おかえり、ありがとう、ジャッキー!映画『ライド・オン』集大成 舞台挨拶:ジャッキー・チェン、ラリー・ヤン監督/ジャッキーちゃん、山田くん(宣伝アドバイザー)
70歳を迎えたジャッキー・チェンの50周年記念アクション超大作『ライド・オン』が絶賛公開中の2024年6月11日、ジャッキー・チェンと、ラリー・ヤン監督が来日を果たしました。ジャッキー・チェンの来日は13年ぶりだそうです。
本編を観終えたばかりの観客から大きな拍手で迎えられたジャッキーは、「ミナサン、コンバンハ。オヒサシブリデス」と満面の笑みで挨拶。さらに「エイガ、ミタ?スキ?」と日本語で声をかけると、観客からは「最高!」など、大きな声援が返ってきました。
ラリー・ヤン監督も「コンバンハ。ハジメマシテ、ヤンデス」と日本語で挨拶すると、ジャッキーが「ニホンゴ、ジョウズネ」と日本語で褒めていました(笑)。
ジャッキーは「ホントウニ、トッテモ、ウレシイデス。日本に来るのは容易ではないんです。6日前はまだカナダにいました。その4日後はロサンゼルスにいて、3日前に香港に帰って、翌日早速撮影を1日しまして、今日ここへ飛んできました」と、超多忙スケジュールのなか来日したことを明かしました。本作での海外プロモーションは日本だけだそうで、なぜ日本に来てくれたのかと聞かれると「長年、日本のファンの皆さんは応援してくれてサポートしてくれました。ついこの間、私はいなかったんですけれど、私の誕生パーティーを開いてくださいました。何年か前は、コロナで来日が実現しませんでした。コロナ禍が終わって、今は借金返済をしている状況なんです。いろんな映画の撮影をしなければなりませんでした。ストップせずに。コロナ禍が終わって3年の間に、なんと作品5本に出演しました。タイヘンデス(笑)。カナダで撮影を終えた作品は『ベスト・キッド2』です。ちょうどクランクアップしたばかりです。これから監督と次の作品を今準備しています。今年の10月にマカオでクランクインをする予定です」と近況報告をしました。
ヤン監督の印象については、「まず未完成の脚本を渡してくれました。最初に思ったのは、なぜ僕らを対象にこの映画を撮ろうとしてくれたんだろうということです。監督はすごく情熱的でした。そして、とりあえず脚本をもう少ししっかり直してまた持ってきて欲しいというと、1ヶ月もかからないうちに監督は脚本を見事に完成させました。そういう意味で、情熱に感動して出演せざるをえませんでした。しかもこの役は僕にとっても大きなチャレンジでした。今までいろいろな役柄を演じてみようと思って、今後数年のうちにもいろいろな役をやると思います」と話し、アルツハイマー病を患った主人公の物語、パンダの物語など、複数の作品が進行していると話しました。
ラリー・ヤン監督は本作で一番力を入れたところを聞かれると、「2点あります。1点目は僕も皆さんと同じようにずっとジャッキー・チェンの大ファンでした。ジャッキー・チェンの映画が好きで、映画の世界に入ってきたわけです。ずっと長い間、いつかジャッキーと映画を撮るのが夢でした。最初の1週間は、“アクション!”“カット!”という言葉を忘れて、ずっとジャッキーを見つめていたわけです。でも、“これではダメだな”と。映画監督としては、まず自分の心を静かに専念して、気持ちを整理した上で、撮影に入りました。2点目は、ジャッキーと馬のシーンで、どうやって馬の演技をきちっと撮れるかということでした。つまりジャッキーと馬は親子のような関係で、師匠と弟子の関係でもあって、ここはとにかく力を入れてまとめました」と撮影時を振り返りました。
これに対してジャッキーは「現場に行ったら、馬に触れるのは僕だけです。他の誰も馬に餌付けをしてはいけなかった。休みの時は馬のそばにきて、毎日まいにち対面して、声をかけて、僕の声を覚えてもらって、僕のやり方に慣れてもらいました。馬の撮影は大変ですよ。もう両方の足が踏まれて腫れ上がったくらいです。撮影が終わって、馬を調教するところに送り返すわけなんですけど、別れる時に全員涙を流しました。今この馬がいるところは、私も世界のあちこちを見て回ったんですけれども、たぶん一番良いところで暮らしています。皆さんが映画の中で見た場所なんですよね」と、馬との撮影秘話を話しました。
