ってくれ」って言いたかったのに、耳を触る…。本当に思い出すと、自分ではできないって(泣)。でもたぶんあの時代の女の人は皆そうやって子どものことを支えたのかなって。すごいなと思いました。

マイソン:
本当に強いし、真似できないですよね。では、研究者を選択したお2人はどんなところに共感しましたか?

Aさん:
研究員の中で、堀田茂太郎(葉山奨之)を観ていて、修に真っ先に勉強を教えてあげたり、裏には自分の研究者としての誇りがあるのかなと思っていたんです。でも、自分の主観ではなくて世の中からこう見られているというのがどこかにあって、その気持ちから兵役に就きたいっていうのを振り絞っているのかなと解釈しました。そういう自分の中に2人いるような感覚に、すごく共感できました。

映画『映画 太陽の子』國村隼

Bさん:
私は村井正史(奥野瑛太)と花岡喜一(渡辺大知)のぶつかり合いがすごく好きです。私はああはなれないと思いますが、自分だったとしても研究に成果が出ないってなった時に、もっと成果を出すために研究を重ねなければならないという気持ちもすごくわかるし、早めにこっちには見切りをつけてさっさと役に立つものを作りたいという気持ちもすごくわかるので、あの2人両方に共感しました。

マイソン:
こうして皆さんの感想をお聞きしていると、改めてどのキャラクターにも共感できるなと思いますね。では、この作品はどんな人にオススメでしょうか?

Aさん:
戦争映画の中でも今回は科学的な視点の映画ということで、学生の方に観て欲しいなと私は思いました。やっぱり戦争と付くだけで、若い人達は「ちょっとな」となる人も多いので、そこを1つ踏み出すにはより身近な課題が必要だと思うんですけど、そこが研究ということでより親しみやすいというか、より近い視点で観ることができるんじゃないかなと思います。

Bさん:
痛いのが苦手な人とか苦しいのが苦手な人でも観やすいんじゃないかなと思います。戦争ものって大体痛いし苦しいけど、そういうのが苦手で距離を置こうかなという人にはこの作品はちょうど良いと思います。

Cさん:
私は戦争映画が好きでよく観るので、良い作品があると人にオススメしたいのですが、やっぱり観られない人がいるんです。理由を聞くと、怖い、痛そう、血が苦手、大きな音が苦手というのが挙がるので、そういう人でもこの映画は観られるんじゃないかと思います。単純に怖いとか、今までの激しい戦争映画とは違うので1つの事実として勉強のためにもちょっと興味を持った人が観られるかなと思います。

映画『映画 太陽の子』柳楽優弥/有村架純/三浦春馬

Dさん:
私は今までの歴史を知らない人でもこれを観て感じることがあるのかなと思います。あと、痛いシーンとかも少ないので、小さい子のほうが逆にスッと入っていくのかなと思って、小中学生が観るのにも良い話かなと思いました。親子で観たり、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に観に行ったり、結構若い世代にも観て欲しいです。

Eさん:
私も学校で観るのにも良いと思いました。夏休みの登校日に映画だって呼ばれて行くと、痛くて怖いものを流された記憶があって、感想文を書く時は「改めて戦争は繰り返してはいけないと思った」とか書くのですが、こういう映画だといろいろな方向から書き甲斐があって良いんじゃないかと思いました。

Fさん:
私も学生さんとかあの年代の人なら共感したり、自分に重ねて観ることが多いだろうから、大学生とかを中心にその下の若い世代にもスッと入っていきそうだなと感じます。偉そうなことを言っても私達大人も戦争を知らないので、誰が観ても良い映画だと思います。今は世界が不穏な方向に動いていて、こうやっている最中にもパレスチナとかイスラエルは戦闘を繰り返しています。遠いことじゃなくて、いつ起きてもおかしくないことだし、それについて考えるのも良いのかなと、誰にでもオススメして良いんじゃないかなと思います。

Gさん:
戦争を考えるのって小学生くらいからなのかなという記憶でもあるので、小学校中学年くらいから上の子にオススメかなと思います。ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんから話を聞くような感じで観られますよね。

番外編:修が生きていたであろう時代に思いを馳せて

映画『映画 太陽の子』座談会

マイソン:
本作はかっぱえびせんとコラボレーションをされているそうで、今回特別にかっぱえびせんを試食しながら少し語りたいと思います。宣伝プロデューサーのTさんに、解説をお願いします。

Tさん:
京都のお寺など、当時のものがそのまま残っている街並みや食べ物、昔から今まで地続きで残っているものからも、映画の世界観を感じることができると思いまして、より一層深く、味覚でも本作を感じて欲しいということで、歴史深いかっぱえびせんとコラボさせていただいています!“かっぱえびせん”のカルビーさんは広島が発祥、かっぱえびせんは前の東京オリンピックが開催された1964年から変わらない味の歴史深いもの。今回そういった繋がりと、1945年が舞台の本作ですから、もしかしたら映画の中の主人公たちも、その後の世界でかっぱえびせんを食べながら研究にいそしんでいたかも?なんて思いながら食べていただくと、映画の余韻に引き続き浸れたりするのかなと思います。お味はどうですか?

