REVIEW

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム

  • follow us in feedly
  • RSS
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド/ベネディクト・カンバーバッチ

“何が”というところはネタバレになるので言えませんが、スパイダーマン好きとしては大興奮の内容です。予告編だけ観ても「おや?もしかして…」というところがありつつ、「まさかそんなところまで!」と思える範囲までサプライズがたくさん含まれているんです。今作だけでももちろん楽しめますが、存分に楽しんでいただくには、初代と2代目も含めた“スパイダーマン”全シリーズを観ておくことをオススメします。
そして、今作ではピーター(トム・ホランド)の無垢な願い、純粋な思い、優しさが大きな問題を引き寄せてしまいます。でも、そこで見た目の問題を解決するのでもなく、単純な善と悪の戦いに終わるでもないのが今作の見どころ。ピーターに課せられた高尚な葛藤が今作の大きなテーマとなっていて、すごく見応えがあり、深い内容になっています。トム・ホランドが演じるピーターはまだ幼さがある点が魅力ですが、今作で大きな成長を遂げると同時にかなり切ないストーリーになっています。ただ、これがスパイダーマンの宿命という確固たる筋が通されたストーリーとなっている点で、“スパイダーマン”という存在の尊さを実感できます。“ホーム”シリーズ3部作の最終章というのは寂しいですが、さらにここからMCUの別の展開に繋がっていく展開もあり、いろいろな意味で必見の作品です。

デート向き映画判定
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド/ゼンデイヤ

今作ではピーターにとって大切な存在、恋人MJや親友ネッド、メイ叔母さんとの絆にフォーカスされていて、微笑ましいシーンもあればエモーショナルなシーンもあり、デートで観ると隣同士で一緒に観ているパートナーについても愛おしく思えるでしょう。アクション、人間ドラマ、ラブストーリーとどのポイントでも見応えがあり、誰が観ても楽しめると思います。ぜひデートでも観てください。

キッズ&ティーン向き映画判定
映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド/ベネディクト・カンバーバッチ

今作ではいつも以上に強烈なインパクトのキャラクターが多数登場するので、ティーンはもちろん、キッズでも楽しく観られると思います。上映時間は149分とかなり長めですが、テンポが速くシーンにメリハリがあるので、小学生以上なら集中力は保てるのではないでしょうか。また、恋愛や友情、家族愛もテーマとなっていて身近なストーリーとして感情移入しやすいでしょう。さらに人生観を問う内容となっているので、ピーターと同じようなお年頃のティーンの皆さんは一層共感できると思います。ぜひ若い方に観て欲しい1作です。

映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』トム・ホランド/ゼンデイヤ/ベネディクト・カンバーバッチ

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
2022年1月7日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト

©2021 CTMG. © & ™ 2021 MARVEL. All Rights Reserved.

TEXT by Myson

関連記事
  • follow us in feedly
  • RSS

新着記事

映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬 映画レビュー&ドラマレビュー総合アクセスランキング【2025年3月】

映画レビュー&ドラマレビュー【2025年3月】のアクセスランキングを発表!

映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス 社会的成功が本当の幸せをもたらすとはいえない事例【映画でSEL】

昨今、ウェルビーイングという概念が広まりつつあり、社会的な成功は必ずしも幸福をもたらすとは限らないという見方も出てきました。その背景を、「自己への気づき」(SELで向上させようとするスキルの一つ)に紐づけて考えてみます。

映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶 片思い世界【レビュー】

広瀬すず、杉咲花、清原果耶がトリプル主演を務める本作は、『花束みたいな恋をした』の脚本を手掛けた坂元裕二と、土井裕泰監督が再タッグを組んだ…

映画『神は銃弾』マイカ・モンロー マイカ・モンロー【ギャラリー/出演作一覧】

1993年5月29日生まれ。アメリカ出身。

映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』 ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース【レビュー】

“ハッピー”や“ゲット・ラッキー”をはじめとする大ヒット曲を多数生み出し、他のビッグ・アーティストへの楽曲提供やプロデュースでも並外れた偉業を成してきたファレル・ウィリアムスの人生が初めて映画化…

映画『ANORA アノーラ』ユーリー・ボリソフ ユーリー・ボリソフ【ギャラリー/出演作一覧】

1992年12月8日生まれ。ロシア出身。

映画『片思い世界』公開直前イベント、広瀬すず/杉咲花/清原果耶/土井裕泰監督 存在するということに対しての肯定を、ここまで実験的に描いた物語もなかなかない『片思い世界』公開イベントに広瀬すず、杉咲花、清原果耶が揃って登壇

劇場公開を目前に控え、本作でトリプル主演を務めた、広瀬すず、杉咲花、清原果耶と、土井裕泰監督が舞台挨拶に登壇しました。

映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ おいしくて泣くとき【レビュー】

タイトルを聞いただけで泣いちゃいそうな作品だと予想できるので、逆に泣かないぞと…

劇場版『トリリオンゲーム』今田美桜 今田美桜【ギャラリー/出演作一覧】

1997年3月5日生まれ。福岡県出身。

中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』オリジナルQUOカード(500円分) 2名様プレゼント

中国ドラマ『このロマンスはフィクションだから』オリジナルQUOカード(500円分) 3名様プレゼント

本サイト内の広告について

本サイトにはアフィリエイト広告バナーやリンクが含まれます。

おすすめ記事

映画『キングダム 大将軍の帰還』山﨑賢人/吉沢亮/橋本環奈/清野菜名/吉川晃司/小栗旬/大沢たかお 映画好きが選んだ2024邦画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の邦画ベストを選んでいただきました。2024年の邦画ベストはどの作品になったのでしょうか?

映画『セトウツミ』池松壮亮/菅田将暉 映画好きが推すとっておきの映画を紹介【名作掘り起こし隊】Vol.4

このコーナーでは、映画業界を応援する活動として、埋もれた名作に再び光を当てるべく、正式部員の皆さんから寄せられた名作をご紹介していきます。

映画『オッペンハイマー』キリアン・マーフィー 映画好きが選んだ2024洋画ベスト

正式部員の皆さんに2024年の洋画ベストを選んでいただきました。2024年の洋画ベストに輝いたのはどの作品でしょうか!?

学び・メンタルヘルス

  1. 映画『BETTER MAN/ベター・マン』ジョノ・デイヴィス
  2. 【映画でSEL】森林の中で穏やかな表情で立つ女性
  3. 映画『風たちの学校』

REVIEW

  1. 映画『少年と犬』高橋文哉/西野七瀬
  2. 映画『片思い世界』広瀬すず/杉咲花/清原果耶
  3. 映画『ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース』
  4. 映画『おいしくて泣くとき』長尾謙杜/當真あみ
  5. 映画『ベイビーガール』ニコール・キッドマン/ハリス・ディキンソン

PRESENT

  1. 中国ドラマ『柳舟恋記(りゅうしゅうれんき)〜皇子とかりそめの花嫁〜』QUOカード
  2. 中国ドラマ『北月と紫晴〜流光に舞う偽りの王妃〜』オリジナルQUOカード
  3. 映画『ガール・ウィズ・ニードル』ヴィク・カーメン
PAGE TOP