REVIEW
毎度同じく今回も前情報をできるだけ入れずに観ました。主人公の設定は既に知られているようですが、まだ知らない方は知らないまま観るほうが、さらに楽しめると思います。そして、前作からの繋がりもあるので、できれば1作目をおさらいしておくと良いでしょう。ちなみにシリーズ1作目は24年前に作られ、物語としては1作目の終わりから十数年後という設定です。
本作の主人公は、ポール・メスカルが演じるルシアスです。ルシアスが妻と平穏に暮らしていた町は、将軍アカシウス(ペドロ・パスカル)が率いるローマ帝国軍の侵攻を受けます。そして、捕虜となったルシアスは、グラディエーターとして勝ち抜くしか生き残れない状況に追いやられます。でも、ルシアスは復讐心を燃やし、ある目的を果たすべく勝ち続け、メキメキと頭角を表していきます。ここまでは皆さんが想像する通りの展開だと思います。そしておもしろくなるのは、もちろんこの後です。
まず本作は善悪含めてキャラクターが魅力的です。ジョセフ・クインとフレッド・ヘッキンジャーが演じる双子の王は、見るからに利己的で何をしでかすかわからない危うさがあります。ペドロ・パスカルが演じるアカシウスは、物語がどちらに転ぶかわからなくさせる役割を果たしています。デンゼル・ワシントンが演じる奴隷商人のマクリヌスは、一番不気味で、何を企んでいるのか読めずにハラハラドキドキさせられます。そして、主人公のルシアスは大きな秘密を隠しています。コニー・ニールセンが演じたルッシラは、前作から唯一続けて登場するキャラクターとなっており、1作目と本作を繋ぐ重要な人物となっています。
言葉で説明すると陳腐な表現になりそうなので、とにかく観てもらえれば伝わるとだけ言いたいところ(笑)、敢えて書くなら、臨場感がすごいです。コロセウム(円形闘技場)の再現性もさることながら、グラディエーターが闘う動物達もめちゃくちゃリアルです。衣裳、セットなど、隅から隅までこだわりが見えます。ある戦闘のシーンでは、「コロセウムにそんな設備が⁉︎」と驚く、アトラクション的な要素もあります。また、死闘の緊張感を伝える上で必要不可欠といえる過激な描写も目に焼き付きます。
1作目を観た時にも圧倒されて、今でも印象深い作品なだけに思い入れがあり、期待を膨らませる方も多いと思います。本作もリドリー・スコット監督の強い思いを感じる魅力的な作品となっています。初見は映画館で観ないともったいないですよ。
デート向き映画判定
作品のテーマからして、バイオレンスシーンは必須要素なので、相手の許容範囲を聞いてから誘うと良いでしょう。前作を観ているかどうかで、テンションに差が出るかもしれません。なので、本作を観る前に前作を一緒に観ておくと、同じテンションで観られるのではないでしょうか。
キッズ&ティーン向き映画判定
R-15なので、15歳になっていたら観られます。映画にハマり始めた方は、映画史に残る名作として前作の評価を耳にしたことがあるかもしれません。前作も本作も、ストーリー、演出、俳優の演技力の高さを実感すると思います。ぜひ両作とも観てください。世代を超えて、映画好きが話せる話題にもなるはずなので、親子で観るのも良いですね。
『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』
2024年11月15日より全国公開
R-15+
東和ピクチャーズ
公式サイト
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映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも
©2024 PARAMOUNT PICTURES.
TEXT by Myson
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情報は2024年11月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
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