シーズン4〜ファイナル・シーズン
シーズン4からファイナルシーズンとなるシーズン6まで一気に観ました。シーズン3までの人間関係は、貴族側も使用人側も結構ドロドロしていた印象ですが、大切な人を失ったり、辛い出来事をたくさん乗り越えていくなかで、それぞれのキャラクターが成長し、人間関係もだいぶ変化していきます。また、ラブロマンスも多数展開され、若い女性だけでなく、シニア陣の恋模様も見どころとなっています。すごく意外な人物の意外な恋愛も描かれて、それが後々の人間関係にも反映されていたり、群像劇として、連続ドラマとしての構成の上手さを実感できます。またキャラクター一人ひとりが掘り下げられていくので、これまで悪役だったキャラクターの別の一面が見えてきたり、地味に描かれていたキャラクターが開花したり、愛着がますます湧いてくるでしょう。特に終盤のシーズンで花開くキャラクターはモールズリー。最初はトホホなキャラクターですが、彼の優しさとユーモアが癒やしのムードを与えてくれます。劇場版でも大活躍なので抑えておいて頂きたいキャラクターです。あと、カーソン、ヒューズ、パットモアのトリオ感が増して、笑える展開を見せてくれます。そして、なんといっても悪役トーマスが大きな変化を見せてくれますが、最後はスッキリ。貴族側ではずっと不幸続きのイーディスがどんどん自立していく姿が見られます。他にも印象的なシーンが満載なのですが、特にシーズン6の終わりのほうは泣けるシーンが満載です。そして、シーズン5あたりからは時代の変化が顕著に表れてきますが、変化に抗う者もいれば、歓迎する者もいて、必然的に貴族の価値観、使用人の価値観にも変化が表れてきます。その姿は現代の私達にも通じるところがあり、貴族と使用人の距離感の変化も時代の変化を象徴していて、とても共感できるポイントとなっています。女子目線では、ファッションの変化も楽しめますよ。ラストは清々しく終わるので、ぜひ最後まで見届けてください。
『ダウントン・アビー』コンプリート・ブルーレイBOX
2019年12月4日発売
NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト
※シーズン1〜ファイナルまでデジタル配信中
Film © 2015 Carnival Film & Television Limited. All Rights Reserved.
TEXT by Myson
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