REVIEW

イコライザー THE FINAL【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『イコライザー THE FINAL』デンゼル・ワシントン

シリーズ最終章となる本作は、シリーズで初めてR-15とされただけあってパンチ力が増しています。心の中でギャーっと叫んでしまうようなシーンがいくつも目に焼き付き、本作の敵の極悪ぶりを知ることになります。だからこそ、ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)の強さも引き立ち、その貫禄と迫力で、これから倒されることになる敵が感じる恐怖が観ているこちらにも伝染してきます。マッコールが敵の前に姿を現すだけで凄みがスクリーンからダダ漏れていて、改めてデンゼルの表現力のスゴさを感じます。
また、ダコタ・ファニングが若手捜査官役を演じており、デンゼルに引けを取らない貫禄を見せています。ちなみにデンゼルとダコタは、『マイ・ボディガード』(2004)以来19年ぶり2度目の共演だそうです。映画公式資料によると、2人は初共演以来連絡を取り合っていて、ダコタは彼の娘の1人と仲良しだそうですよ。そんな背景もあってか、2人の共演シーンでは穏やかで温かいムードが漂っています。
そして、本作では瞬殺に要する時間も前作までの19秒から9秒に短縮!静かに獲物を観察し、あっという間に形勢を握る姿が何とも痺れます。そのスピード感によって、ストーリー展開のテンポも良く、最初から最後までがあっという間です。マッコールがハイスピードで敵を倒すシーンは何度あっても飽きませんね。本作が最終章となるのは寂しいですが、映画は何度でも観られますから、クセになっちゃった方はぜひリピートしてください。

デート向き映画判定
映画『イコライザー THE FINAL』デンゼル・ワシントン/ダコタ・ファニング

シリーズものとはいえ、本作から観ても楽しめます。描写が激しいため、初デートや映画デートが初めての場合は、一応相手の許容範囲を聞いてから誘うと良いでしょう。観に行くことが決まったら事前に2人で前作を観ておくのも良し、本作を観て気に入ってから前作を一緒におさらいするのも良さそうです。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『イコライザー THE FINAL』デンゼル・ワシントン

本作はR-15なので15歳未満の方は残念ながら観られません。シリーズ前2作はPG-12で大人と一緒なら小学生も観られるので、今は前作を観ておいて、15歳になるまで本作を観たい気持ちを温めて待ちましょう。ティーンの皆さんは本作を気に入ったら、今回5度目のタッグとなるデンゼル・ワシントン×アントワン・フークア監督の過去作品を観てみてはいかがでしょうか。骨太のアクションにハマると思います。

映画『イコライザー THE FINAL』デンゼル・ワシントン

『イコライザー THE FINAL』
2023年10月6日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト

ムビチケ購入はこちら

TEXT by Myson


関連作:“イコライザー”シリーズ

『イコライザー』

REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
Amazon Prime Videoで観る U-NEXTで観る Huluで観る

『イコライザー2』

REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
Amazon Prime Videoで観る U-NEXTで観る Huluで観る

本ページの情報は2023年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  2. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  3. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  4. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  5. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP