サイコパス連続殺人⻤と手段を選ばない刑事による戦慄のボディチェンジアクションスリラー『デビルズ・ゲーム』。今回は、サイコパス連続殺人⻤のジニョクを演じたチャン・ドンユンさんにメールインタビューをさせていただきました。一人二役を演じる上で気をつけた点や、俳優の道へ進んだきっかけについて聞いてみました。
<PROFILE>
チャン・ドンユン:ジニョク 役
1992年7月12日生まれ。大学時代、「コンビニ強盗を捕まえたイケメン大学生」として報道されたことを機に事務所からスカウトされ、芸能界入りを果たす。2016年、ウェブドラマで俳優デビュー。同年、宮部みゆき原作「ソロモンの偽証」の韓国版ドラマの主演に抜擢される。その後、ドラマ『恋するレモネード』(2017)、『ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜』(2019)、『サーチ〜運命の分岐点〜』(2020)、『オアシス 〜君がいたから〜』(2023)、『砂の上にも花は咲く』(2023)、『今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー〜』(2023)などに出演。2018年以降は映画界でも活躍を始め、2022年に『オオカミ狩り』に出演。本作『デビルズ・ゲーム』では、自身のキャリアにおいて、初めて完全な悪役に挑戦し、冷酷かつ残酷なサイコパス役を好演。
※前半は合同、後半は単独インタビューです。
※合同インタビューは各媒体の質問をまとめた代表者による回答形式となっています。
悪役なだけあって、常識的な見せ方ではない方向で演じようと思いました

Q:これまで誠実な役柄や爽やかな役柄を演じることが多かったチャン・ドンユンさん。今回は“ボディチェンジ”をテーマとした殺人⻤を演じられましたが、最初に脚本を読んだ時の感想や印象を教えてください。
チャン・ドンユンさん:
とても衝撃的で興味深いと感じました。台本が新鮮だったので、挑戦してみたいという気持ちが湧きました。皆が馴染みのあるストーリーを、創造的な素材で上手く展開していると思いました。
Q:殺人鬼ジニョクをどんなキャラクターとして捉えて演じましたか?また、熱血刑事ジェファン(オ・デファン)と入れ替わることから、一人二役を演じる必要がありました。役作りをする上で工夫されたことや、意識されたことはありますか?

チャン・ドンユンさん:
キャラクター間のギャップをできるだけ大きくするようにしました。特にジェスチャーと声に気を遣い、そのトーンの温度感について監督と一緒にアイデアを出し合いながら作り上げました。
Q:演じていて苦労したことや難しかったことはどのようなシーンでしょうか?
チャン・ドンユンさん:
特に印象に残っているのは、最後のキャラバンでの戦闘シーンです。非常に激しく、情熱的に撮影した記憶があります。
Q:初の本格悪役でしたが、悪役を演じる上で意識したことはどんな点でしょうか?

チャン・ドンユンさん:
目つきやセリフの言い方のトーンに気を遣いました。悪役なだけあって、常識的な見せ方ではない方向でいこうと思いました。
Q:乱闘や追撃戦などのアクションが多くありましたが、難しかったシーンなどはありますか?
チャン・ドンユンさん:
実際のアクションは思っていたほど難しくなく、個人的に楽しい経験でした。車両が転覆するシーンは直接撮影していませんが、制作過程を見てすごくテンションが上がりました。
Q:本作では殺人⻤と刑事が入れ替わりましたが、チャン・ドンユンさんご自身が入れ替わってみたい人物はいますか?

チャン・ドンユンさん:
人類最強の格闘技選手の体に変わってみたいです。生まれ持った反射神経や運動能力を体験してみたいです。
Q:今回は悪役でしたが、これまでさまざまなキャラクターを演じられ、“私の耳になって(原題)”(2023)では監督にも初挑戦されました。今後演じてみたいキャラクターや、演出してみたい作品のジャンルはありますか?
チャン・ドンユンさん:
個人的にはメロドラマジャンルの映画を演出してみたいです。
俳優のお仕事を始めて映画の観方などで変化した点は?

シャミ:
大学時代にコンビニ強盗を捕まえたことが報道されたことをきっかけに事務所からスカウトされたそうですが、俳優になりたいという気持ちはそれ以前からお持ちだったのでしょうか?
チャン・ドンユンさん:
その前までは俳優という職業に全く興味がありませんでしたが、事務所の提案を受けて慎重に考えた上で芸能界に入ることになりました。
シャミ:
実際に俳優のお仕事を始めて、イメージが変わった点や、映画の観方などで変化した点はありますか?
チャン・ドンユンさん:
元々映画が大好きでしたが、俳優になった後はさらに映画を観るようになり、特に俳優達の演技に注目するようになりました。

シャミ:
これまでで1番影響を受けた作品、もしくは俳優や監督など人物がいらっしゃったら教えてください。
チャン・ドンユンさん:
たくさんの作品がありますが…、今思い浮かんだのはポン・ジュノ監督の『母なる証明』です。
2025年2月取材 TEXT by Shamy

『デビルズ・ゲーム』
2025年3月7日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
R-15+
監督・脚本:キム・ジェフン
出演:チャン・ドンユン/オ・デファン/チェ・グィファ/チャン・ジェホ
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
韓国中を恐怖に陥れているサイコパス連続殺人事件。騒々しい音楽に興じながら殺人を楽しむジニョク(チャン・ドンユン)ら一味を追っていた刑事ジェファン(オ・デファン)は、捜査中に彼らのせいで後輩刑事を失ってしまう。悲しみのなかジェファンはついに殺人鬼ジニョクを追い詰め捕まえるが、病室で目を覚ますとなぜかジェファンとジニョクは身体が入れ替わっていた…。殺人鬼ジニョクは刑事ジェファンの姿となり、家族を人質にして彼を脅迫し始める。本当の悪魔は誰なのか、そこには驚くべき真実が隠されていた…。
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