映画『OUT』公開初日舞台挨拶:倉悠貴、醍醐虎汰朗、与田祐希(乃木坂46)、水上恒司、與那城奨(JO1)、大平祥生(JO1)、金城碧海(JO1)、庄司智春(品川庄司)、渡辺満里奈、杉本哲太、品川ヒロシ(監督、脚本)
2023年11月17日、映画『OUT』が劇場公開され、映画を観終わった観客の前にキャストと監督が勢揃いで登壇しました。
主演を務めた倉悠貴は、「こんにちは。井口達也役を演じました、倉悠貴です。(映画は)いかがでしたでしょうか?」と聞くと、会場から大きな拍手が起こりました。
安倍要役を演じた水上恒司は役柄の口調で「喧嘩は日々の努力だからよぉ」とセリフを披露し会場を沸かせました。
その流れを受けて、何かやらずにはいられない状況に追い込まれた與那城奨(JO1)は、「皆さん、こんにちは〜」と上品に挨拶をすると、「声ちっちゃい」とメンバーからツッコミも入り、会場に笑いが起きました。
続いて、大平祥生(JO1)は、「目黒修也を演じました、⼤平祥⽣です。今日はよろしくお願いします」と挨拶。
金城碧海(JO1)は、「おい、テメエ、人の姉ちゃんに〇○○たててんじゃねえぞ」と放送NGワードが入った、役柄が劇中で言うセリフを披露すると、「マスコミいるぞ、今日」「おかしなことが起きてる」などメンバーからフォローが入りました(笑)。
撮影で大変だったエピソード
庄司智春:僕はあっちゃん(醍醐虎汰朗)に顔を踏まれるんです。で、完璧に特殊メイクをしていただいたんですけど、監督がアドリブというか撮影前にスニーカーの底に血糊を塗りだして。で、顔にぺたぺたぺたぺたつけ出したんですよ。スニーカーで踏むから、スニーカーの後をつけたいらしくて。で、にやにやしながらつけてくるんですけど、実際にやっぱ『ドロップ』で顔踏んづけたりしてるから、そういう…。
品川監督:俺は人の顔踏んだことない。
庄司智春:人の顔を踏まないと、ああいう発想はない。
品川監督:そんなことないよ(笑)。
庄司智春:でも、さすがだなっていう。
品川監督:庄司の顔にちゃんと靴の後がついてるんで、もし次観ることがあったらその辺も観てもらえたら。
MC:今までそういう経験ないですよね?
庄司智春:まあ、ないですね。ヤンキーをバカにしてボコられたことはあります。
品川監督:だから、そのまんまの役なんだよね。
倉悠貴:撮影自体、本当に大変で、全然寒さを感じなかったと思うんですけど、とにかく寒くて。1、2月とかに撮ってたんで。筋トレするシーンがあって、すごい湯気が出てたと思うんですけど、あれはCGで足したわけじゃなくて、現場の近くに簡易サウナを設置しまして、そこで10分、15分ぐらい皆で入ってからダッシュで現場に向かって、こうやって(筋トレの身振り)やりました。
品川監督:CGで湯気が出るのが嫌で。たまたま庄司とユーチューブをやってる時に、簡易サウナを使ったの。これ使えるなと思って現場に簡易サウナを持ってきてもらって。だから、水上君と蔵はそこに入って、そこでアップして、「来い、来い、来い、(カメラ)回して、回して、回して」って、リアルな湯気を出したっていう。
水上恒司:僕、要(役名)がネックレスしてたんですけど、それがチンチンに熱くなって、「熱熱熱っ!」っていうぐらい、結構60度くらい?
倉悠貴:90度までいってたと思う。
水上恒司:結構高温な。
MC:それは水上さんがうっかりさんだったんですね?
