パトリス・ルコント監督、ジェラール・ドパルデュー主演で贈る『メグレと若い女の死』は1953年のパリを舞台に描かれています。今回は、映画のレビューとともに、主人公メグレのセリフのみで登場し姿を見せないフランスの伝統菓子タルト・タタンについてご紹介します。
『メグレと若い女の死』
2023年3月17日より全国順次公開
監督:パトリス・ルコント
出演:ジェラール・ドパルデュー/ジャド・ラベスト/メラニー・ベルニエ/オーロール・クレマン/アンドレ・ウィルム
配給:アンプラグド
公式サイト
REVIEW
物語の冒頭、どこか悲しみを漂わせる若い女性が、美しいドレスを身にまとい、パーティー会場を訪れます。その後、彼女は刺殺体で発見されます。メグレ警視は彼女を殺した犯人を捜すなか、被害者に雰囲気が似た若い女性と知り合います。本作では、事件を追う過程と、地方からパリに出てきたもう一人の若い女性とメグレとの交流を通して、メグレの人となりが描かれていきます。
本作でもパトリス・ルコント監督作品に一貫する世界観は健在です。パリの風景そのものが美しい上に、1950年代ということで一層独特な雰囲気が漂います。また、メグレを演じるジェラール・ドパルデューが醸し出す哀愁と温かい雰囲気がなんともいえず、観る者に親しみを感じさせます。一方で、事件の背景にある人間の歪んだ一面を匂わせるダークなムードも印象的で、どのシーンを切り取っても絵画的です。この人情劇とミステリーが絶妙に絡み合ったストーリーは見応えあり。衣装、ヘアメイク、インテリアにもこだわりが見えて、とても味わい深い作品となっています。ぜひさまざまな視点でご覧ください。
『メグレと若い女の死』でメグレが絶品というタルト・タタンってどんなお菓子?
この度、主人公メグレのセリフに登場しながらも本編では姿を見せない“絶品タルト・タタン”にちなんだタイアップキャンペーンが行われるということで、老舗フランス流紅茶専門店【マリアージュ フレール 新宿店 サロン ド テ】さんにお邪魔し、株式会社マリアージュ フレール ジャポン広報の担当者にお話を伺いました。合わせて、本作の宣伝担当Oさんと共に美味しいタルト・タタンと3種の紅茶をいただいてきました。
マイソン:
タルトタタンは古くからあるお菓子なんですか?
マリアージュ フレール担当者:
19世紀頃のフランス発祥のお菓子といわれています。実はタルト・タタンは失敗作が美味しくできてしまったといわれています。19世紀、フランスにある“ホテル・タタン”で、ある姉妹がアップルパイを作ろうとして、りんごを煮詰めすぎてしまい、その失敗を取り返そうとそのままタルトの生地をりんごの上に流し込んで、フライパンのままオーブンに入れて焼いたら美味しくできあがったのがタルト・タタンである、という逸話が残っています。“ホテル・タタン”は今も実際にあり、看板メニューとしてタルト・タタンが愛されているそうです。昔からあるフランスの伝統菓子で、誰もが知る馴染みのあるおやつです。
マイソン:
失敗から生まれたお菓子だったとは知りませんでした。今回『メグレと若い女の死』とのタイアップキャンペーン期間中にお店でいただけるメニューでは、3種のお茶から好きなものを選べるんですよね。
マリアージュ フレール担当者:
1つ目が“アールグレイ フレンチ ブルー”で、マリアージュ フレールの中でも特に人気のフレンチタッチのベルガモットが香る紅茶で、茶葉の中に青いブルーエのお花も入っています。
2つ目の“パリ-ギンザ”は、キャラメルとベリーフルーツの甘美な印象のある紅茶です。実は銀座本店が25周年記念を迎えたのですが、10年前の15周年記念の時に特別記念で作ったお茶なんです。
3つ目は“カリソン”という名前のお茶です。フランスの伝統菓子カリソンという、アーモンドやフルーツの砂糖漬けを練り込んだお菓子がありまして、それをそのままお茶にしたかのような銘柄となっています。こちらだけノンカフェインのルイボスティーを使用しています。小さなお子様でもお年を召した方でもどなたでもカフェインを気にせず飲んでいただける銘柄です。1階のブティックでもお買い求めいただけます。
一同:
美味しい!
〈タルト・タタン登場〉
宣伝Oさん:
さっきのお話を聞いてから見ても、失敗作とは思えませんね。
マリアージュ フレール担当者:
すごく美味しくできてしまったという(笑)。りんごはアップルパイよりもかなり大きめにカットされるのも特徴になっています。グラニュー糖とバターで甘く煮詰めてから生地をかけて焼き上げ、りんごが下で生地が上となっているのをひっくり返して出すというのが伝統の作り方のようです。
一同:
いただきます!
マイソン:
甘過ぎずちょうど良い甘さで食べやすいですね。
マリアージュ フレール担当者:
そうですね。甘いスイーツが苦手という方にもオススメです。添えられたクリームはクレームフェッテという甘さを加えていない生クリームで、タルト・タタンの味わいをさらに引き立てるように作っています。
マリアージュ フレールならではのポイントなのですが、フランス流紅茶専門店ですので、このタルト・タタンにも実は紅茶を使っています。マリアージュ フレールの中で代表的な“マルコ ポーロ”という紅茶を使っています。マルコ・ポーロという探検家の名前を付けたフレーバード ティーで、甘いフルーツやお花の優しい香りがします。
マイソン:
このタルト・タタンはパリのマリアージュ フレールさんのお店で食べても同じ味なんですか?
