REVIEW
日本では2024年に劇場公開された、デンマークとオランダ合作の『胸騒ぎ』はご覧になりましたか?本作はその『胸騒ぎ』の脚本に基づき、ジェイソン・ブラムが率いるブラムハウスが作った作品です。本作の公式資料によると、ブラムは「私は、誰かが何か不快なものを観たときに電話をしてきてくれることを嬉しく思っているんだ。もし、観たものがあなたの一日を台無しにした時は電話して!っというような感じ。それをきっかけに、その映画を観たんだ」と述べています。さすが、ジェイソン・ブラム、そもそものスタンスがユニークですね(笑)。そんなわけで、『胸騒ぎ』を観たブラムはビビッときて本作を製作するに至ったようです。
ただし、本作は『胸騒ぎ』のストーリーそのままではありません。ポイントとなる部分は踏襲しながらも、後半は展開自体が大きく異なります。だから、『胸騒ぎ』を観た方も新鮮な気持ちで観られます。
思うに『胸騒ぎ』を観た時に浮かぶ、「この時、こうすれば良かったんじゃない?」という思いやツッコミが本作で実現されているようにも感じて、いわば『胸騒ぎ』のアンサームービーともいえそうです。だから、むしろ『胸騒ぎ』を観た方は本作を観たほうがスッキリする部分があるはずです。
そして、本作の見どころは何といってもジェームズ・マカヴォイの悪役ぶりです。今回も身体をしっかり鍛えて体格を大きくしているので、圧迫感が半端ありません。最近は迫力満点の悪役ぶりを見せてくれるマカヴォイを観ながら、ふと『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』のタムナスさんが恋しくなりました(笑)。
とにかく、本作はブラムハウスらしい超クレイジーな内容になっていますので、きっと皆さんの期待に応えてくれるはずですよ。
デート向き映画判定
『胸騒ぎ』と同じく、本作に登場する夫婦のやり取りも印象的です。本作は本作で複雑な夫婦関係が描かれていて、2人の関係の行く末も気になる内容となっています。ピンチに陥った時にチームワークを発揮できるのか、それともお互いにがっかりしそうなのか、リアルに想像が膨らみそうです。そういう意味で、夫婦やカップルで観ると微妙な空気になるかもしれません(苦笑)。
キッズ&ティーン向き映画判定
本作では子ども達が相当怖い思いをするものの、大活躍をする場面もあります。とはいえ、PG-12だし、内容的にかなりショッキングです。できれば、中高生くらいになってから、1人でもスリラーを観られるくらい免疫がついてからチャンレジするほうが良さそうです。
『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』
2024年12月13日より全国公開
PG-12
東宝東和
公式サイト
ムビチケ購入はこちら
映画館での鑑賞にU-NEXTポイントが使えます!無料トライアル期間に使えるポイントも
©2024 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
TEXT by Myson
本ページには一部アフィリエイト広告のリンクが含まれます。
情報は2024年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。