REVIEW
シリーズ4作目となる本作では、遂に天下の大将軍、王騎(大沢たかお)が先頭に立ち、趙国と戦います。冒頭から、前作のラストで登場した趙国の総大将、龐煖(吉川晃司)の圧倒的な力が見せつけられ、最初から最後まで息もつかせぬ展開が続きます。そして、王騎と龐煖の因縁が明かされ、それだけでも充分ハラハラドキドキするにもかかわらず、さらに不穏な動きが同時進行する読めない展開が満載です。
また、これまではひっそりと存在感を表していただけのキャラクターが本領発揮!とあるキャラクターの戦闘ぶりは見た目にもスゴ過ぎて、漫画的な描写を見事に実写化しています。そして、前作のラストでは気になる人物がもう1人登場していたのを覚えているでしょうか。その人物も戦の勝敗に大きく影響します。
本シリーズはまずスケールの大きさが魅力で、このスケールだからこそ、視覚的にも戦術がわかりやすく描かれています。接近戦のスピード感と緊張感はもちろん、引きのショットで見る大群同士の戦闘シーンも見応えがあります。
ラストはウルウル必見の展開が続き、そこで描かれる大将軍とはなんぞやという哲学に胸が熱くなります。サブタイトルの意味も身に染みるラストになっていて、大きな余韻を残します。映画音楽も気持ちを盛り上げてくれて、超大作感があり、日本のアクション映画の大きな進化を実感します。とにかく観終わった後は充実感でいっぱい!実写映画としては最終章とされていますが、続きが観た過ぎます。MCUのように、ここから逆にドラマになったりしませんかね(笑)。いずれにしても、漫画への呼び水にもなりそうなメディアミックスの成功例にも思えます。映画業界としてもこの最終章が、さらなる景気づけとなってくれると期待しています。
デート向き映画判定
本作はシリーズ4作目にあたり、前3作の流れを組む部分が多いです。また群像劇で登場人物が多いだけにすんなりと物語についていくには、2人で一緒に復習しておくと良いでしょう。1作目から観ると、キャラクター達の成長を見守る感覚になり、続編だからこその楽しさが増します。2人ともこの世界観が気に入れば、鑑賞後の会話も盛り上がるでしょう。
キッズ&ティーン向き映画判定
個性豊かな強者が多く登場するので、それぞれの戦いぶりにワクワクできるはず。また、戦闘シーンは迫力やスピード感があるので、やや長めの上映時間146分もあっという間です。王騎のリーダーシップ、信(山﨑賢人)が率いる飛信隊の友情と、胸が熱くなるシーンも満載。どんなに追い込まれても戦い抜く姿勢を崩さない王騎の凛々しい姿は本当に輝いていて、彼に鼓舞される秦の戦士達と同じく力が湧いてくる感覚を味わえます。
『キングダム 大将軍の帰還』
2024年7月12日より全国公開
東宝
公式サイト
©原泰久/集英社 ©2024映画「キングダム」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2024年7月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。