映画『アマチュア』来日ジャパンプレミア:ラミ・マレック、レイチェル・ブロズナハン、ジェームズ・ホーズ監督/三宅健(スペシャルゲスト)

『アマチュア』の日本公開を目前に控え、主人公チャーリー・ヘラーを演じたラミ・マレックと、妻のサラを演じたレイチェル・ブロズナハン、ジェームズ・ホーズ監督が来日。ラミ・マレックは、『ボヘミアン・ラプソディ』以来、7年ぶりの来日となりました。

ラミ・マレック:
今こうやってこの時間を過ごせることを嬉しく、光栄に思っております。日本には来たことがあるんだよ。なので、再びこのユニークな瞬間をこうやって分かち合うために、日本に来られえたことを誇らしく思っています。本当に劇場いっぱいに皆さん来てくださっていて、笑顔を見ると、すごく胸が熱くなりますね。見知らぬ人を含め、友人、家族と一緒にこの作品を楽しんでもらえることがとても嬉しいです。よろしくお願いいたします。

レイチェル・ブロズナハン:
私は日本に来るのが初めてで、この映画を皆さんとシェアすることをとてもありがたく光栄に思っています。どうもありがとうございます。

ジェームズ・ホーズ監督:
作品自体が、ヨーロッパなど本当にいろんな場所で撮影する一つのアドベンチャーでもありました。そして、このプロモーションツアーも、ロンドン、ニューヨーク、そして東京と、プレミアの地を踏んでおります。私も日本は初めてなんですけど、本当に温かい歓迎を受けて嬉しく思います。ぜひ楽しんでください。
MC:
ラミさんは今回、俳優として、さらにはプロデューサーとしても関わっていらっしゃいますが、ぜひこの主人公チャーリーの魅力を教えてください。
ラミ・マレック:
キャラクターが牽引するような物語となっています。自分としても、作品を作るという道のりに出るのであれば、タイトル、アクションヒーローにあたるキャラクターというのは、やっぱり皆さんが共感できるような、非常に人間的で、ある種の脆さも見せるような、アクセスしやすい、誰もが思い入れることのできる、繋がれる、そういう人物にしたいと思っていたんです。
我々が映画館に映画を観に行く時、エンタテインメントを求めて楽しみたいと思う気持ちがあります。この作品は間違いなくそれに応えることができる映画であると同時に、自分としてはこのチャーリーというキャラクター、さらに他のたくさんのキャラクターに、何か個人的な繋がりを皆さんが持ってくださったらとても嬉しいです。
通常、こういったスパイ・スリラー、アクション大作には出てこないタイプのキャラクター、人間関係、その辺りがこの作品をユニークたらしめているので、そこもぜひ注目していただきたいです。そして、監督がもう爆発的なすごいアクションをしっかりとたくさん用意してくださっているので、それも楽しみつつ、非常に深遠な人間的な要素、人間関係、あるいは人間性みたいなところもぜひ感じてください。
MC:
ありがとうございました。楽しみですよね。ちなみにラミさんご自身はチャーリーのように頭脳派でしょうか?それとも武闘派なんでしょうか?

ラミ・マレック:
何よりもラバー(Lover)ですね、ファイターではなく。(頭脳派か武闘派かといえば)頭脳派かな。でも、誰もが戦いながら生きているファイターだと思うんです。より良い世界をゆくゆくは残していきたいと思って戦っていると思うし、ちょっと哲学的になり過ぎないようにはしたいんだけれども、この物語は始まってすぐにチャーリーが何に直面しているのか理解していただけます。
そこで見られるさまざまな人間との関係性が彼にとってどのくらい大きな意味を持っていて、その事件がどのくらい大きなものなのか、後に彼がどんな選択をしていくのか、皆さんも人生でいろんな選択を迫られると思うので、その辺は共感できるかもしれません。チャーリーの場合は、人が逆境に対していかに負けずに戦えるか、あるいは自分らしさを保つことができるかということを体現している証のようなキャラクターだと思います。
誰にもおそらく勇気とか、どんな状況でも何らかの道を切り拓いていく力があると思うんですね。チャーリーを観ながら、自分の中にもそういうものがあるんだと感じていただきたいです。
MC:
レイチェルさんは、CIAに勤めるチャーリーの妻を演じられました。最愛の妻のためにチャーリーは復讐をしていくわけですが、ラミさんと2人で夫婦を演じる上で、何か意識されたり工夫された部分はありますでしょうか?

