世界で最も売れた歌手、エルヴィス・プレスリーの真実の物語を数々の名曲に乗せて、『ムーラン・ルージュ』『華麗なるギャツビー』のバズ・ラーマン監督が映画化した『エルヴィス』が、2022年7月1日より全国公開となります。そしてこのたび、本作が第75回カンヌ国際映画祭のアウトオブコンペ部門に出品され、5月25日(日本時間26日早朝)にワールドプレミアとして世界で初お披露目されました。会場には、主演のオースティン・バトラーをはじめ、トム・ハンクス、バズ・ラーマン監督ら豪華キャスト&スタッフが登場し、レッドカーペット・セレモニーと記者会見が華々しく執り行われました。
レッドカーペット・セレモニーに登場したオースティン・バトラーは黒のタキシード姿、トム・ハンクスは黒のスーツ姿、そしてバズ・ラーマン監督は妻のキャサリン・マーティンがデザインしたというダイヤモンドとルビーがあしらわれた「ELVIS」と刻まれた煌びやかなベルトを装着した姿で登場しました。さらに、エルヴィス・プレスリーの元妻であるリサ・プレスリーが登場すると、会場からは大きな歓声が沸き起こり、一斉にフラッシュが焚かれました。
翌日26日(日本時間26日夜)に行われた記者会見には、バズ・ラーマン監督とオースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング、アルトン・メイソンらが出席。若くして謎の死を遂げたエルヴィスの生涯を描く本作についてバズ・ラーマン監督は、「彼は若い時からブラック・ミュージックに親しみ、B・B・キングとの交流も有名だった。ブルース、ソウル、ゴスペルなどさまざまな音楽に浸り、そこからインスピレーションを得て、自分なりの音楽を作り上げた。彼はよく“俺はキング・オブ・ロックンロールじゃない、それに浸って発散しただけだ”と語っていたが、僕は彼こそキングだったと思う。そしてとてもスピリチュアルな人だった。そのパフォーマンスはパンクロッカーの元祖と言えると思う」と語りました。
オースティンは役作りについて尋ねられると、「3年間彼に浸り続けた。何度も何度もクリップを見直し、彼の動き、その声、眼差しなどを研究した。そうやって浸り続けたおかげで、鏡を見て自分でもなんだかプレスリーみたいだと思えるようになった(笑)。でも僕にとって大事だったのは、彼のソウルがにじみ出るようにすることだった。3年間彼のレガシーに浸り、人生を生きたことは、本当に心を動かされる経験だった」と話しました。
一方、“悪役”とされるマネージャーを演じたトム・ハンクスは、「僕はプロだからね。お金をもらえればどんな人物にもどんな服装にもなるよ(笑)。僕が演じたトム・パーカーのことはよく知らなかったが、この役を演じることになって、どんな人物だったか知って驚いた。彼は強欲だったけど、プレスリーを最初に見出してスターにした人物だ。もっともプレスリーの音楽に感銘したというより、観客の反応に衝撃を受けたんだ。プレスリーの音楽的な功績を世に残したという点だけは認められるだろう」とコメントしました。
アメリカの映画評論サイトであるロッテントマトで高評価をたたき出し、アカデミー賞受賞監督のギレルモ・デル・トロも自身のSNSで「この映画は、まばゆく、大胆で、感動的だ。オースティン・バトラーは、声、動き、感情など、すべての色合いを見事に表現している。とても気に入った。大好きだ」とコメントを寄せるなど大絶賛の声が続々と集まっている本作。日本での公開がますます待ち遠しいですね。エルヴィス・プレスリーの物語と音楽をぜひ劇場でご堪能ください!
『エルヴィス』
2022年7月1日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
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