水上恒司:はい、僕のせいです(笑)。僕が悪いんです。
品川監督:しかもさ、もっと寒ければもっと(湯気が)出たんだけど、その日に限って少し暖かかったんですよね。
與那城奨:1発で決めてくださいって監督に結構言われたシーンがあって。ガラスのシーンもそうですし、壁殴りが1回しかできないっていわれて。
品川監督:いや1回ではないのよ。例えば、ガラス割っちゃってミスると、ガラスをつけ替えるのに1時間ぐらいかかっちゃうから1発で決めろよって。
與那城奨:1発で決めろよって、何回も言われるんで、ちょっとプレッシャーだったんです。僕はガラスを計3枚割ったんですけど、1枚目は結構うまくいって、2枚目いこうとしたら、足場が滑って。アクションの人がちょっと滑っちゃって、実はガラスにちょっと身体が当たってたんですよ。
品川監督:たぶん観てる人はわかんないと思うんだけど、実際はガラスを割ってるんじゃなくて、ガラスはこっち(スタッフ側)でボタンを押して割ってるんですよ。で、人が飛び込むタイミングに合わせて、こっちでパンって割って、入ってくるんですよ。
與那城奨:だからタイミングがむちゃくちゃ難しいのに一発で決めなくちゃいけなくて。ただ僕も必死なんで、ちょっとアクションの人ともつれちゃって、1回当たっちゃったんです。もうその時に割れるんじゃないかって思いながらやったんですけど、割れなかったので、それは本当に良かったと思います。そこがちょっと映ってるかもしれないので、ぜひもう1回観てほしいです。そこは本当に緊張したんで。
渡辺満里奈と杉本哲太のキャスティング
品川監督:満里奈さんは可愛いって言われて喜ぶ人(笑)。それが本当に可愛い人でやって欲しかったんですよ、『OUT』のメンバー(=キャラクター)って嘘をつかないじゃないですか。だから、本当に可愛いと思ってるし、でもお姉さんっていうのはさすがにっていう、それで本当に可愛くて喜んでくれるっていうので、満里奈さんしかないって思って。っていうのと、僕の中で秋元康さんプロデュースの2人(渡辺満里奈と与田祐希)が世代を超えて共演してるっていうのが、なんかちょっとエモいなっていうのがあって。哲太さんはこういう人達(『OUT』のヤンキー達)にビビらない大人で、少し昔悪かった人が良いなって。その雰囲気があるから。哲太さんがいると、皆がちょっとだけしまるっていう雰囲気で哲太さんが良いなって。試写会を観て出てきた(杉本哲太の)第一声が「懐かしくなっちゃうね」って。めちゃめちゃ嬉しかったです。
杉本哲太:僕が青春時代に乗ってたバイク、FXとか、そういうところも懐かしかった。旧車がね。
MC:いいですね。世代を超えてというか、リンクするっていう。与田さんどうですか?
与田祐希:実は私、渡辺満里奈さんとLINEを交換させていただいたんですけど、ちょっとスマホをなくしちゃって、LINEのアカウントが変わっちゃって、もう1回交換していただけますか?渡辺満里奈:もちろん、もちろん!
品川監督:裏でやってください(笑)。
(周囲のメンバー):言いづらかったんだろな。
与田祐希:今しかないと思って。今言わないと一生言えないと思って。今勇気を振り絞りました。
この後、メンバー同士でLINEの交換のお願いや、一緒に筋トレやりましょうというミニコントが繰り広げられていました(笑)。
映画『OUT』にまつわるOUTなエピソード
醍醐虎汰朗:朝一のカルビ。これは焼肉のシーンで食べなきゃいけなかったんですよね、朝。けど、朝一のカルビってしんどくないですか。胃もたれがしちゃうので。
品川監督:めちゃめちゃ美味しいカルビだよ。皆羨ましかったよね?
水上恒司:めちゃくちゃ美味しかったですよ。
醍醐虎汰朗:ただ朝です。朝一。
MC:この中で焼肉を食べてない人は?皆さん食べてる?
品川監督:結果、お弁当をくれたんですよ。全員食べたんです。僕の行きつけの渋谷の“どうげん”っていう焼肉屋さんなんですよ。そこのお肉が好きで、この映画を観終わったら絶対焼肉食べさせたいっていうので、その“どうげん”の人に来てもらって、そこのお肉を切って出してるんですよ。
杉本哲太:不良役なのに皆礼儀正しい。焼肉屋のシーンだから皆さんとお会いした時は割とアクションシーンじゃない部分なので、割と穏やかに朗らかに暖を取りながらニコニコしてて、礼儀正しくきちんと挨拶をされて、皆なんて良い子なんだと思ってたんです。(現場では)アクションシーンは見てなかったので、あんな良い子達がこんなすごいアクションをやるんだって。
MC:金城さんも嬉しいですよね。
金城碧海:(大人しめに)めちゃくちゃ嬉しいです。そんなこともあったなあと思って。ありがとうございます。
品川監督:なんで急にそんな、(いつも)そんな感じじゃないでしょ(笑)?
金城碧海:そんな感じじゃないです。落ちついていこうと。
品川監督:声ちいせえな(笑)。
一同:ハハハハ。
最後に品川監督は「ヤンキー映画っていうと、本当に荒くれ者が暴れているだけっていうイメージがあると思うんですけど、その中におじちゃん、おばちゃんの愛情とか、千紘の背負っているものとかを主人公が感じ取って一生懸命喧嘩を我慢するっていう葛藤もあったりして。だけど、仲間を選ぶかっていうところに向かっていくストーリーなので、それが本当に若い出演者達の役者に対する思い、アーティストとしての思いとかっていうのがリンクしてすごいアクションに繋がってると思うので、その辺を感じながら映画を観ていただけると嬉しいです」とコメントしました。
舞台挨拶中はとても和やかなムードでチームワークの良さが伝わってきました。一方、映画はスリル満点、笑いあり、アクションは迫力ありの仕上がりになっています。品川監督が話していたように、映画を観ると焼肉を食べたくなるので、お腹を空かせて観るのもオススメです。観ているだけでも良い意味でエネルギーを消耗しますので、映画を観た後は美味しいものを食べて、ご堪能ください。
2023年11月17日取材 PHOTO&TEXT by Myson
『OUT』
2023年11月17日より全国公開中
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
©2023『OUT』製作委員会
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