REVIEW
前作『サラリーマン金太郎 【暁】編』の続編となる本作の舞台は、九州の小さな温泉町です。元漁師でサラリーマン経験が全くなかった金太郎は、前作で植物の水やりというような仕事しか任されなかったものの、彼らしい方法で会社のピンチを救った功績を認められ、大きなプロジェクトを任されます。本作は、その
プロジェクト成功に向けて奮闘する様子が描かれています。
金太郎は小さな温泉町で地熱発電所を建設するプロジェクトの責任者になります。でも、早速大問題が勃発。工事を請け負った業者が下請け料とは別に2億円を要求し、支払われるまでボイコットを続けます。同時に、地元の温泉組合を取り仕切る人物が発電者建設に反対し、プロジェクトは難航します。
本作で起こるトラブルは前作とはタイプが異なりつつ、前作からの繋がりも出てきます。前作で描かれた、金太郎が務める大企業の構造的な問題の裏にさらに大きな存在が見え隠れし、ストーリーのスケールが大きくなっています。真相が見えてくると物語の最初の光景とは異なってくる点が特に見どころです。本作のみ観てもストーリーについていけそうですが、前作と合わせて観るとなお楽しめるでしょう。
デート向き映画判定
ラブストーリーの要素もチラッと出てくるものの本筋ではないので、何かしら似たような経験をしていたとしても、気まずくなるほどではないでしょう。娯楽性のあるお仕事映画なので、社会人は特に親近感を持って観られそうです。大企業にお勤めの方も、中小企業にお勤めの方も、それぞれの立場で観られると思います。たまにはお互いの職場の話もしたいなと思う方はパートナーを誘って観てみるのも良さそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定
本シリーズは大きな組織の一員として働くとはどのようなものかシミュレーションできる内容となっています。映画的に表現されている部分はもちろんありますが、現実社会でも組織の一員である以上、ぶつかる問題をいろいろと見ることができます。楽しみながら会社員の世界を覗いてみると、社会勉強にもなりますね。
『サラリーマン金太郎 【魁】編』
2025年2月7日より全国公開
ライツキューブ、ティ・ジョイ
公式サイト
ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも
©本宮ひろ志/集英社©2025映画『サラリーマン金太郎』製作委員会
TEXT by Myson
本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2025年1月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。