映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』来日記者会見:ブライス・ダラス・ハワード、ディワンダ・ワイズ、コリン・トレボロウ監督/クリス・プラット(リモート登壇)/玉木宏、伊藤沙莉、満島真之介(日本語吹き替えキャスト)
スティーヴン・スピルバーグ監督が現代に恐竜達を蘇らせた『ジュラシック・パーク』(1993)から、29年間続く“ジュラシック”シリーズも『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』で完結。この度、本作が日本で劇場公開されるのを目前にし、本作に出演するブライス・ダラス・ハワード、ディワンダ・ワイズとコリン・トレボロウ監督が来日しました。そして、クリス・プラットはお子さんが産まれたばかりのため家族と過ごしたいということでリモートで出演しました。
トレボロウ監督は『ジュラシック・パーク』から約30年経ち、遂に完結となる本作についてスティーヴン・スピルバーグとどんなことを話し合ったか聞かれると、「スピルバーグ監督とはキャラクターに関していろいろと話し合いました。我々が大好きだったローラ・ダン、サム・ニール、ジェフ・ゴールドブラム、この3人のキャラクターについて、またクリス・プラット、ブライスが演じるキャラクターの人格について話し合いました。そして、皆を一緒に共演させるということになりました。ディワンダが演じる新しいキャラクターも素晴らしいです。どのキャラクターも皆さんに愛していただきたいキャラクターです」と答えました。
レガシーキャスト(ローラ・ダン、サム・ニール、ジェフ・ゴールドブラム)と共演した感想を聞かれると、クリスは「大変光栄でした。サム、ローラ、ジェフ、レガシーキャストと呼ばれる彼等が出ている1作目を、僕やブライスは12、13歳くらいの時に初めて観ているんですね。それから30年経った今、アイコンと呼べる彼等とスクリーンを分かち合えるというのは本当に筆舌に尽くせないくらい、キャリアいちの光栄で名誉なことだと思っています」と返しました。
ブライスは「『ジュラシック・パーク』は12歳の頃、劇場で観ました。子どもの頃の私にとってこの映画は最も重要な映画で、この映画を観たからこそ映画を作りたいという思いを抱きました。自分が物語の一部になるとは予想もしていませんでした。ですから、(今でも信じられなくて)きっとこのことで自分のことをつねり続けるんだと思います。また、レガシーキャストといわれる方々との共演はクリスがおっしゃったように、本当に人生のなかでも大変光栄なことです。そして、彼等はとにかくとても楽しくて、遊び心、いたずら心があって、本当に才能に溢れていて、卓越していて、思いやりのある方々なんですね。だからすべての瞬間、彼等によって内容が高められていると思います」と熱く語りました。
次に長年続いたシリーズに新しいキャラクターとして参加した感想を聞かれると、ディワンダは「撮影の準備期間を含めて隔離されていたので、素晴らしいキャスト陣と何ヶ月もの間、ほぼ同居状態だったんですね。その体験が自分にとっては最高でした。レガシーキャスト3人について、自分は彼等のキャリアに憧れて、あんな風になれたらいいなと思って自分のキャリアを進めてきました。そんな方達と一緒にスクリーンを飾るどころか、同居しているような状況で家族ぐるみで仲良くなれたんです。ジェフ・ゴールドブラムさんは毎晩素晴らしい音楽を奏でてくれました。サム・ニールさんは毎晩美味しいワインを提供してくれました。ローラ・ダンさんは究極のいたずらっ子で毎日いろいろ仕掛けてきました。そんな風に最高に楽しい、最高に素晴らしい時を過ごさせていただきました」と話しました。
そして、日本語吹き替えキャストも登壇。クリス・プラットが演じたオーウェンの声を担当した玉木宏は「バイクチェイスシーンは吹き替えをしていても興奮するお気に入りのシーンでした。あのシーンの裏側や思い出を教えてください」と質問。
クリスは「映画はそもそもコラボレーションするメディアなんですが、まさに今おっしゃったシークエンスは本当の意味でコラボレーションで作られたシーンだと思います。自分の演技、日本語版では玉木宏さんの声、バイクのスタントマンさん、僕のスタントマンさんと、皆の力が合わさってコラージュされてこの素晴らしいシークエンスができあがっています。かなり最新鋭のトリックを使っていまして、自分としては今まで映画では観たことがないような本当にすごいチェイスシーンになっていると思います。また、『ジュラシック・ワールド』を思い出させるようなバイクとヴェロキラプトルが併走するようなシーンではあるんですけれど、ちょっとその時とは状況が違っていて、捻りが加わっていて、とてもワクワクするシーンになっていると思っています」と振り返りました。
満島真之介は、トレボロウ監督に「演出する上で苦労したシーン、またはご自身でも良い出来だと思っているシーンはどこですか?」と質問。トレボロウ監督は「こういう映画を作るのは常にとても難しいことでチャレンジングなことなんですね。でも今回、アニマトロニクスの恐竜がたくさん出ていて、実際のセットも多く作りました。それを作るためにエキスパートがたくさん参加していて、私は現場でプロ達が仕事をするのを観ているだけという時もよくあるんです。先ほど出ていたマルタ島でのチェイスシーンは、ああいうシーンをやるにはかなりCGやVFXを使っているだろうと思われるんですけど、飛行機もオートバイも実際に使っています。ギガノトサウルスやピロラプトルもアニマトロニクスで実際にそこにあるんですね。ですから、全部がCGというわけではないんです。私が一番誇りに思っている、気に入っているシーンは、ブライスが演じたクレアが水中に潜っていて、恐竜がその上からフーッと息を吹きかけるシーンです。妥協するシーンも結構あるんですが、自分の頭の中で思い描いた通りになったシーンがあのシーンなんです」と撮影の裏側を明かしました。
ディワンダが演じたケイラの日本語吹き替え版声優を務めた伊藤沙莉からディワンダへは、「苦労したシーンはどこですか?」という質問がありました。
ディワンダは、「大変だったシーンは全部です(笑)。最初に撮影したのは、クリスとの氷上でのアクションシーンでした。私は慣れていないし、足元はツルツル滑るし本当に大変でした。でも、アクション慣れしているクリスや素晴らしいトレボロウ監督が全力でサポートしてくれました。だから本当に安心して思い切って演じることができました。クリスに関しては、完璧に支えてくれて、文字どおり私がツルッと転んでもガッチリ受けとめてくれて、とても感謝しています」と話しました。
最後に登壇者を代表してブライスからは、「お子さん、ご家族、友人の方を連れてこの作品を映画館で楽しんでいただきたいと思います。私も12歳の頃、この忘れられない作品に出会ったように、願わくば日本のお子さんにも同じような体験をしていただければ幸いです」とコメント。クリスは「日本のファンの方々、とっても愛しています。この10年間、本当にありがとうございました。私達の
良き友人、ファンでいてくださって、このことはずっと忘れません。私達が本当に愛情を込めて作った作品です。先んじてですが、観てくださってありがとうございます」と締めくくりました。
レガシーキャストも含めた豪華キャストに加え、恐竜達も総勢で地球丸ごとを舞台にしたような作品となっています。これは大スクリーンで観ないともったいない!ぜひ本作の臨場感を映画館で味わってください。
映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』来日記者会見:
2022年7月28日取材 PHOTO&TEXT by Myson
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
2022年7月29日より全国公開
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
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