「1作目ってどんなストーリーだったっけ?」と思いながら観ても大丈夫です。最初におさらいを入れてくれているし、本作のストーリー自体、1作目のストーリーを思い出すところがキーになっているので展開に合わせて自然に記憶が蘇ってきます。本作は1作目『魔法にかけられて』から15年後を描いたもの。ジゼル(エイミー・アダムス)は人間界でローガン(パトリック・デンプシー)と出会い、彼の娘モーガンと共に幸せな家庭を築きハッピーエンドを迎えたと思いきや、おとぎの世界とは違って人間界は複雑。ジゼルは思春期を迎えたモーガンとどう接したら良いのかわからずにいます。そこでジゼルとロバートは環境を変えればきっと幸せになれると思い、一家で郊外に引っ越しますが、新しい環境でさらにモーガンとの距離は遠のいてしまいます。困ったジゼルは、エドワード(ジェームズ・マースデン)とナンシー(イディナ・メンゼル)からプレゼントされた魔法の杖を使って、お願い事をしますがとんでもない事態を招いてしまいます。
本作は、数々のおとぎ話にまつわる、ある設定を上手く使ったとてもユニークなストーリーが印象的です。ネタバレになるので具体的な表現を避けますが、「そのキーワードをそう使うのか!」というところがとてもおもしろいです。一見毒々しい展開になりますが、ラストは優しさに包まれている点でも癒されて、“魔法にかけられて”シリーズとしての良さがきっちり踏襲された世界観が描かれています。ストーリーがあっさりし過ぎているという印象がなきにしもあらずですが、ファミリー向けだと考えるとキッズから大人まで楽しめる作品となっています。また、ディズニー映画王道のミュージカルシーンも見もの。ナンシー役のイディナ・メンゼル(『アナと雪の女王』雪の女王役でお馴染み)のパワフルで伸びやかな歌声を堪能できる曲にも要注目です。
キラキラ系の作品なので逆に多少好き嫌いが出てくるジャンルに入るのかもしれませんが、ロマンチックで爽やかで、デートで観て気まずいシーンもなく、誰でも観やすいと思います。1作目を一緒に観てから本作を観ても良いですし、本作から観ても大丈夫です。2人とも本作を気に入ったら、フィーリングが合うというところで相性の良さも実感できそうですね。
上映時間が約2時間というところで集中力が続くかどうかですが、ストーリーはとてもシンプルでわかりやすく、可愛いキャラクターも登場するので、幼いキッズでも楽しめると思います。ティーンの皆さんは特にモーガンの目線で感情移入ができそうです。今まさに思春期で家族とギクシャクしていたら、本作を観るとちょっと気分が変わるかもしれません。
『魔法にかけられて2』
2022年11月18日17時よりディズニープラスにて配信開始
公式サイト
© 2022 Disney Enterprises, Inc.
TEXT by Myson
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