インターネットとあらゆるアプリを駆使して、旅行に行ったまま音沙汰なく帰らぬ母を探す物語。父が娘を探すシリーズ1作目もハラハラドキドキでしたが、本作は母失踪の謎が二転三転し、思わぬ人物が犯人かもしれないという疑惑が出てくる点でスリルが増しています。同時に主人公がZ世代なので、デバイスやアプリを難なく使いこなす様も観ていて爽快です。
ほぼパソコンの画面のみで展開する点では、観客を飽きさせない工夫は人一倍あると思います。タイピングの速度やさまざまなWebサイトやアプリを行き来する様はとてもスピーディーでリズミカルな点にその工夫が感じられます。また、デバイスの特徴も伏線に活かされていて、ラストは「なるほど!」となりますよ。この時代、デバイスとインターネットとアプリを駆使すれば、ここまでできるんだなと感心します。本作で、新時代の巧みな人探しを観て、デジタル社会の可能性と怖さを知ってください。
ネタバレになるのでここでは書かずにおくとして、2人の馴れそめによっては、観ていて気まずくなりそうな要素があります。相手の素性がよくわかっていない状況で交際中の場合は、本作を観ると余計な想像が膨らみそうです。馴れそめ以外でも、カップルにおける問題が鍵となっていることを考えると、本作は1人で観るか、仲の良い友達と観るほうが良さそうです。
元気に旅行に出かけたお母さんが全然帰ってこないというところから、怖い事実が次々と出てきます。PG-12なので大人と一緒なら観られますが、キッズが観るとかなり複雑な気持ちになりそうなので、中高生になってから観るということで良いと思います。思春期の皆さんは親に対して思わず反抗的に接してしまっているかもしれませんが、後からいろいろと後悔しないよう、本作も親子で一緒に観てみてはどうでしょうか。
『search/#サーチ2』
2023年4月14日より全国公開
PG-12
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
関連作:“search/サーチ”シリーズ
『search/サーチ』シリーズ1作目
ブルーレイ&DVDレンタル・発売中/デジタル配信中
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TEXT by Myson