映画『バービー』来日ジャパンプレミア:グレタ・ガーウィグ(監督・共同脚本・製作総指揮)、デイビッド・ヘイマン(製作)/高畑充希(日本語吹き替え版バービー役)
全米でメガヒットを飛ばし、社会現象を巻き起こしている『バービー』の日本劇場公開を間近に控え、監督、共同脚本、製作総指揮を務めたグレタ・ガーウィグと、製作を務めたデイビッド・ヘイマンが来日しました。
グレタは会場に詰めかけた観客に向けて「本当に今日は来てくださってありがとうございます。自分の作品を携えて日本にいるというのは大変光栄です。というのは、私は日本の映画が大好きだからなんです。皆さんに作品を観ていただくのを楽しみにしています」ととびきりの笑顔で挨拶。
これまで、“ハリー・ポッター”シリーズ全8作、“ファンタスティック・ビースト”シリーズ、『ゼロ・グラビティ』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『マリッジ・ストーリー』と数々の大ヒット作、名作を手掛けてきたデイビッド・ヘイマンは、「私はプロデューサーですので、グレタさんの言ったこと全部に私も同意しております」と控えめに一言。足元にはさりげなくピンクのスニーカーを履いているのが、チャーミングでした。
そして、マーゴット・ロビーが演じるバービーの日本語吹き替えを担当した高畑充希もピンクの着物で登場。「グレタ監督の作る映画が大好きで、毎回映画館で拝見していて、実際にご本人に会えて感動しています。優しい眼差しで人としても女性としても素敵な方だなと、今日もっとファンになりました。この映画は皆さんが描かれている印象とは全く違った鑑賞後感になると思うので、皆さんがどんな感想を抱かれるのか、私自身も楽しみです。今回、この作品に関われてすごく光栄に思います」と胸がいっぱいの様子でした。
アメリカで既に記録的なヒットを飛ばし、社会現象を巻き起こしている本作。アメリカでは劇場にピンクのものを身につけていくピンク旋風が巻き起こっている 状況について聞かれたグレタは「もちろん撮影中、光栄にもこの美しいセットに身を置くことができたんです。全部がピンクというわけではなかったのですが、ピンクがたくさん使われていて、キャストもスタッフもそこに足を踏み入れるとハッピーになっていました。そして実際に公開されてから皆さんがピンクを身につけて映画を観に行ってくださっていて、すごく笑顔でハッピーな気持ちでいてくださっているわけですよね。本当に嬉しいです」と述べました。
本作の魅力について、デイビッドは、「本当に魅力はたくさんあります。まず脚本家であり、監督であるグレタさんという存在。そして、素晴らしい、一番今ノリにのっている俳優の方々が素晴らしい演技をされています。作品全体でダンスパーティーだといえるような作品です。美しいセットで衣装もとても美しく素晴らしいです。この映画には1つのことだけではなく、いろいろなことが込められているんです。何より、とても可笑しくて、心にキュンとくる感動もあり、エンタテインメント要素に溢れた映画です」と自信を見せました。
高畑充希が圧倒的なバービー感を讃えていたマーゴット・ロビーの演技も見ものです。そして、話題はライアン・ゴズリングが演じたケンが歌うシーンにも及びました。このシーンがどうやって決まったかと聞かれたグレタは「自分の中でケンにはミュージカルのシーンをぜひやって欲しいと思っていたんです。自分自身が誰か、アイデンティティを発見した喜びを歌うシーンとして。マーク・ロンソンさんとアンドリュー・ワイアットさんがロックオペラ調の素晴らしい曲を書き下ろしてくれて、あとはライアンの説得となり、基本的に「やって、やって、やって」とOKしてくれるまで言い続けました。本当に素晴らしい歌声、ダンスなんですが、ライアンによると今回の歌のスタイルは今までやったことがないもので、どこからきたものかもわからないし、二度とそれを繰り返すことはできないものなのだそうです(笑)」と振り返りました。
デイビッドは「ライアンは本当に素晴らしい俳優さんだと思います。口ではできないと言いながらも、やってみると本当にこちらを驚かせてしまうような、予想もしていないようなパフォーマンスを見せてくれる方なんです。いつもそういう驚きを与えてくれる俳優さんでした。映画を観ていただければわかるのですが、コメディあり、素晴らしい歌あり、とても心に訴えかけてくるようなそういう演技をしてくださる本当に素晴らしい俳優さんです」とライアン・ゴズリングを称賛しました。
これに対し、司会のDJ TAROが「もしまたライアンの歌とダンスが観られる機会が本当にあるとしたら、『バービー』の続編でしかないということですよね、きっとね」とコメントすると、グレタからは「この先どうなるかわかりませんから」というコメントがあり、デイビッドからも「私達は今を生きていますから」と真面目な回答が(笑)。これにはDJ TAROも「軽く流してもらえればと思ったんですけど、ちゃんと訳していただきました」と苦笑い。急にグレタとデイビッドの製作者スイッチが入った瞬間でした(笑)。
最後にグレタから「この作品を観て、たくさんの方が一緒に笑ったり、踊り出したい気持ちになったり、もしかしたら涙する、そういった体験をしていただければと思います」とコメントし、イベントは幕を閉じました。
本作が全米及び先に公開されている他国で空前の大ヒットを飛ばしているワケは観ればわかるはず。皆さんも映画館に行き、“バービーランド”に入って、特別な体験をしてください!
映画『バービー』ジャパンプレミア:
2023年8月2日取材 PHOTO&TEXT by Myson
『バービー』
2023年8月11日より全国公開
公式サイト REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
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