REVIEW
本作はジーン・ルエン・ヤンが2006年に発表した米国のグラフィックノベル「アメリカン・ボーン・チャイニーズ」をドラマ化した作品です。2023年度の米国アカデミー賞®で最多7部門を受賞した『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で、アジア人として初めて主演女優賞に輝いたミシェル・ヨー、助演男優賞を初受賞したキー・ホイ・クァンが揃って出演していることでも、期待を膨らませている方が多いのではないでしょうか。私もその1人です。
“西遊記”がベースになっていて、ミシェル・ヨーやキー・ホイ・クァンの2人が出るなら、アクションもスゴイはず!タイトルにある“アメリカ生まれの中国人”をテーマに、そこに“西遊記”の要素があるなんて、どんなストーリーだろうとワクワクしますよね。本作はその期待を裏切りません。そして、いつものように今回もキャスト以外の前情報を入れずに観たところ、まず学園ものというのが新鮮でした。でも現代を舞台にした学園ドラマがどうやって“西遊記”に繋がるのか、想像がつきませんよね。そこがまさに見どころで、とてもユニークな構成で物語が融合していきます。クライマックスでは、この“西遊記”と学園ドラマの融合だからこそおもしろさが倍増するシーンがあって、特に校庭のダイナミックなシーンはアクションがスゴいだけでなく、ツッコミどころが満載で爆笑しました。
さらに、キャラクターが魅力的!主人公の高校生ジンや、ジンの高校にやってくる謎の転校生ウェイチェンがとても素朴な少年で、彼等のピュアなやり取りに癒されます。そして、やはり同じアジア人としては一層彼等に親近感が湧くんですよね。キャストも豪華で、ミシェル・ヨーやキー・ホイ・クァンの他、ダニエル・ウーが重要な役で出演していたり、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で助演女優賞にノミネートされたステファニー・スーもゲスト出演しています。
1話が30分ほどなのであっという間に観られます。続きもとても気になります。ぜひ今のうちから観ておくことをオススメします。
『アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記』
2023年5月24日よりディズニープラスにて配信中
公式サイト
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TEXT by Myson
- イイ俳優セレクション/キー・ホイ・クァン
- イイ俳優セレクション/ステファニー・スー
- イイ俳優セレクション/ダニエル・ウー
- イイ俳優セレクション/チン・ハン(後日UP)
- イイ俳優セレクション/ミシェル・ヨー