妻を亡くし、L.A.の郊外に1人で住む元演劇評論家のクロードは、近所に住む親友と共に老後の生活を謳歌していました。そんなある日、かつての恋人リリィがアルツハイマーを患い、施設に入ったことを知り、彼女にもう一度会いたいと願ったクロードはある嘘をついて施設に入所します。クロード役を演じたのは、名優ブルース・ダーンで、本作ではアルツハイマーを患った初恋相手に自らを思い出してもらうべく奮闘するおじいちゃん役を好演。70歳のクロードが若かりし頃の初恋相手に会いに行く展開はすごくロマンチックですが、その手段には思わず笑ってしまいます。また、クロードの娘や孫も登場し、それぞれの恋愛模様が観られるのも本作の魅力となっているので、どの世代の人が観ても共感ポイントを見つけられると思います。そして、クロードの恋愛物語に限らず、それを支えて応援する周囲の人達の大きな愛の物語ともいえるので、ぜひ家族や友人と一緒に観てほっこりする時間を共有してください。
デートで観てもOKです。70歳のクロードのアプローチ方法がとてもロマンチックなので、ぜひ参考にして欲しいと思います。また、クロードの娘の結婚生活や、孫の恋愛模様も描かれているので、それぞれの良い点悪い点を観察して、自分ならどうするのか考えながらご覧ください。観賞後は、デート相手と一緒に感想をシェアすると、お互いの恋愛観や家族観も見えてくるかもしれません。
皆さんの場合は、クロードの孫目線で観られると思います。70歳のおじいちゃんが若かりし頃の初恋相手を今も思う気持ちは、若い皆さんからすると「信じられない!」と思うかもしれませんが、本作を通して、人はいくつになっても恋をしたり何かに夢中になれるんだということをぜひ覚えておいてください。そして、初恋に限らず、誰かを好きになった時は、クロードに負けないくらい真っ直ぐに向き合い、後悔のない恋愛をしてくださいね。
『43年後のアイ・ラヴ・ユー』
2021年1月15日より全国公開
松竹
公式サイト
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TEXT by Shamy