ダンボと、ダンボの才能に気付くサーカス団の子どもミリーとジョーが本当に可愛くて、最初から最後まで癒されます。ダンボがあまりに健気で、お母さんへの愛がいっぱいなので、涙腺が弱い大人はきっと終始ウルウルしてしまうはず。そして、他の象とは異なり、すごく大きな耳を持ったダンボが、始めはその容姿でバカにされながら、その耳を使った真似の出来ない特技で周囲を喜ばせ、助けていく姿にたくさんの勇気と希望をもらえます。サーカスの世界が舞台のファンタジーということで、こういう演出が得意なティム・バートンが監督を務めたのは納得ですが、他とは違うことで最初は苦労を強いられるキャラクターが最後に活躍する物語だからこそ、そういう作品を多く撮ってきたバートン監督の思いもスクリーンに溢れています。ダンボも本当にリアルでビックリするし、キャストも素晴らしく、特にダニー・デヴィートやマイケル・キートンはすごく役にハマってました。コリン・ファレルは灰汁の強いキャラクターを演じる印象が強いですが、今回は正統派のイケメンお父さんを演じているのも嬉しいです。女子目線では、コリン・ファレルが演じるホルトの娘ミリーが科学者を目指しているという設定にも共感できると思います。子どもだけでなく、ぜひ大人にも観て欲しいディズニー作品です。
一見ファミリー向け映画ですが、老若男女が楽しめる物語でクオリティも高いので、デートで観るのもオススメです。映画を観慣れていなくても誘えるし、気まずいシーンはないので、どんな関係性でもオーケーです。最近日本でサーカスの巡業がどれくらいあるのかわかりませんが、本作を機に次のデートでは、2人でサーカスを観に行くのもアリですよ。
お母さんと離ればなれになってしまったダンボが、お母さん象を救うために奮闘する姿と、それを支えるサーカス団の人々のお話で、とても心温まる作品です。そして何より、子ども達も活躍するので等身大で物語の世界に入れると思います。ダンボはもちろん、ミリーとジョーの姉弟が活躍する姿にも勇気をもらえます。
『ダンボ』
2019年3月29日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
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TEXT by Myson