REVIEW
韓国で『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『パラサイト 半地下の家族』を超えて約1200万人を動員する大ヒットを記録した本作は、タイトルの通り、お墓に関する謎を描いたサスペンス・スリラーです。巫堂のファリム(キム・ゴウン)と弟子ボンギル(イ・ドヒョン)は、ある日、跡継ぎが代々難病を患うという大富豪から相談を受けます。先祖の墓が原因だと感じたファリムは、風水師サンドク(チェ・ミンシク)と葬儀師ヨングン(ユ・ヘジン)に声をかけ、4人で対処することに。サンドクは桁違いの報酬に奮起していたものの、その墓にただならぬものを感じます。
タイトルからして、墓を掘り起こすのだろうことは想像がつくものの、墓の秘密には意外な背景がある点で新鮮です。冒頭から、「おや?」と思う事柄があり、後半の展開を匂わせていて、きっと皆さんも自分達に関連があるという感覚で観られると思います。
前半と後半でトーンがガラッと変わります。前半のほうが怖いと感じるか、後半のほうが怖いと感じるかは意見が分かれそうです。何も知らずに楽しんでいただくために、何がどう違うのかは書かないでおきます。韓国映画は同じアジアとあって、身近にありそうな話に思えて余計に怖いと感じる方もいるでしょう。ただ、この手の映画は「なんで今度は1人で行くねん⁉︎」などお約束的な展開があり、ツッコミながら観る楽しさもあります。
そして、チェ・ミンシクが出ているだけで、箔がつきますね。ユ・へジンはそこにいるだけで何だか安心感を醸し出してくれるし、キム・ゴウン、イ・ドヒョンはクールでミステリアスな雰囲気がすごく魅力的です。
とにかく、観る前の印象とは異なり、途中から違ったジャンルも入ってくる展開を含めてお楽しみください。
デート向き映画判定
既に交際中で映画デートが定番なら、心霊スポットに肝試しに行く感覚で一緒に観に行くと楽しそうです。ただ、初デートの場合は、「お墓の映画でデートに誘うんかい⁈」というところから、どっちの反応に転ぶかが読めません。こういうジャンルも一緒に観てくれる相手を望んでいる場合は試す意味で誘ってみるか、冒険は避けて、友達と観るか1人で観るか、決めてください。
キッズ&ティーン向き映画判定
怖い映画に興味があってチャレンジ精神旺盛なら良いけれど、キッズは無理して観ると、ちょっとトラウマになる可能性を感じます。お墓参りに行けなくなると困る場合は、大きくなって免疫がついてから観ると良さそうです(苦笑)。
『破墓/パミョ』
2024年10月18日より全国公開
PG-12
KADOKAWA、KADOKAWA K プラス
公式サイト
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TEXT by Myson
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