前作できょうだいと共に神の力を得たのは良かったけれど、ビリー(アッシャー・エンジェル)はいつも全員で戦うというモットーに固執しています。なぜそこまで固執するのかという点は、彼の生い立ちに由来があり、今回1人の人間としてもヒーローとしても、彼が乗り越えるべき試練となります。そして、ジャック・ディラン・グレイザーが演じるフレディにも新展開が…。本作は、お年頃のティーンになったビリー、フレディ、きょうだい達の成長物語としても楽しめます。
もちろん前作に引き続き、中身がコドモならではのおバカなノリは健在。ヘレン・ミレン、ルーシー・リューという豪華キャストが演じる神の娘達によって、独特な世界観も生まれています。また、『ウエスト・サイド・ストーリー』で華々しく映画デビューを飾ったレイチェル・ゼグラーがヒロイン役で登場し、キーマンとして物語をドラマチックにしています。
今作は副題に「神々の怒り」とあるように、神話的要素が強くファンタジー色も加わっていて新鮮味もあります。「あの人気ヒーローも登場するの!?」というドキドキワクワクと、クスッと笑えるシーンも含め、アクションコメディとしてもお楽しみください。
アクション、コメディ、ファンタジー、ラブストーリーとさまざまな要素がある分、観る方によっていろいろな楽しみ方ができます。アクションシーンは壮大ですが、戦っているのが神的存在ということで逆に痛々しくは映らず、観やすいと思います。初デートでもOKです。
今回は不気味なクリーチャーも登場するので、幼いキッズの皆さんにとってはちょっと怖いかもしれません。でも、中身はコドモのシャザムときょうだい達が戦う姿は、カッコ良いと同時にクスッと笑えて可笑しい部分もあるので、キッズやティーンの皆さんは等身大で感情移入しながら観ることができるでしょう。家族で観るのもよし、友達と観るのも楽しいですよ。
『シャザム!~神々の怒り~』
2023年3月17日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
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TEXT by Myson