今回もおもちゃ達のやり取りが相当カワイくて、シリーズの中でも笑いどころが特に多い印象です。新キャラクターも続々と登場しますが、まずもふもふのぬいぐるみ、ダッキーとバニーがすごく良い味を出しています。骨董品屋にいるギャビー・ギャビーも登場シーンから強烈な存在感を発揮し、その後のストーリーに大きな影響を与えます。そして、今回ある意味主役の1人と言っても良いのが、フォーキー。彼のルーツが原因で自虐的な行動を取るシーンがくどいほど出てきますが、それが何ともシュールで可笑しいです。
おもちゃの役割って単純なものだと考えがちですが、本シリーズを観ていると、いろいろな立場があるんだなと改めて考えさせられるし、おもちゃとしてそれぞれに愛される努力をする姿を観ていると、人間と全く同じで、よくぞこんなに上手く投影して描けるものだなといつもまずピクサー、ディズニーの映画作りの手腕に感動します。もちろんストーリーも感動的で、今作は特に想像を絶するラストが待ち受けています。続編がまだあるとしたら、全然どうなるのかわかりませんが、まだまだ続きが観たいなと思える最高の作品となっています。
これだけ知名度があり、クオリティも心配無用なので、年齢問わず、初デートでもベテランカップルでもデートにピッタリの作品だと思います。本当におもちゃ達が可愛いのでとにかく癒されて、内容がシンプルなので、忙しい日々が続いている時にするデートでも、リフレッシュできてオススメです。
おもちゃと遊ぶのを卒業したティーンも、現役のキッズでもすごく楽しめるシリーズで、特に今作はこれまでとは大きく違うおもちゃの価値観を提示してくるので、新鮮な気持ちで観られると思います。深いテーマが込められているのでティーンはそこを考えながら観ても楽しめるし、ただ気楽に観るのも全然アリでしょう。
『トイ・ストーリー4』
2019年7月12日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
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TEXT by Myson