そして、今回13年ぶりの来日となったジャッキーは食べたいものを聞かれると、「カニ!キュウシュウラーメン、ワサビ」と答えていました。
続いて、【新宿ピカデリー限定、小中学生入場料100円キャンペーン】を発案し、昨年テレビ番組「マツコの知らない世界」にも出演した山田くんが登壇しました。山田くんは既に本作を5回鑑賞したそうで、「ジャッキー・チェンや馬、そして娘との熱いドラマや、スタントマン精神にすごく心が動かされました。そして、劇中ではジャッキーのたくさんのオマージュシーンが隠されていたので、本当に何度観ても飽きない作品でした。たくさんの人に観てもらって、ジャッキー・チェンを好きになってもらえたらなと思います。本当にありがとうございます」と、12歳ながら大人顔負けのしっかりとした言葉で映画の感想を述べました。
ジャッキー・チェンは「彼はとてもハンサムだね。大人になったら役者になれると思いますよ。ジャッキー・チェンのスタントチームにおいでよ。教えますよ」とスカウトしました。
次に、ジャッキー・チェンのモノマネでお馴染みのジャッキーちゃんが登壇、ジャッキーと7年ぶりの再会を果たしました。そんな2人を見たヤン監督も「そっくりだ」と太鼓判を押し、ジャッキーは「今度、僕のスタントマンをやってください」とコメント。ジャッキーちゃんが不安そうに「ワイヤー?」と尋ねると、ヤン監督が「ジャッキーはワイヤーは使いませんよ」と答え、ジャッキーは「AI、AI!」と乗っかり、会場から笑いが起こりました。
そして、ジャッキーちゃんからジャッキーに「僕のネタで、“拳を痛がるジャッキー・チェンさん”があるんですけど、ご本人からレクチャーして欲しいんです」と依頼が出ました。
このネタを見たジャッキーは、「ま、映画はこういうものなんですよね。でも現実の中のジャッキーはこうではありません。先ほどのパフォーマンスはたぶん1980年代のものです」と指摘が入りました(笑)。そして、「たぶん、酔拳を勉強したほうが良いです」と言い、その場で披露してくれました。
さらにジャッキーちゃんが「ご自身のモノマネをされることについてどう思いますか?」と尋ねると、ジャッキーは「嬉しいと思います。僕の良いところを真似してもいいですけど、悪いところを真似して欲しいですね。あなたはどちらかというと、僕の悪いところを真似ばかりしてますよね(笑)」と答え、ジャッキーちゃんはモノマネのお墨付きをもらいました。
最後のフォトセッションでは、BGM (本作の主題歌「青春故事(せいしゅんこじ)」) にのせて、突如ジャッキーが生歌を披露してくれました。
70歳とは思えない若さのジャッキーを観察していたら、ずっと手元でマイクをクルクル回していて、手さばきがスゴかったんです。やっぱりいろいろな作品でさまざまな武器を片手にアクションシーンを撮っているからなんだなと、「良いモノ見ちゃった!」と心の中で喜んでしまいました。ファンやマスコミ陣さえも、会えた喜びを吐露しながら会場を後にしていて、ジャッキーの変わらぬ人気ぶりを実感したイベントでした。
『ライド・オン』にはスタントマンとして、映画人としての熱いメッセージが込められていて、まさにジャッキーの軌跡を噛みしめる内容となっています。ぜひ一度は劇場のスケールでお楽しみください。
『ライド・オン』来日舞台挨拶:
2024年6月11日取材 PHOTO&TEXT by Myson
『ライド・オン』
2024年5月31日より全国公開中
ツイン
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情報は2024年6月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。