マリアージュ フレール担当者:
同じです。しかし、このタルト・タタンは『メグレと若い女の死』に合わせた期間限定です。フランスのパリを中心としてイギリス、日本、ドイツに店舗があるのですが、内観の雰囲気、照明や椅子などすべてフランスから取り寄せています。マリアージュ フレールのどの店舗でもまるでフランスを訪れたかのような雰囲気をお楽しみいただけます。
マイソン:
老舗フランス流紅茶専門店というところで、フランス流という特徴はどんなところにあるのでしょうか?
マリアージュ フレール担当者:
紅茶といえばイギリスというイメージが日本では強いと思うのですが、フランスの特徴として、見た目でも楽しむというところにもこだわっています。たとえば、茶葉の中にお花を入れて見た目にも美しくエレガントに楽しんでいただけるところもフランス流紅茶芸術ですし、お店の内観ですとかティーカップなどは比較的シンプルなデザインが特徴です。時代によってはアール・ヌーヴォーといい、お花や植物が繊細に描かれたものが多いのですが、それに対してマリアージュ フレールではアール・デコスタイルが主流となっています。縦線横線といったとてもシンプルなデザインを用いているところがフランス流です。
マイソン:
ところで、Iさん(=マリアージュ フレール担当者)も映画をご覧になったと思うのですが、劇中で印象に残ったシーンはありますか?
マリアージュ フレール担当者:
クラシックでオシャレな雰囲気で、メグレさんのぽってりとした親しみやすいシルエットも相まって、映画の中に出てくる小物や食器類もすごく綺麗でした。そういった部分も含めてすごく良い映画だなと思いました。
宣伝Oさん:
パトリス・ルコント監督はそういった小物類からも1950年代の雰囲気を出したかったとインタビューでおっしゃっていました。
マリアージュ フレール担当者:
クラシカルな雰囲気で、マリアージュ フレールとも親和性があると感じました。紅茶専門店の観点ですと、メグレさんが年老いた方に亡くなった少女の話を聞きに行くシーンで、アンティークで大きめのティーポットが映っていたんです。そのポットがいつの時代のもので、どこで作られたのかすごく気になりました。
マイソン:
やっぱりそういう部分に自然に目が行くんですね!このお店にもいろいろ茶器が並んでいますね。
マリアージュ フレール担当者:
実は銀座本店地下1階にお茶の博物館として、アンティークなティーポッドや、お茶を入れるキャニスターを展示しています。昔はお茶は貴族の方が飲むような高価なもので、薬としても飲まれるくらい希少なものだったので、召使いの方などが勝手に飲まないように鍵付きの茶箱があったりします。そういったものを展示しています。
マイソン:
パトリス・ルコント監督のこだわりも見えるので、そういう小物などに注目して観るのもおもしろいですね。本日は美味しい紅茶と紅茶のタルト・タタン、ごちそうさまでした!
マリアージュ フレール 新宿店 サロン ド テ
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14−25 2階
2023年3月2日取材 PHOTO&TEXT by Myson
<キャンペーン概要>
「タルト・タタンが絶品だ」というメグレの台詞にちなみ、通常は冬季限定のタルト・タタンを今回特別にご用意。本編ではその姿を見ることができない“メグレ警視のお気に入りタルト・タタン”をお茶とともにお楽しみください。
メニュー内容
期間:2023年3月17日(金)から3月24日(金)まで
値段:¥4.620~(税込)
●本日のランチティー メニュー&紅茶1Pot
●“メグレ警視のお気に入りタルトタタン”
●お茶は映画の舞台フランスにちなんだ下記3銘柄から1つお選びいただけます。
- アールグレイ フレンチ ブルー
映画の舞台であるフランスの美しい景観が想い起こされる、フレンチタッチのベルガモットがやさしくエレガントにフレーバリングされた銘柄。 - パリ – ギンザ
銀座本店15周年の年に発表された運命的な銘柄。カラメルとベリーフルーツたちの甘い共演。パリ-ギンザの洗練された街角に佇むように、心華やぐ味わい。 - カリソン エリタージュ グルマン
フランス伝統菓子の世界がマリアージュ フレールによって新たな歩みを進めるエリタージュ グルマン コレクションより南仏の伝統菓子“カリソン”他、カヌレ、マカロンなど6種の味わい。
*映画「特別しおり」付き
*先着10組20名様には『メグレと若い女の死』鑑賞券をプレゼント!
*鑑賞券は先着10組20名様限定です。無くなり次第終了となります。
*タルトタタンは数量限定です。お品切れの際は他ケーキからお選びいただきます。
◆期待&感想投稿キャンペーン 3月17日(金)から
抽選で3名様に下記豪華賞品をプレゼント!
フランスと日本をつなぐマリアージュ フレール銀座本店の25周年特別記念銘柄「ギンザ プルミエール」ベースのお茶は烏龍茶に代表される半発酵の「青茶」で、ブルーフラワーが入っており、ティーカップに注ぐと水色が美しいインディゴブルーとなります。爽やかなシトラスが香り、「プルミエール」コレクションの特徴である菊の花が優しく添えられています。
応募方法
1:『メグレと若い女の死』公式Twitterをフォロー
2:Twitterで「#メグレと若い女の死」を付けて期待or感想を投稿!
*詳細は『メグレと若い女の死』公式Twitterにて
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