レイチェル・ブロズナハン:
この2人の関係において、一番良いものを見せるというのが大事だと思ったんです。この2人の関係についてもしっかりインパクトを与えて、その後のチャーリーの旅路に、観ている皆さんがすぐに共感できるようにすることがとても大事でした。本当にそういう意味で、すごく楽しい時間を過ごしたんですけれども、私が撮影に入った時、既にもう皆さん何ヶ月も撮影していらしたんです。私達は、この美しいロンドンでラブストーリーを作り上げていったんですが、たぶん私は一番楽だったかもしれません。
MC:
ありがとうございます。ジェームズ・ホーズ監督に伺いたいと思いますが、この作品に参加した決め手がありましたら、ぜひ教えてください。

ジェームズ・ホーズ監督:
2つあります。一つは脚本が本当に意外なスパイものだったこと。そして、もう一つがここにいらっしゃるラミ・マレックさんです。このコンビネーション、2つなくしてはやらなかったかもしれない。彼がもたらしてくれる知性、そして脆さ、コミットメント、これがなくてはできなかったと思います。
ラミ・マレック:
(日本語で)アリガトウゴザイマス。
ここで、スペシャルゲストの三宅健が登壇し、3人に花束を贈呈しました。

三宅健:
三宅健です。本日はよろしくお願いします。ありがとうございます。このような素晴らしいイベントに参加させていただき、このお三方に直接お会いできることをとても嬉しく思っております。ラミ・マレックさんが7年ぶりの来日とお聞きしたんですが、当時ラミさんがフレディ・マーキュリーを演じられた映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観ておりまして、とても感動して2度映画館に行きました。今日は実際にお会いできてとても光栄に思っております。よろしくお願いします。
MC:
この映画も1足先にご覧になったと伺っていますが、いかがでしたでしょうか?

三宅健:
この映画は、国際テロ組織に愛する妻の命を奪われてしまったチャーリーの復讐劇を描いているんですけども、頭脳でテロリストに挑んでいくチャーリーの主人公像が、スパイ映画としてすごく斬新だなと思いました。僕は以前、ある女優さんに「知識は目に宿る」と教えてもらったことがあるんですが、チャーリーの目にまさにそれを感じました。そして、パリやロンドン、イスタンブールなどヨーロッパ各地で撮影されたスケールのとても大きい作品なので、観ていてとてもハラハラドキドキさせられっぱなしでしたね。
ラミ・マレック:
もう最高の感想で、プロモーションツアーを最初からずっとご一緒すれば良かったです。
三宅健:
ありがとうございます。
MC:
そして、ラミさんと三宅さんは実は同世代でもいらっしゃるんですよね。俳優としても活躍されている三宅さんからラミさんに何か聞いてみたいことがあれば、ぜひこの機会にお願いいたします。

三宅健:
役作りについてお聞きしてみたいんですが。例えば演じる役が自分の中にない感情や考えを持っていた場合、どうやってその感情を作って表現しますか?
ラミ・マレック:
やはり人間は誰しもが感情深いもの、人間らしいものをものすごく豊富に内包していると思うんです。それにどうアクセスするかということだと思っています。個人的には自分の私生活の要素を手掛かりにして役作りをしないようにしています。
ただ、三宅さんとは同じ世代ということもあって、僕らはそれなりに人生経験がありますよね。だから経験してきたことが、自分の役者としての選択やストーリーに影響せざるを得ないところはあると思います。自分の中にもその脆さがある。これはチャーリーにも見られる要素でもあって、たぶん皆さんも多かれ少なかれ持っているものだと思います。そういったものを、いかに引き出すかということなのかなと思います。

最後にチャーリーが頭脳派であることにちなんで、三宅健からもう1つプレゼントとして、日本の伝統的なパズル、寄木細工の秘密箱が贈られました。この秘密箱は、73回動かしてようやく開くというとても難易度の高いパズルだそうです。これを観た来日ゲスト3人は美しいと喜んでいました。
本作でラミ・マレックが演じるチャーリーは一流の分析官です。でも、殺しはアマチュアという点で、極普通の人間としての感覚に共感できるところがあります。その独特な空気感はラミ・マレックだからこそなせる技にも思えます。そして、レイチェル・ブロズナハンが演じる妻の愛らしさも印象的です。レイチェルは2025年に公開の『スーパーマン』にも出演し、これからますます注目度が上がりそうです。まずは、本作を劇場でご覧ください。

『アマチュア』来日ジャパンプレミア:
2025年4月9日取材 PHOTO&TEXT by Myson

『アマチュア』
2025年4月11日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
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情報は2025年4月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
