■セックス・アンド・ザ・シティ ザ・ムービー
■セックス・アンド・ザ・シティ(ドラマ) 全シーズン6
■プライベート・プラクティス(ドラマ)
■彼女を見ればわかること
第1回目の今回は、女性の悩みを総合的に見られる映画・ドラマを処方します。その代表的作品と言えば、『セックス・アンド・ザ・シティ』です。
ツイート2010年6月4日(金)全国公開 |
セックス・アンド・ザ・シティ2
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過激なガールズトークで話題になっている本作ですが、キャラクターたちを介して女性の真面目な悩みが多く吐露されます。
ドラマ版では、キャリアを持った独身女性の生活がメインで描かれていましたが、映画1作目でキャリーの結婚がテーマになり、2作目に至っても結婚・夫婦に焦点が当てられています。さらに、シャーロット、ミランダは子供がいるので、子育てにも話題が及び、イケイケ姐さんのサマンサは更年期障害に悩んでおり、シリーズ全体を通すと、女性のお悩み大百科と言える内容になっています。
そして、本シリーズの魅力はなんと言っても「自分では口に出せない、罪悪感を覚えるようなことをキャラクターたちが代弁してくれること」。何かが原因でストレスが溜まると、そんなこと思っちゃいけないと罪の意識を感じさせる発想が頭に浮かんでしまうことは誰にでもありますが、人には言えないので「自分は悪い人間だ」なんて一人悩むかも知れません。でも、キャラクター同士の暴露発言を聞いて、「私と同じことを考えてる!」とちょっとホッとできます。
また、こだわりが強いあまりキャリーがやっちゃう行動は、「気持ちはわかるけどそこまでやらなくても、言わなくても良いよね」ということ多数。女性から見ても「面倒くさい奴」と思えるほどのキャリーですが、2作目では、疲れて帰宅しソファーでくつろぐ夫ビックに「キラキラした生活を一生送りたい」という浮かれた発言で喧嘩を売ります。「お前のことばっかりか!」と客観的には思いますが、そこからキャリーなりに頑張るのを見ると、やり方は下手なのかも知れないけど「始めからこんなもんだと思うのはダメなんだな」とか、いろいろな刺激を受けられると思います。
ファッションも楽しめて、ゴージャスな作品というイメージが全面に出ている作品ですが、そんなことに興味がない方にも女性なら共感できる内容が満載です。いきなり全部を観るのは大変ですが、ただ悩んで悶々としている時間を過ごすなら、この作品を観て少しでもスカッとしてもらえたら嬉しいです。
ドラマ版『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズ全6
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このコーナーではお悩み解消に役立ちそうな作品を処方します。読者の皆さんからのお悩み投稿も受付準備中。7月頃開始予定ですので、もう少々お待ちください。
2010.5.30 TEXT by Myson