Fさん:
歯触りが良いと思います。サクサクしていて。

Cさん:
歯ごたえとエビの香り。

Fさん:
あと塩味なんですかね。絶妙で何本か食べてちょっとお茶を飲んで、また食べるっていう。永遠に続きます(笑)。

一同:
うんうん。

Tさん:
昔ながらの味を試食していただきながらお聞きしたいのですが、かっぱえびせんのように、これから変わらないで欲しいものとか、むしろ変わってほしいものはございますか?

Cさん:
(変わって欲しいもの)政治家。

Fさん:
はっきり言いましたね(笑)。

Cさん:
今日の映画を観ていても、今のコロナ対策とかオリンピックのことと一緒じゃんと思って。

Aさん:
私は話が違うかもしれませんが、今は少子高齢化が進んでいるせいか公園とかが少なくなっていて、1人で家でできるゲームもあるんですけど、私自身が外遊びをしていた人間なので、そういった文化はなくならないで欲しいなと思います。

Dさん:
私はお酒を飲むのが好きで、汚めのカウンターのある小さいお店が好きなんですけど、コロナ禍というのもあって今結構減っていて。距離も近いし狭いのですが、そこにしかない雰囲気があって、おじさんと話したりとか、そういう近いコミュニケーションとかが今は全部仕切られてしまってますよね。会議とかは全然リモートで良いんですけど(笑)、それとは別に近いコミュニケーションはなくならないで欲しいなと思います。

Cさん:
私は喫茶店をそう思っていました。コロナと禁煙とでダブルパンチでどんどん閉まってしまっていて、私はコーヒーが好きだし、喫茶店のあの雰囲気が好きでよく行っていたのですが、本当に良いお店がなくなっていくんじゃないかと思って。あのままの感じを残して欲しいから頑張って欲しいなと思っています。

マイソン:
変わって欲しいもの、変わらないで欲しいもの、いろいろありますね。かっぱえびせんはお家でゆっくり召し上がってください。今日はありがとうございました。

映画『映画 太陽の子』座談会

かっぱえびせんについて
●カルビーの名前の由来は、当時の日本人に欠けていたカルシウムとビタミンB1をお菓子で摂るというのを目的としていたところからきています。
●かっぱえびせん発祥の地は広島で、本作ともゆかりがあります。瀬戸内海産のエビを使って元々かっぱえびせんができました。
●かっぱえびせんには10本の線が入っていて、塩加減が1番美味しくなるように作られています。
●かっぱえびせんの“かっぱ”は、当時“かっぱあられ”という商品名で出していたところからきています。当時“かっぱ天国”というマンガが流行っていたらしく、そのかっぱのキャラクターを使って最初発売したという背景があります。

今回映画を観て、皆さんのお話をお聞きして、改めて時代を経ても変わらない若者の心情があるのだなと実感しました。特に修のように大学生の頃は、社会から求められる責任を自覚し始めつつも、自分の意思もはっきりしてきていて葛藤が大きいと思います。戦時中に生きた方々と私達を比較することは到底できませんが、それでもいつの時代にも共通する心情があったのだなと思うと、私達がいかに恵まれているかを自覚し、戦争で犠牲になられた方々、戦った方々が繋いでいただいた命を大切に生きていかないといけないなと感じます。座談会で複数の方がおっしゃっていたように、戦争映画とはいえ身近に感じられるテーマが描かれた作品です。ぜひ多くの方に観ていただきたいです。

映画『映画 太陽の子』柳楽優弥/有村架純/三浦春馬

『映画 太陽の子』
2021年8月6日(金)より全国公開
配給:イオンエンターテイメント
公式サイト
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定

1945年夏。京都帝国大学の物理学研究室に所属していた石村修(柳楽優弥)と研究員達は軍から密命を受け、原子核爆弾の開発に取りかかっていた。一方、修の幼馴染みの朝倉世津(有村架純)は、建物疎開で家を失い、修の家に世話になることに。そんなある日、修の弟、裕之(三浦春馬)が戦地から一時帰郷するが…。

©2021 ELEVEN ARTS STUDIOS / 「太陽の子」フィルムパートナーズ 

TEXT by Myson

2021.07.10 event

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