映画『破墓/パミョ』来日ジャパンプレミア:チェ・ミンシク、キム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督
韓国で大ヒットを飛ばした『破墓/パミョ』を引っさげて、主演のチェ・ミンシク、キーパーソンを演じたキム・ゴウン、チャン・ジェヒョン監督が来日しました。チェ・ミンシクは、18年ぶりの来日、キム・ゴウンはプロモーションとしては初来日を果たしました。
大きな声援に迎えられた3人は日本語を交えながら挨拶してくれました。
チェ・ミンシク:
ミナサン、コンニチハ。本当に久しぶりに皆さんの前でこの『破墓/パミョ』という作品でご挨拶できて、とてもエキサイトしています。俳優として、出演した作品を持って、皆さんと触れ合えるこの瞬間というのは、本当に幸せな時間だと思っています。どうもありがとうございます。
キム・ゴウン:
皆さん、こんにちは。私はキム・ゴウンと申します。このように日本で本作をご紹介できるチャンスに恵まれて、とても光栄に思っています。
チャン・ジェヒョン監督:
オアイデキテ、ウレシイデス。いつも日本には遊びに来たり、買い物に来ていたんですけれども、今回はこのように仕事で日本に来られることになり、とても不思議な気持ちです。映画監督として映画を作る上でインスピレーションを与えていただいていた私にとっては、日本は師匠のような国だと思っています。その日本にこうして私の作品を持ってご挨拶できることになり、非常に光栄です。
次にMCから映画に関する質問が投げかけられました。
Q:(チェ・ミンシクへ)風水師を演じるにあたり、準備や役作りはどのような事をしましたか?
チェ・ミンシク:
子どもの頃から生きているなかで、風水の分野は見慣れない分野、馴染みのない分野ではありませんでした。風水という分野は、知ってか知らずか、いつも生活の中に自然と溶け込んでいたような気がします。例えば家を購入したり、建てたりする時に、どちら向きの方向にして建てたらいいのかなどをはじめとして、生活風水から始まっていったような気がします。ですので、とても親しみがありました。ただ、私が演じたキム・サンドクという風水師はその40年の人生を歩んでいる人物です。その役を数ヶ月で表現できるでしょうか。
しかしながら、一つだけ、これだけは逃してはいけないと思うことがありました。彼は一生をかけて自然と人間の調和について考えてきた人物です。つまり、山を見る時、川や木を見る時は、平凡な人よりも視線が深いということになります。ですので、深みを持ってそれを見つめて、そして真実を持って、心で感じようと努めていました。
Q:(キム・ゴウンへ)巫堂を演じるにあたり、役作りではどのようなところに一番気を配られたのでしょうか?
キム・ゴウン:
巫堂(ムーダン)という職業の特徴もありますが、年が若いにもかかわらず、プロフェッショナルな巫堂の姿をまずはお見せしたいと思っていました。ですので、劇中でお見せした大きなお祓いの儀式ですとか、パフォーマンスも大切なんですけれども、小さい所作だったり、ディテールからにじみ出てくるオーラにも気を配りながら演じていました。
Q:(チャン・ジェヒョン監督へ)この世界観を作るにあたって、キャスティングはどういったところでポイントを絞られたんでしょうか?この世界観を実現するにあたって努力されたことを教えてください。
チャン・ジェヒョン監督:
まず、この風水師や葬儀士というのは古い職業であり、ほとんど高齢の方達が従事している職業となります。一方でシャーマンの方達はインスタやYOUTUBEですぐに探して見られるように、若い方達が職業としているものでもあります。結構そこである意味、既成世代と新世代が一緒に協力できる構成をまずは考えました。
また、本作の中に登場する職業そのものが非常にプロフェッショナルな専門家となっていますので、キャスティングをする時には、できれば韓国を代表する、その世代を代表する俳優の方達に務めてほしい、演じてほしいとずっと祈っていました。その祈りが叶いました。
Q:(チャン・ジェヒョン監督へ)撮影現場で、恐怖体験みたいな出来事はありましたか?
チャン・ジェヒョン監督:
一回ありました。キム・ゴウンさんが演じたファリムが霊魂を呼ぶシーンを撮影していた時に、原因はよくわからないんですけれども、スタッフの何人かが体調を崩してしまうということがありました。そのシーンを撮った翌日に、巫堂の先生が現場指導のために来られたんですけれども、そこでキム・ゴウンさんが経文を読み上げている時に、おそらく実際にどこからか魂がやってきたということで、その巫堂の先生に追い払ってもらいました。その後スタッフたちの体調が無事回復したと聞いています。
Q:先ほどチェ・ミンシクさんが登場された時、黄色い声援がすごかったと思うんですけれども、改めて日本に来られて、それを実感されましたか?
チェ・ミンシク:
私が入ってきた時には、それほど歓声はなかったような気がするんですけれども…。
観客:(歓声)
チェ・ミンシク:
ありがとうございます。とっても幸せです。先ほどもご挨拶の時にも言ったんですけれども、映画人として、そして俳優として、この瞬間は一つの作品の最後の作業になります。映画を持って、このように観客の皆さんと直接お会いして、そして感想を言い合ったり、共有する瞬間は一番幸せで一番嬉しい瞬間です。私が初めて日本に来た時には、『シュリ』という作品のプロモーションで来ました。その時の感動は今でも忘れることができません。その時に映画館で涙を流している方を見ましたし、映画が終わってから、とても良かったですよと声をかけてくださる方もいました。
私達が意図していたことを感じてくださって、言葉にしてくださったその瞬間は本当に嬉しいもので、言葉では言い表せないぐらいの喜びがあります。あの時に感じたその感動を皆さんともう一度共有できれば嬉しいです。どうもありがとうございます。
そして、最後に一言ずつコメントしました。
チェ・ミンシク:
こうして皆さん貴重な時間を割いて足を運んでくださってどうもありがとうございます。この『破墓/パミョ』という作品のみならず、韓国映画、日本映画と、映画を通して皆さんと一緒に感じて、何かを共有して、意味のある時間をこれからも持ち続けたいと思います。どうもありがとうございます。
キム・ゴウン:
こうして貴重な時間を割いてきてくださってどうもありがとうございました。皆さんにはこの『破墓/パミョ』という映画に関心を持っていただいて、楽しんでご覧いただいて感謝しています。これからも『破墓/パミョ』だけではなく、たくさんの作品を通して皆さんにご挨拶したいと思います。皆さん、どうか今日1日良い締めくくりを迎えてください。どうもありがとうございます。
チャン・ジェヒョン監督:
映画学校に通っている時、私は日本の巨匠達の作品をたくさん観て勉強していました。そして、この『破墓/パミョ』を作る時もそうでしたし、子どもの時から数多くの日本の漫画を読みながら育ちました。日本の漫画は私にとっての骨となり肉となりました。そんな日本にこうやって私の作品を持ってご挨拶することができて、感慨無量です。私の作品にこのように関心を寄せていただき、本当にありがとうございます。これからも応援をどうぞよろしくお願いします。
最後のフォトセッションでは、チェ・ミンシクが率先して指ハートのポーズをしようと2人にも声をかけると照れ笑いを見せていました(笑)。映画を通して触れあうことへの感謝の言葉を多く語ってくださっていましたが、ファンも同じ気持ちだなと実感した登壇イベントでした。本作は迫力のある作品となっていますので、世界観と迫力をぜひ劇場で味わってください。
『破墓/パミョ』来日ジャパンプレミア:
2024年10月10日取材 PHOTO&TEXT by Myson
『破墓/パミョ』
2024年10月18日より全国公開
PG-12
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