これは最近観た邦画ホラーでズバ抜けておもしろい!『リング』で日本、いや世界を震撼させた中田秀夫監督の真骨頂といえる作品です。観る人によってちゃんと怖くて、ちゃんと笑えます。
まず、恐怖に慄くキャラクター達の反応がナイス!怖過ぎて訳がわからなくなってる人って、可笑しなことするよなーっていうポイントで、「いやいや、さっきまで悲しんでたのに、その反応なんでやねん(笑)!」などなど、ツッコミながら観るおもしろさがあります。同時に、恐怖の象徴として登場するキャラクターの背景にゾッとする要素が複数あり、いろいろな意味で観る者を怖がらせてくれます。ビジュアルもかなりインパクトがあるので、一度観たら忘れられないはず。
前半はよくあるホラーの背景とはやや異なる要素で、皆さんの身近に感じる事柄ともいえそうなだけに、リアルに怖いと思えるはず。後半は後半で期待通りの恐怖シーンが描かれていて、前半と後半で怖さの種類が変わり、2倍ゾッとできますよ。忘れた頃に出てくる伏線の回収も見事です。最後の最後までホッとできない展開をお楽しみください!
お化け屋敷に行く感覚で楽しめるのでデートで観るのもオススメです。ただし、嫉妬深いパートナーの場合は、心穏やかに観られなくなる可能性があります。その場合は1人で観るか、友達と観るほうが良さそうです。自分自身が嫉妬深い場合は、それが愛情なのか、ただの執着やプライドなのか冷静に客観視する機会になるかもしれません。
少年もキーパーソンの1人として登場するので、皆さんは彼の目線で観ることもできそうです。小さいキッズにはだいぶ怖いと思うので、映画は映画だと割り切って観られるようになってから観ることをオススメします。本作を観る度胸がついたか試すには、先に同じ中田秀夫監督の『リング』を観てみるのも良さそうです。
『禁じられた遊び』
2023年9月8日より全国公開
PG-12
東映
公式サイト
©2023映画『禁じられた遊び』製作委員会
TEXT by Myson
本ページの情報は2023年8月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。