“アナベル”シリーズとしては、第三弾となる本作。ちなみに本シリーズは“死霊館”シリーズにも含まれますが、いかに人気のシリーズかがわかります。おさらいとして、アナベル人形とは、実在する呪いの人形で、アメリカ、コネチカット州にあるエド・ウォーレン、ロレイン・ウォーレン夫妻の家にある博物館に厳重に保管されており、現在も毎週神父が祈祷を施しているそうです。本シリーズでは、アナベルに込められた呪いがいかに強いかが語られてきましたが、今作では、マッケナ・グレイスが演じるウォーレン家の娘と、彼女のベビーシッターをする女子2名が、子どもだけで留守番中に恐ろしい体験をする様が描かれています。純粋に怖がりながら観るのもアリ、キャラクターの1人が余計なことをしまくるという、ホラーお約束の展開をニヤニヤしながら楽しむのもアリです(笑)。
本シリーズは実在するウォーレン夫妻、アナベルをモデルに作られてはいますが、ウォーレン夫妻が扱った事件を少しだけヒントにしているだけで、基本的にはフィクションです。でも、強い呪いがある人形として扱われてきたことは確かなので、そういった背景が、本作を観て映画だからと割り切れないゾッとさせるスパイスとなっています。パトリック・ウィルソンが演じるエドさんは既に他界されていますが、ベラ・ファーミガが演じるロレイン・ウォーレンさんも2019年4月にお亡くなりになったそうで、今後アナベルの管理は大丈夫だろうかと気になります。そんな心配をしながら観ると、よりゾッとできるでしょう。
吊り橋効果があるので、デートで観るのもアリだと思います。スプラッター的な怖さではないので、心霊系なら大丈夫という人なら誘ってみてはどうでしょうか。ただし、男女カップルの場合、怖がりな男子はイヤだとか、強すぎる女子は可愛くないとか思うタイプの可能性もあるので、観賞の様子が後にどう響くかわからないので、そこだけ覚悟しましょう。
アナベルは日本人からすれば特に、見た目からして相当怖いので、キッズは夜寝られなくなるかも知れません。外国の人形を飾っているお家ならなお怖くなるでしょう。ティーンの皆さんは、友達と観ると、一緒に怖がりながら観られて盛り上がるのではないでしょうか。とにかく、お人形は大事にしましょうね〜(笑)。
『アナベル 死霊博物館』
2019年9月20日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
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TEXT by Myson