映画『アラジン』来日最速試写会イベント:ウィル・スミス
ディズニーが実写化した『アラジン』で、“3つの願い“を叶えてくれるランプの魔人ジーニーを演じたウィル・スミスが来日。最速試写会に集まったファンに迎えられ、イベントに登壇しました。ウィルは「また東京に来られてとても興奮しています。この映画は私のキャリアの中でとても特別なものです。この映画の中で、歌って踊って、ラップして、ドラマもやって、コメディもやって、30年間、私のキャリアの中で培ってきた技術すべてを使うことができました」と挨拶しました。
記者による質疑応答では、「ジーニーはとても愉快でハッピーを届けるエンターテイナーで、ウィル・スミスさんと同じだと思うんですけど、常にハッピーでいられる秘訣があれば教えてください」という質問が出ました。ウィルは「いつもハッピーでいられる秘訣…。こういった“公の場ではいつも”ハッピーです(笑)」と答え、笑いを誘いつつ、「本当に私は幸いにも若い頃から自分が大好きなことをやってこられました。この仕事に就けて好きなことができて、お金も稼げるという両方をできている。それが、私にとっては幸せなんだと思います」とコメントしました。
次に「アニメーション版のロビン・ウィリアムズさんに負けないくらい素敵でした。この役をやる前にどんな準備をしましたか?」と聞かれると、「今回は撮影前に6ヶ月くらいあったので、そこで準備ができました。かなりダンスを覚えたりしましたが、実は踊りはあまり得意ではないんです。俳優なので踊っているみたいに演技はできるんですけど、ダンスはあまりできないので、そういうところは難しかったです。もう1つ特別だったのは、今回の映画で初めてアイライナーをつけて撮影に挑んだということです。いつもの生活ではできないことなんで(笑)」と、ユーモアを交えて答えました。
さらに「“フレンド・ライク・ミー”はどのような工夫や気持ちで歌いましたか?」と問われると、「撮影の1日目にやった曲が“フレンド・ライク・ミー”で、この曲のおかげでジーニーというキャラクターを見つけることができました。この曲でヒップホップのボイスパーカッションをやった時に、これこそ現代版のジーニーだと思いました。ノスタルジックなロビン・ウィリアムズのジーニーにオマージュを捧げながらも、私自身のスタイルを新しい形で見せることができたと思います」と話しました。また「エンドクレジットで流れた“フレンド・ライク・ミー”については、ああいうことができるのが、まさにディズニーのスタジオであって、私達のいるスタジオのすぐ隣りが特殊効果をやっているところだったり、衣装さんもすぐ隣りにいて、その横にはダンススタジオがあったり、そういうように、人がすごく近くにいて組織的にいろんなことがクリエイティブできるところが素晴らしいと思いました」と付け加えました。
この日は、ジーニーが“3つの願い”を叶えてくれるということにちなんで、3人の観客からの質問に答えるという企画も実施されました。司会が企画内容を説明中に、舞台に抽選用の箱が運ばれてきましたが、通訳さんに中を覗くように促して、覗いた途端に「ウワー!」と驚かすという楽しいやりとりを見せたり、隙あらば皆を楽しませようということに余念がないウィル。箱から質問票を引き抜く際には、自らボイスパーカッションで盛り上げてくれて、ウィルの生ボイスパーカッションが聞けるとは、何ともラッキーでした。質問タイムの前には、選ばれたファンとの記念撮影がありましたが、皆で変顔で撮ろうと提案。どんな時も盛り上げる、ノリの良さが本当に素敵です。
ファンからの1つ目の質問では「映画の中で、友達になれるとしたら、どのキャラクターが良いですか?」と問われると、「やっぱりジャスミンだね。ナオミ・スコットさんは本当に素晴らしい女優さんで、あのキャラクターは本当に彼女が作り上げたんですよね。ナオミさんの意見で、プリンセス・ジャスミンが父親の後に国を治める、そういうリーダーになりたいという彼女の意志が反映されている役なんです」とジャスミンというキャラクターの魅力と、演じたナオミ・スコットの功績を讃えました。2問目では「何でも願いが叶うとしたら、日本でやってみたいことはありますか?」と聞かれ、「ず〜っとやりたいことがあって、日本でしかやれないことだと思っているんですが、日本の桜を見ることなんです。でも今年も桜の季節は終わってしまったんですよね。20年間ずっとそれを思い続けていて、今回も見逃してしまいました。来年はぜひ」と話しました。最後の質問では、「“フレンド・ライク・ミー”が本当に良かったです。これは振付や演出はウィルさんが考えたんですか?」と質問されると、「ダンスは振付師がいたんですが、シーン全体、シーンの見せ方、どういうジョークを言うかとか、そういうところは、ガイ・リッチー監督にウィル自身を投影してくれと言われたので、結構自由にやらせて頂きました。アニメーション版でロビン・ウィリアムズは画期的なことをやっていて、彼のスタンドアップ・コメディのスタイルをこの役に注ぎ込んだわけです。私もそれをぜひやりたいと思いまして、昔やっていたフレッシュ・プリンスという私のスタイルを新しいジーニーに注ぎ込みました」と明かしました。
と、ここで質問タイムが終わったかと思ったら、3人目の質問者が「1つだけ、ウィルさんに見て頂きたいものがあるんです」と言うと、“フレンド・ライク・ミー”が流れ始めました。すると、会場に潜んでいた他のダンサーも一斉に踊り出し、観客もポンポンで盛り上げ、ウィルにサプライズの演出が披露されました。ウィルも驚きながらすごく喜んで、“フレンド・ライク・ミー”を生で歌ってくれて、大盛り上がり。
最後にウィルは、今日の観客、日本のファンに向けて「今のサプライズ、本当にありがとうございました!本当にサプライズでした。この映画は作るのも楽しかったんです。それが映画を通して皆さんにも伝わると思います。とにかく私としては、皆さんに観て頂きたい映画ですし、先ほども言った通り、今までの映画作りの中でも特別な素晴らしい体験だったんですね。ですから今日ご覧になって頂いた方は、友達、家族、従兄弟やおじさん、おばさん、皆さんに伝えて頂きたいと思います」とコメントし、イベントは幕を閉じました。
本当にいつもサービス精神旺盛で、今回のイベントでも楽しませてくれましたが、映画でどんなジーニーに会えるのか、乞うご期待!
映画『アラジン』来日最速試写会イベント:
2019年5月17日取材 PHOTO&TEXT by Myson
『アラジン』
2019年6月7日より全国公開
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
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