REVIEW
ラミ・マレックが主演と製作を務める本作は、ロバート・リテル著「アマチュア」(「チャーリー・ヘラーの復讐」の改題)を原作とした作品です。主人公のチャーリー・ヘラー(ラミ・マレック)は、CIAの分析官です。彼は暗号解読を担当しています。ある日、チャーリーは、出張でロンドンに行った妻のサラがテロに巻き込まれたことを知り、犯人逮捕のために情報をかき集めます。犯人が特定されたにもかかわらず、上層部がすぐに動かないことに業を煮やしたチャーリーは、ある提案を持ちかけます。

ここからチャーリーがどうするかは本編を観ていただくとして、本作の見どころは、分析官としては一流でも、“現場”ではアマチュアのチャーリーがどう難所を乗り越えるかという点です。彼は妻を殺され、テロリストに復讐心を抱いてはいるものの、勢いに任せて無計画に動くというのではなく、CIAという組織がどう動くのかを予測し、自身の計画を進めていく上で、頭脳をフル回転させます。そんな彼が戦闘力を頭脳でカバーするシーンは観ていて爽快です。

一方で、アマチュアだからこそヒヤヒヤさせられるシーンはたびたび出てくるので、スリルも満点です。また、彼は分析官としては一流で、彼を認めている同僚もいる点で、人間関係が彼の復讐計画にどう影響しているのかも見どころとなっています。身体的戦闘力に長けたスパイが主人公の作品とはひと味違う魅力を味わってください。
デート向き映画判定

ラブストーリーが軸ではないものの、チャーリーと妻のサラのシーンはロマンチックで温かい表現となっているので、カップルで観ると、隣にいる好きな人の存在を一層尊く思えるのではないでしょうか。スパイものにありがちな拷問シーンなどは出てこない点でもデートで観やすいでしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定

チャーリーはとても頭がよいので、先手を打って計画を実行していきます。現場ではアマチュアなので窮地に陥りますが、その都度どんな対策を取るのかを考えながら観ると、頭の体操にもなるし、予想が当たると爽快感が得られます。チャーリーは殺しに慣れていない点で、露骨に痛々しいシーンも少ないので、年齢を問わず興味があれば観てみてください。

『アマチュア』
2025年4月11日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
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©2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
TEXT by Myson
関連作
「アマチュア」ロバート・リテル 著/新潮社
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「チャーリー・ヘラーの復讐」ロバート・リテル 著/新潮社
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情報は2025年4月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
