映画『ロケットマン』ジャパンプレミア:タロン・エガートン(タロン・エジャトン)、デクスター・フレッチャー監督
エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』PRのため、主演のタロン・エガートン(タロン・エジャトン)、デクスター・フレッチャー監督が来日しました。まず2人は、ブルーカーペットイベントに登場し、ファンサービス。会場は、2人の来日を心待ちにしていたたくさんのファンの熱気に包まれました。
続いて試写会が行われる劇場の舞台に登壇した2人。ファンからは大歓声が起こり、2人も会場を隈なく見渡し手を振って応えました。
デクスター・フレッチャー監督は来日した感想を聞かれると「日本に来るのは今回で4回目なんですけど、毎回たらふく美味しいものを食べて、思いっきりショッピング三昧して、本当にいつも楽しくて、日本のファンの皆さんは誰よりも温かくいつも迎えてくださって、最高に興奮しています。特に今回『ロケットマン』という素晴らしい映画と、隣りにいる素晴らしいタロンを主演に迎えて作って、皆さん最高に楽しんでもらえる映画なので、今興奮のあまりちょっと身体が爆発しそうな感じです」と挨拶しました。
初来日のタロンは「これだけ素晴らしい歓迎をして頂いて、本当に嬉しく思います。特に東京はずっとずっと来たいと思っていた町でした。そしてどうしてもPR活動で忙しいとホテルの中で過ごす時間が長くなってしまうんですけど、それでも出会った多くの日本の方々の温かい歓迎を受けて、非常に感動しております。そして美味しい食べ物もたくさん頂きました。今回こうして日本にPRに来ましたのも、この映画が特に日本の皆さんに絶対気に入ってもらえるという自信があったので、ぜひ皆さん楽しんで頂ければと思います」と笑顔を見せました。
大ヒットした『ボヘミアン・ラプソディ』を撮ったフレッチャー監督は、今までの作品と比べて本作がスペシャルだと思うところを質問されると「ほんとにクイーンが人気なのも知っていましたし、『ボヘミアン・ラプソディ』が日本でこれだけ当たったのも全然不思議ではないんですけども、『ロケットマン』はあの映画と全く違います。この作品はとにかく純粋なミュージカルであることがまず大きな違いだと思います。そしてここにいるタロンが全曲すべてアフレコなしで歌っている、そこが一番の見どころです。本当に彼は演技が素晴らしく、俳優として素晴らしいだけではなく、歌唱力も並外れたものを持っているので、皆さんが今からご覧になる映画は1曲1曲すべて彼が生で歌っています。特に実際に撮影された日、その撮影現場でその勢いで歌った生歌というのが、一番心がこもって、感情がストレートに伝わってくるところですので、そういうところにもぜひ注目して観て欲しいと思います。皆さんエルトン・ジョンが好きで、タロンが好きなら、今日は最高にハッピーな気分でお家に帰れると思います」と自信を覗かせました。
エルトン・ジョンと不思議な縁があり、今回エルトン・ジョンの役をやることになった心境についてタロンは「俳優をやっていて、まだご存命中のあれだけ有名な方を演じるという機会はなかなかないと思います。多くの時代映画は他界された後に制作されるものが多いので。今回この作品に関しては、張本人がご存命で制作に深く関わっているという繋がりがありました。なので制作を通して非常に深い絆がエルトンとの間に生まれまして、友情も生まれました。本当にただその時だけで終わるのではなく、ずっと続いている友情です。実際に数週間前まで彼の南仏の家で彼の家族と数日過ごしました。今回の作品に出演できたことは特別な経験であり、魔法のような経験でした。日本で『キングスマン』が大変なヒットをして、大変人気があるというのを聞いています。他にも『イーグル・ジャンプ』など日本で好評だということですが、今回の作品はデクスター・フレッチャー監督を含め、本当に素晴らしい作品になりましたので、ぜひぜひ皆さんに楽しんで頂きたいと思います」と熱く語りました。
タロンは『SING/シング』でゴリラのジョニーの声を担当し、エルトン・ジョンの歌を歌っており、『キングスマン:ゴールデン・サークル』にはエルトン・ジョンが出演、そして本作でタロンがエルトン・ジョンを演じているというような繋がりがあります。
最後にデクスター・フレッチャー監督から「映画の作り手として、何よりも達成感、幸せを感じるのは、観終わった観客の笑顔を見る時、そして皆さんがとても楽しんでくれたというコメント、反応を聞く時です。この映画はそういった意味で一人ひとりに心に、名曲やタロンの素晴らしい演技と歌を通して、響くものになっていると確信しています。この映画は暗い面も描きながら、最終的には希望の物語であり、どんな状況に置かれても、人生は捨てたものではないんだという、そういう人生賛歌としてのメッセージもあります。そういうものも受け取りつつ、最後劇場を後にする時に皆最高の笑顔、最高にごきげんな気分で“楽しかったね”って去ってくれれば、これほど自分が嬉しいことはありません。皆さんぜひ楽しんでください」と思いを述べました。
タロンは「ついさっき黒澤明監督の言葉を引用したテキストを見かけて思い出したんですが、“多くの映画監督は映画を作る際に、心でなく頭を使っていると感じる”というものでした。この映画というのはいろいろな悲しい出来事とか、エルトンの素晴らしい音楽を讃える、両方を盛り込んだ作品ではあるんですけども、一つ言えることは、我々は作っている間、とにかく最高の時間を過ごしたということです。そんな喜びに満ちて、愛に満ちて、本当に皆の心がこもった作品になっています。とにかくこれは人間の人間らしい人間臭い作品なので、だからこそ世界中の人達に共感してもらえたのではないかなと思います。エルトン・ジョンは成功し、たくさんの才能を持っていた人だけど、実は彼が抱えていた問題というのは我々と同じような悩みや苦しみです。そんな経験を皆さんこの作品を観て、共感して頂けたらと思います。有名である必要はないし、実際に例えば薬物依存症である必要はなく、すごく人間臭さというものを感じて頂ける映画だと思いますので、ぜひ楽しんで頂けたらと思います。よろしくお願いします」と観客に訴えかけました。
最後にサプライズで観客から、2人にエルトン・ジョンの曲「Saturday Night’s Alright」に合わせてサイリウムを掲げて歌をプレゼント。監督はスマホを録りだし撮影。すぐにSNSにアップするよと喜びを伝えました。
短い時間での舞台挨拶でしたが、2人の一言ひと言にすごくこの作品に対する情熱と愛が込められているのを感じました。2人ともすごく気さくでしたが、同時にすごく熱意を感じたし、タロンは映画の中ではやんちゃなキャラクターも多いですが、すごく真面目な方なんだなという印象を受けました。本作は、本当に物語、演技、音楽、すべて楽しめる作品になっています。ぜひ音響の良い、大きなスクリーンの劇場で観てください。
映画『ロケットマン』ジャパンプレミア:
2019年8月15日取材 PHOTO&TEXT by Myson
『ロケットマン』
2019年8月23日より全国公開
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
東和ピクチャーズ
©2019 映画「ロケットマン」製作委員会