REVIEW

ブラックアダム【レビュー】

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『ブラックアダム』ドウェイン・ジョンソン

圧倒的な強さを誇るキャラクターなので、これはロック様=ドウェイン・ジョンソン以外に演じきれる俳優はいないでしょう。本編を実際に観ると、ドウェイン・ジョンソンが演じるからこそ実写として成立していると改めて実感させられます。全然負ける気がしないので観ていて爽快!ドアなんて全く無視で壁を壊してそのまま通り抜けちゃう豪快さも愉快です。あらゆるものを破壊しまくるので、それを観ているだけでもストレス発散になるでしょう。
でも、それだけでは終わりません。ストーリーにある大きな仕掛けが施されている点も魅力です。冒頭からいろいろなところをよく観察してください。少し気になるアングルで撮っているシーンなどに気づいた方は後でその意味を知って、再度観返したくなるでしょう。また、ヒーローの定義を問いかけると同時に、新しいヒーローのスタイルを提示するストーリーである点でもユニークです。この新しいヒーローが求められているという点には、社会的なメッセージが込められていて、国や時代を超えて今世界に必要なリーダーは誰かということを訴えかけているようにも読み取れます。
気分転換に観るのもよし、いろいろな視点で考察しながら観るのもよしの作品です。

デート向き映画判定
映画『ブラックアダム』ドウェイン・ジョンソン/アルディス・ホッジ

ロマンチックなムードになるようなシーンは出てきませんが、エンタテインメント性は抜群かつ多面的な作品でどなたが観ても楽しめるので、デートで観るのも良いと思います。ブラックアダムは破壊神なので暴れまくりますが、良い意味で漫画的な描写なので観ていて辛くなるという心配もしなくて大丈夫です。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『ブラックアダム』ピアース・ブロスナン

ブラックアダムだけでも充分濃いキャラクターですが、他にもDCコミックのヒーローが登場する賑やかな作品です。そして、一人の少年が大活躍し物語の鍵を握るので、キッズやティーンの皆さんも等身大の感覚で観られると思います。本作が気に入ったら、他のDCコミックのヒーローが登場する作品も観ていくといろいろ繋がってきて、おもしろさが倍増しますよ。

映画『ブラックアダム』ドウェイン・ジョンソン/ピアース・ブロスナン/サラ・シャヒ/ノア・センティネオ/アルディス・ホッジ/クインテッサ・スウィンデル

『ブラックアダム』
2022年12月2日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト

© 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC Comics

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト HERE 時を越えて【レビュー】

映像作家としてあらゆる挑戦を行ってきたロバート・ゼメキス監督は、本作でも新たな挑戦の成果を見せてくれています…

映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング アンジェントルメン【レビュー】

本作は「近年機密解除された戦時中の極秘ファイルを後ろ盾にしたダミアン・ルイス著 『Churchill’s Secret Warriors: The Explosive True Story of the Special Forces Desperadoes of WWII』」を原作としており…

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『HERE 時を越えて』トム・ハンクス/ロビン・ライト
  2. 映画『アンジェントルメン』ヘンリー・カヴィル/エイザ・ゴンザレス/アラン・リッチソン/ヘンリー・ゴールディング
  3. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  4. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  5. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP